フルートのレッスンに行ってきました。
その日の吹奏楽部は、昼下がりにコンサートをやったので、部活早仕舞いでして、私もいつもどおりの時間にレッスンに行く事ができました。久しぶりに、姉様と仲良くロングトーンの練習をしてきました。最近#系の曲ばかり演奏しているせいか、うっかりFのところをFisで吹いて先生に叱られました。うむ、気を抜くつもりはなかったけれど、つい気を抜いてしまいました。疲れているから…って言い訳しちゃダメですね。
宿題だったアルテ15課2番から5番までの課題は、すべて一発合格をいただきました。いやあ、#系の音階って、大好き(はぁと)。実は自宅練習では、3番の隣り合った音を交互に吹くエチュードでは、高音FisとGisを交互に吹くのに苦労していましたが、レッスンでは心を落ち着けて吹いたせいか、ミスしませんでした。その代わり、自宅では絶対に失敗しない、GisとAの箇所で指がもつれてしまいました。好事魔多し…ですよ。
次回までの宿題は…fis-mollの6~8番です。油断せずに準備しないと…ね。
ミニヨン・エチュードの11番は…不合格でした…ってか、まだ吹き足りていませんね。中間部の指がまだまだ怪しいです。もっともっと吹き込まないとダメでしょう。この曲はテンポチェンジが激しいのですが、そのチェンジを際立たせるように吹かないとダメです。そのためには、テンポを上げる前の箇所をゆっくりめに演奏しておくとか、逆にテンポを落とす場合は、その前を速めにしておくとかの工夫をすると、極端に速かったり遅かったりするテンポで演奏しなくて済むので、そういうところにも気をつけましょうって言われました。
要は、速い遅いなんて、比較の問題なんです。だから、その直前に色々と仕込んでおくと、効果的な演奏ができるって事なんですね。
運指がだいぶ良くなりましたと誉められました。実際はマダマダでしょうが、それでも誉められると、うれしいものです。「指が良くなってたら、次は音楽の事を考えましょうね」と言われました。つまり、音楽的には無頓着な演奏をしているから、もう少し頭を使えって事です。
「ここのフレーズは、この音に向かっている」とか「ここは伴奏で、こっちがメロディの音」とか「これは飾りだから…」とか、そんな事、自分一人じゃ楽譜から読み取れないし、先生にそう言われても「はあ?」って感じだし…アナリーゼって苦手、って言うか、どうやればいいのか、よく分かりません。『習うより慣れろ』で行くべきか、しっかり勉強した方がいいのか? 勉強するって言ったって、趣味のオジサン向けの参考書なんてあるのかな?
さて、今回の雑談も、吹奏楽のフルートの話。吹奏楽のフルートって、音が多いですねえって話です。で、実際、吹奏楽の総譜を見ていると、確かにフルートパートって、やたらと音が多いんですよ。
他の楽器が四分音符主体で動いているに、フルートだけ十六分音符主体だったりとか…。これは「フルートは運動性の良い楽器だからね」なんだそうです。ちなみに“運動性”とは『細かい音符を吹くのが得意』って事です。つまり、音出しと運指の両方が簡単って事です。
「金管は倍音で音を作っていくから、なかなか速い動きができないんだよ」なんだそうです。金管って吹いた事ないからよく分からないけれど、確かにあんまり速いフレーズは得意じゃなさそう。「フルートは簡単な楽器だから、難しいフレーズを割り振られる事が多いんだよ。もっとも、簡単って言うと、サックスもなかなか簡単な楽器だそうだけれどね」って話です。まあ、サックスは最近の楽器ですから、きちんと合理的に作られているんでしょうね。
「フルートに限らず、吹奏楽の木管は、どれも音が悪いですね。木管楽器は、金管楽器と一緒に吹いちゃいけませんよ」だそうです。私はフルートしか気づきませんでしたが、クラリネットもオーボエも、吹奏楽ではナカナカ良い音色では聞けないモノなんだそうです。やはり、デリケートな木管楽器が、パワフルな金管楽器と張り合っても、良いことは一つもなさそうです。
「でも、プロの吹奏楽団では、決してそんな事ないですよ。木管楽器もきれいに演奏してますから」だって。やはり吹奏楽であっても、木管楽器をキレイに演奏することは、プロなら当たり前って事なんでしょうね。「プロもいいけれど、音大生の吹奏楽もなかなか素晴らしいですよ」だって。プロの吹奏楽団も、音大の吹奏楽団の演奏も、私の環境じゃあ、聞くのはなかなか難しいです。ちまたにあふれているのは、学生バンドか市民楽団ばかりだもの…。
私が吹奏楽を好まない原因の一つに、本当に上手なプロの演奏を聞いた事がないからかもしれません。生まれてからこの方、数多くの吹奏楽団の演奏を聞いてきましたが、基本的に、どれもみな、シロートの楽団でしたからね。プロの演奏は聞いた事ないですが…本当にプロはすごいのかな? 私は、音楽の上手下手の前に、吹奏楽のあの音圧が苦手なんですよね。大きな音…大嫌いなのね、私。
「吹奏楽のフルートはね、絶対に金管と張り合っちゃダメなんだよ。フルートは“倍音”担当だから、バンド全体の音の上にフワリと乗って、響き豊かに柔らかく吹くものなんだよ」 でもそれじゃあ、フルートって、吹奏楽では完全に脇役と言うか、裏方じゃないですか? 倍音担当って事は、別にいなくても困らない楽器って事ですか?
ううむ、主役じゃなきゃいられない、自己主張の強い私のような人間には、吹奏楽のフルートって吹けないんじゃないんですか? ってか、自己主張の強い人間が吹奏楽をやりたいなら、フルート以外の楽器を選べばいいのか!
サックスをやってみようかな(嘘)。
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コメント
昔読んだ雑誌の記憶によれば、京都市交響楽団首席フルートの清水信貴さん、
サックスも少しやったけど、サックスは下唇を噛みつつマウスピースをくわえるので、
これはフルートによくない、とのことで、サックスは止めた、とか。代わりにギターに夢中とか。
\(◎o◎)/\(^o^)/\(◎o◎)/\(^o^)/\(◎o◎)/\(^o^)/\(◎o◎)/\(^o^)/
サックスの件は私も全く同感。だから、参加していたロックバンド。
サックスパートの個人練習はフルートで済ませていました。
合同練習、本番はサックスで。基本的な指使いはフルート、サックス、共通。
サックスは移調楽器だから、その点は留意。
さて、すとん様。サックス、チャレンジされますか?
\(◎o◎)/\(^o^)/\(◎o◎)/\(^o^)/\(◎o◎)/\(^o^)/\(◎o◎)/\(^o^)/
operazanokaijinnokaijinさん
管楽器奏者って、クラシック系で行くなら、音色命ですから、専門家(せいぜい持ち替えても、ピッコロ止まり)になるべきだろうけれど、ポピュラー系で行くなら、バンドの人数を抑えるためにも、マルチプレイヤーにならざるを得ません。フルートとサックスの持ち替えは当たり前として、それに加えて、クラリネットやオーボエも持ち替えられると良いし、そういうプレイヤーさんは重宝されます。
私、サックスはやりたくないわけじゃないんですよ。でも、適性あるかな? ポケット・サックスこと、ザッフーンは音すらなりません。
今、幸いにして(?)吹奏楽部の顧問をやっていますので、遊んでいる楽器で練習することができるので、サックスの練習もできないわけじゃないんです。で、部の楽器で練習をして、ある程度メドが立ったら、自分の楽器を購入するということもできるので、サックスにチャレンジするなら、今かな? って思ってます。
>サックスは移調楽器だから、その点は留意。
実はここに、戸惑いを感じてます。移調楽器って、なんか、面倒くさそう(笑)。
こんにちは。ご無沙汰しています。
すっごく久しぶりにガリボルディのエチュードを練習しはじめました。
もうね…哀しいくらいにボロボロです 汗
やっぱり練習していないと、指って動かなくなりますね。
のんびりリハビリしようと思います 笑
曲の解釈は難しいですよね。
私も先生に「もうそろそろフレーズとか色々…考えて演奏するように」と言われたっけ。
その後すぐレッスンを止めてしまったので、未だに何も考えてません 汗
解釈って、「こういう場合はこう~」って決まりがあるのかしら。。。
トリルとかは「上から、とか、下から」とか暗黙の了解があるみたいですよね。
趣味レベルの参考書、あるなら私も欲しいです(^^;
やこさん
>やっぱり練習していないと、指って動かなくなりますね。
ですね(笑)。それを考えると、趣味を(やむを得ず)中断するのって、怖いですよ。私も毎年、仕事内容がちょっとずつ変化し、家庭の状況も変わってきて、色々と忙しくなると、レッスンに通いづらくなったり、練習する時間が取れなくなります。そんな時「今は忙しいから、○○は少しお休みして…」などの誘惑を感じますが、中断して再開した時の状況が怖いので、なかなか趣味の中断ってできません。
正直言っちゃうと、今年の状況では、フルートはレッスンを辞め、歌劇団は退団し、声楽もレッスンを半分にする…というのが、妥当というか、オトナの適切な判断だと思いますが…辞めちゃうと、再開するのが大変なので、無理をむりやり押し通して継続してます。
おかげでカラダがシンドイです(笑)。
>解釈って、「こういう場合はこう~」って決まりがあるのかしら。。。
その手の規則というか、原則って、たぶんあるんだろうと思いますよ。でも、トリルの演奏法のような単純明解なものではなく、たぶんに経験則に基づいた大雑把なノウハウのようなものだと思います。
>趣味レベルの参考書、あるなら私も欲しいです(^^;
ね~、趣味レベルの、演奏のための音楽解釈学のような本があると欲しいです。
>すとんさん
ご無沙汰であります[E:happy01]。
4月よりプロの先生にJAZZフルートのレッスンを始めました[E:happy02]。
レッスン代が高いチューの![E:coldsweats02]。
なので元を取るまで確り習うことにしました[E:coldsweats01]。
まずは音作りから・・・・![E:notes]。
で、クラッシックの先生だとNGの事ばかりで目から鱗ですね。
皆にナイショだから自分のブログにはUPしてませんよ![E:bearing]。
テナーサックスはバリバリ吹きまくってます[E:happy02]。
また近況をお知らせします[E:happy02]。
はっチャンさん
>レッスン代が高いチューの!
クラシックよりもレッスン代の相場が高いですからねえ…。その代わり、単なる習い事ではなく、演奏活動につながる事も教えてくれるし、人間関係も広がるから、それらを考えると、むしろ安いんじゃないかって思います。
>で、クラッシックの先生だとNGの事ばかりで目から鱗ですね。
そうそう、ある意味、真逆だから(笑)。声出しながらフルート吹いたら、クラシックだと叱られちゃいますが、ジャズだと、グロウルと言って、歌いながら吹くのなんて、ここ一発ではよく使う基礎テクですからね。また歌い方にも色々あって、それぞれ効果が違うので、何種類のグロウルを使い分けたりしてね。その他にも、タンギングにしても、スラーの吹き方にしても、リズムの取り方にしても、色々違うわけで、面白いですよ。フラッタリングなんて、大好き。
>テナーサックスはバリバリ吹きまくってます
はっチャンさんはテナーなんですね。テナーは音色が深いから好きです。
>また近況をお知らせします
はい、よろしくお願いします。
アナライズって、「のだめ」読んでたらでてきますね。
こうあるべきみたいなものがあるみたいだけど、それは置いておいて(置いちゃ駄目ですね)「お勉強」じゃなくて、趣味で譜面を読むのは楽しい作業ではありませんか?
このフレーズとこのフレーズの関係とか(コール&レスポンスになっていたり)、上昇、下降の気持ちは?とか、アルペジョのどの音が出てきた、あ、これもそうだなとか。
なんでこれはフラットって書かずにシャープなんだ?あ、そういうことか、とか。
今何調だけど、ここは調号書いてないのに転調してるとも言えるとか。
いろいろわかってくると、おもしろいです。
吹奏楽みたいに合奏になると、自分がどの場面のどの子を担当してるかとか、誰と関わってるかとか、そう思ってやるようになるので、これもまた楽しいです。
なので、私個人としては、サックスもフルートもそういう意味では、同じじゃないかなあ?と思います。
でも違う楽器の譜面は新鮮だし、新しい発見があって、いいと思います。
ついでに言うと、吹奏楽のサックスならアルトかテナーがしたいです。マーチのトリオのところとか気持ち良さそう。
ソプラノはちょっと音色をまとめるのが難しそうな気が…。
「アマデウス」ていう映画のモーツァルトが作曲している場面を見ると、ただの譜面もこうやってワクワクした気持ちで書かれたのかと思えてきます。
ジャズのアドリブを書き出した譜面を見ていても、おもしろいですよ。
吹奏楽は、最近聞いていませんが、多分今度ききに行きます。
ところで、どこにも吹奏楽連盟ってあるんでしょうか?
あのつながり、必要なのかもしれないけど、なんかいろいろ大変そうですね。
基本、学校がお休みの日に集まりがあるので、新学期は先生達はお休みがないんですね。
運動系の部活も同じようなものでしょうけど。
アリサさん
そうですね、譜面を趣味的に読むなら、楽しいでしょうね。どうも、レッスンの準備だと、お勉強的に考えてしまうし、何よりも「ミスなく吹かなきゃ…」って思いが優先して、次に吹く音の事だけを考えて近視眼的になり、心にゆとりをもって大局的に譜面を眺める事を忘れてしまいがちです。ダメだな…。
そう言えば、吹奏楽にも総譜ってあるんですよね? 私が部活で見るのは、たいていパートだし、指揮の方は暗譜で指揮(ってかリズム取り)をしているので、総譜そのものを見たことがありません。それを見たら、楽器相互の関係とか分かっておもしろいでしょうね。
>吹奏楽のサックスならアルトかテナーがしたいです。
私が「ソプラノサックス吹きたい!」と言ったら、サックスパートの子に「初心者は、まずはアルトからでしょ」と諭されました(笑)。
>ところで、どこにも吹奏楽連盟ってあるんでしょうか?
よく分かりませんが、学校があるところなら、たいていあるんじゃないかな? って事は、全国津々浦々にあるって事にあります。もちろん、そこに加盟するか否かは、それぞれの団体で考えるべきでしょうが…。でも、連盟に加盟すると、横のつながりができて、色々とお座敷が廻ってくるみたいですよ(笑)。
>運動系の部活も同じようなものでしょうけど。
吹奏楽部は『文化系の運動部』ですね。ほぼ、野球部みたいなモンです。平日の放課後は遅くまで練習して、土日は練習するか、応援やら演奏やら大会やらに出かけるか、とにかく『休んだら負け!』という生活なんです。プライベート、ほぼ皆無。
だから、中学三年間吹奏楽部をやった子の中に「もう、高校に入ったら、吹奏楽なんてやりたくない!」っ言う子がたくさんいるんだよね。…だから、吹奏楽部って、燃え尽きちゃう子が多いみたいよ。もちろん、顧問の先生の家庭生活だって大変なんですが……言わぬが花ですね。