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ラ・フォル・ジュルネに行きました(第3日目:5月4日の話 その1)

 本日はゴールデン・ウィーク最終日。もちろんラ・フォル・ジュルネも最終日。当然、私はそちらに向かいました。その話も近いうちにアップしますが、今日のところは、ご報告が遅れていた5月4日(第3日目)に参加したラ・フォル・ジュルネを簡単に報告します。いやあ、充実してました。あんまり充実していたので、簡単に書いても、結構な分量になってしまったので、今週一杯4回に分けて報告しますね。でないと、読む方も大変だし…。

 『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008 シューベルトとウィーン』! 今年のテーマはシューベルト、歌曲王だ! 世間の評判はどうか知らないけれど、歌好きの私としては、ぜひ聞きたかった作曲家さん。もちろん、たくさん、見て、楽しんできました。

 心情としては、初日から毎日べったりと参加したかったのは、山々ですが、諸般の事情により(笑)、まずは今年のラ・フォル・ジュルネは、3日目の5月4日と最終日の6日に参加しました。

 まず私たちにとっての初日である5月4日は、妻と二人きり。息子君は私の両親の家に預けました(大笑)。まずは大人だけで音楽祭を楽しもうというわけです。

 朝は、9時過ぎにノコノコと会場である東京国際フォーラムに到着しました。すると、すでにチケット売場に人の集団が…。もうほとんどの演目のチケットは売り切れているのになあ…と思いながら近づいてみると、なにやら輪の中心に人が…それも指揮者らしき人が…よく見ると…小沢征爾? え、え、まさか…と思ってみると、小沢征爾が一生懸命オケも無しで指揮をしているではないですか(笑)。ははは、思いながら近づいてみると、好田タクト氏の指揮者モノマネ! 朝からいいもの見せていただきました。

 会場を一通り廻って、資料などをいただいて、色々と心づもりをしてから、本日の最初のプログラムに参りました。

マスタークラス(藤倉大[作曲家]×岡部真一郎[明治学院大学教授]対談)

 まずはこれ、マスタークラスからです。半券無料プログラムでした。半券無料とは私の造語なのですが(正式にはなんというのでしょう?)ラ・フォル・ジュルネのおもしろい企画の一つで、有料プログラムのチケットまたは半券を持っていれば、無料で楽しめるプログラムがたくさん用意されています、これもその一つ。

 マスタークラスと言うのは、プロの演奏家が若手のプレイヤーにレッスンするのを見るという企画。去年は、フルートの工藤重典氏とピアノのフランク・ブラレイ氏のマスタークラスを拝見し、すご~くおもしろかったので、今年も可能な限りマスタークラスを拝見しようと決意したのです。

 で、今年はいきなりマスタークラスから。とは言え、演奏家ではなく、作曲家のマスタークラスなので、若手へのレッスンではなく、学者との対談でした。現代に生きている作曲家と現代音楽を研究している学者さんの対談。これはこれでおもしろい。

 場所はコンヴィクトと命名された、ガラス練4階のG402という100名程度しか入らない、すごく狭い部屋でやりました。

 ひと言で言うと、メッチャおもしろかったです。藤倉大氏はまだ30歳そこそこの若手の作曲家なのですが、すごく態度が不遜で生意気で良い。本当に実力のある若者が生意気なのは、オジサン大好きです。

 マスタークラスは藤倉氏の話を岡部さんが苦労しながら引き出して(だって藤倉氏は話下手なんだな、これが)、彼の近作の一部を聴きました。すごく尖った音楽を書く作曲家さんですね。いわゆる現代音楽だし、ノイジーなサウンドなんだけれど、決して嫌いじゃないな。今後が楽しみな若手さんです。オジサンはこういう人が日本人にいると思うと、ちょっぴり誇りに感じます。

フルートの個人レッスン

 実は朝イチで会場廻りをした時に、島村楽器さんの音楽教室の無料体験レッスンを申し込んでおきました。もちろんフルート教室! おもしろかったですよ。

 会場に設置された、防音室の中に入ってのレッスンです。初心者という事を(最近中国製のフルートを買って、トータルで5時間程度の練習を自宅でしていた事も併せて)事前に伝えていたので、フルート各部の説明から入って、組み立て方、音の出し方、構え方、指遣いをやり、「月の光」というフランス民謡(たった16小節の曲ですが)を吹いてレッスンは終わり。最後に先生(ちっちゃくてかわいい感じのお嬢さんでした)が目の前でビゼーのメヌエットを演奏してくれました。ここまで時間にして約10分。本当は20分らしいのですが、さくさく進んでしまったので、10分で終わり。おまけに「月の光」も本当は前半8小節の予定だったらしいのですが、全部やっちゃいました。

 時間は短かったのですが、レッスンでは得るものはたくさんありました。かなり濃い10分間だと思いました。

 まず、フルートの普段の持ち方(笑)、演奏する時の構え方、演奏する時のフルートの向き。全部、直されました。というか、そんな事も知らないし、できてなかった私。やはり楽器を独学で学ぶというのは、難しいのかなあ…と痛感。教則本&DVDだけでは学べない多くの大切な事があるんだなあと改めて実感。やっぱりフルートもきちんと先生を探して勉強した方がいいのかしら?

 フルートの音はどこから出るでしょうという話をしてくれました。もちろん息が楽器の中を通って音が作られるのだけれど、音は楽器から直接出るのではなく、楽器を経由して、[さらにアゴ経由で]演奏者の口の中に戻って、そこで響きが作られてから出るんですよという話をしてくれました。だから、演奏中も口の中は大きく開いておくことが大切なんですとおっしゃってました。口の中は大きく開くなんて、響きの付けかたはフルートも歌も同じだなあと思いました。

 それに最後の先生のメヌエット演奏。目の前、ほんの1メートルくらいの息を感じられる距離で生演奏を聞きました。いい音だったなあ…。防音室でなけれは、もっとよい響きで聴けたろうなあ…。これ、たぶん貴重な体験なんだろうなあ…。

 それと、レッスンで借りたフルート。とても軽かったです。最初に持った時は「これ、ブラスチック製?」と思ってしまったくらい軽量。どこか外国のメーカーのちゃんとしたものらしい(メーカー名を尋ねるのを忘れてしまいました)のですが、すごく軽かったです。頭部のみ銀で本体は洋銀製のものらしいのですが…。ちなみに先生のフルート(銀製)も持たせてもらいました。「これは少し重いんですよ」と言いながら、手渡されたのですが、紙筒みたいに軽かった(涙)。フルートは、洋銀・銀・金・プラチナの順に重くなってゆくのだと聞きました。ああ、私のフルートはあきらかに重い。ニッケル合金(洋銀ですらない)なんだから、本当はかなり軽いはずなのに、ずっしり重い。ウチに帰ってからも確かめました。やっぱり重い(涙)。なんでこんなに重いんだあ! まるで鉄パイプのような重量じゃないか! ああ、やっぱりフルート買い換えた方がいいのかなあ…。

 レッスンの時に妻はそばで見学していたのですが、ウチに帰ってから「フルート貸して!」と言ってきました。音の出しかたを習ったから、音を出してみると言うのです。もちろん[頭部管だけ]貸しました。音出ません。かなり試行錯誤をしました。5分ほど戦って、ようやくスーがピーに一瞬だけ変わりました。さらに試行錯誤を重ねていくにつれ、少しずつピーの割合が増えていきました。たぶん彼女がフルートの体験レッスンを受けたら、20分のレッスン時間の大半が音出しで終わってしまったろうなあ。曲まで進めたかしら? サクサク、レッスンが進んでしまった私が変なんだよな、きっと。

 今日はここまで。時間的には5月4日の9時から12時半までの話でした。まだ午前中の話です。簡単に書いているのに、この分量。それだけラ・フォル・ジュルネが充実していたと思ってください(笑)。続きはまた明日。

コメント

  1. chiko より:

    フルートのレッスンを受ける事ができて、良かったですね。生の先生に教えてもらえたのは、とっても良かったとおもいます。
    すとんさんのレポートを見ていて、とても興味深いことがたくさんあります。後の話も、楽しみにしています。
    ここで問題です。アルトサックスの音を極めれば、フルートの音に近づくと言いますが、フルートの音を極めれば何の音に近づくでしょうか。

    答え  人の歌声です。
    まあ、サックスにしても、フルートにしても、歌声にしても、そんじょそこらのではない、って事なんでしょうけどね。

  2. すとん より:

    >chukoさん

     へえ、フルートを極めると人の声に近づくのですか…。そいつぁおもしろい。人の声と言っても、フルートの場合、音域的には女声だな。私は男だから、フルート吹くことで音楽的に女声に近づくということかな? おもしろい、おもしろい。

     それにしても、ほんの短時間でしたが、生の先生からたくさんの事を学びました。本気でフルートの先生を探した方がいいのかしらと悩んでいる私がここにいます…が、そんなフルート習いに行ってる時間なんて現実的にはないじゃん。

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