さて、毎年アップしている「今年聞いたCD&DVD」を、今年もアップしちゃいます。
ここ数年の私の悲願は「なるべくCDを買うのはセーブしよう」でしたが、今年ついに達成しました。ほんと、今年、私が購入したCDは少なくなりました。
比較のために、きちんと記録を取り始めた2010年からの数字をあげてみると…、
2010年が120枚。
2011年が70枚。
2012年が85枚。
2013年が41枚。
2014年が66枚。
さて、今年(2015年)は何枚か言うと、なんと、たったの26枚! いやあ、ほんと、びっくりの少なさです。
誰ですか?「26枚って、決して少ない数じゃないよ」と言っているのは、例年と比べれば、ほんとうにビックリの少なさですよ。五年前と比べると、約100枚も少ないんです。信じられないじゃないですか!
と言うわけで、今年も例年の形式に準じて、購入したCDの記録をアップさせていただきます。ちなみに、昨年の記事はこちらです。
では行きますよ。最初に言っておきますが、今年の私、器楽曲のアルバムを一枚も買ってません。自分でもビックリです。いやあ、そんな年もあるんですね。
【オペラ全曲】
01)フェリシテ・ロット「プーランク作曲:歌劇『人の声』」
02)ドロシー・クリステン「レハール作曲:喜歌劇『メリー・ウィドウ』」
珍しいモノを購入しました。01)はモノオペラと言われるもので、ソプラノ歌手がたった一人で演じるタイプのオペラです。最初から最後まで、たった一人で演じて歌うんですよ。すごいですねえ。02)は原語のドイツ語ではなく、英語歌唱なんです。なかなか英語歌唱の『メリー・ウィドウ』が見つからなくて、ほんと、探してしまいました。
【オペラ・アリア集】
03)ヴィットリオ・グリゴーロ「ザ・ロマンチック・ヒーロー」
04)ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ「プッチーニに捧ぐ」
05)ホセ・クーラー「愛のヒーロー ~クーラ、プッチーニを歌う~」
06)ジョセフ・カレヤ「ビー・マイ・ラブ~マリオ・ランツァに捧げる」
07)ロランド・ヴィラゾン「イタリア・オペラ・アリア集」
08)ロランド・ヴィラゾン「フランス・オペラ・アリア集~グノー&マスネ」
09)ロランド・ヴィラゾン「ヒターノ~サルスエラ・アリア集」
10)ロランド・ヴィラゾン「モーツァルト作曲:コンサート・アリア集(テノール)」
すべてテノール歌手のオペラ・アリア集です。03)はイタリア人のグリゴーロのフランスオペラ集(なぜ?:笑)です。04)と05)はプッチーニのオペラ・アリア集です。歌手が変われば、歌いクチも大きく変わります。06)はカレヤによるランツァのトリビュート・アルバムです。いいですよ。07)~10)はヴィラゾンのアルバムです。今年の私は、ちょっぴりヴィラゾンにはまって、テレビでもヴィラゾンをたくさん見ましたよ。ヴィラゾンはメキシコ人でスペイン語が母語ですから、09)のサルスエラなんて、なかなかの絶品です。
【歌曲集】
11)ブリテン編曲「パーセル・リアリゼーション」
12)ファウスト・テンツィ「レオンカヴァッロ:声楽作品集」
13)ファウスト・テンツィ「マスカーニ:声楽作品集」
14)ウィリアム・マッテウッツィ「トスティ歌曲集」
15)ロバート・ティアー「コープランド歌曲集」
16)バーバラ・ボニー「バーバラ・ボニー BEST ドイツ歌曲集」
17)ファン・ディエゴ・フローレス「イタリア歌曲を歌う」
11)は、ヘンリー・パーセルの声楽作品集です。ジャンル的には古楽になります。多くの楽曲を色々な歌手たちが歌っています。パーセルの曲は古すぎて、そのままではとても演奏ができないので、作曲家のブリテンが現在の音楽家たちでも演奏できるように編曲し直しています。ですから、厳密に言えば、パーセルとブリテンの共作アルバムといえるかもしれません。あまり有名ではないけれど、美しい曲もたくさんあるし、譜面を持っている曲もあるので、いつか歌ってみたいですよん。
12)と13)は、ファウスト・テンツィ(テノール)による珍しい声楽作品集です。なかなかレオンカヴァッロとかマスカーニの歌曲集なんて無いでしょ? 13)のトスティ歌曲集は、トスティの歌曲の中で、あまり録音されない珍しい歌曲ばかりを集めた面白いアルバムです。英語の歌曲もたくさん入っていて楽しいですよ。15)はアメリカの作曲家コープランドの作品を集めたアルバムです。これも珍しいでしょ。16)と17)は歌手が主役のアルバムです。とりわけ17)のフローレスは美声ですよ。
【ライブ盤】
18)ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ「イン・コンサート」
19)ロランド・ヴィラゾン「オペラ・リサイタル~愛さずにいられぬこの思い」」
ライブ・アルバムは、ポピュラー歌手ばかりでなく、クラシック歌手だって発売します。
【ポピュラー&その他】
20)ブライアン・ウィルソン「ノー・ピア・プレッシャー」
21)ポール・マッカートニー「タッグ・オブ・ウォー」
22)ポール・マッカートニー「パイプス・オブ・ピース」
23)ビートルズ「1+」
24)コロムビア音源による「軍歌大全集」
25)アーロン・コープランド作曲「オールド・アメリカン・ソングス全曲集」(高声用)
26)ベンジャミン・ブリテン監修「ヘンリー・パーセル歌曲集」(高声用)
21)はブライアン・ウィルソンの新作です。オジイチャンになっても頑張ってます。21)と22)は旧作の再発売です。とは言え、21)は昔のモノとはミックスが違うので、だいぶ音楽の印象が今っぽくなっています。22)もおまけがたくさん付いてます。23)は以前からCDは持っていたので、むしろ付属のDVD目当てで購入した…と言ってもよいかもしれません。24)は…軍歌が聞きたかったんです。
25)と26)はCD付きの楽譜です。輸入譜には結構、こういう発売形態のものがあります。もちろんCDに入っているのは伴奏ピアノの録音です。つまり付属CDの演奏に合わせて歌の練習をすればいいという事になっているわけです。日本でも、こういう楽譜がたくさんあるといいのですが…日本では声楽を学ぶ人はたいてい音大出ているし、音大出ている人はピアノが弾けるから、伴奏CDなんていらない…って事になるんでしょうね。残念。
今年購入したCDは、こんな感じです。来年も少なめの購入枚数であったらいいなあと願っています。
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コメント
こんばんは。
> 「なるべくCDを買うのはセーブしよう」
渋谷のタワレコへ行かなくなって数年たちますが、行かなくなったらCDも買うことなくなりました。
逆に行くと、未だに数十枚単位で買ってしまうかもしれません。輸入盤なので1枚あたりの価格は信じられないくらい安いですが。
> 01)フェリシテ・ロット「プーランク作曲:歌劇『人の声』」
笛吹きとっては彼のソナタはメチャ有名ですし、こちらもリサイタル、公開レッスン、自分でも少しは、といろいろあります。
でも、プーランクの作品を通して聴いたわけではありませんが、このオペラはメチャ大好きです。
フェリシテ・ロットはカール・クライバーの「薔薇の騎士」の元帥夫人くらいしか知りませんでした。歌手としてドイツ語、フランス語をこなすのは当然なのですね。
La voix humaineのCDはどこかに埋もれていて不明ですが、youtubeではDenise Duvalのフィルムが4/3まであって(4/4は表示不可)この画像の雰囲気と表現は大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=_HaXaJy8_Nc
tetsuさん
「人の声」というモノオペラは、色々な意味で、とてもおもしろいと思います。tetsuさんのご紹介してくださったビデオは、きちんと演技が付いてますから、事前の物語のスジを知っていると楽しめますね。
YouTubeには色々なオペラの映像がアップされているのですが、基本的に、どの映像にも日本語字幕は付いていないのが厳しいです。
そうそう、フェリシテ・ロットと言えば、11)のバーセルの歌曲集のメイン歌手でもあります。古楽からRシュトラウスまで、ほんと芸の幅の広い歌手さんです。
>渋谷のタワレコへ行かなくなって数年たちますが、行かなくなったらCDも買うことなくなりました。
私はここ数年、基本的にアマゾンでCDを買ってますので、どこに行かなくてもCDが買えてしまうので、増えてしまうんだと思います。DVDも同様ね。だから、どんどん増えるんです。
ちなみに、楽譜は楽器屋に行って買ってます。あんまりアマゾンは利用しません。その代わり、一度楽器屋に行くと、万単位で楽譜を買ってしまいます(笑)。
こんんばんは。
> 基本的にアマゾンでCDを買ってますので、
アマゾンはとんでもなくすごいシステムというかビジネスモデルとおもいます。
http://www.geocities.jp/hgonzaemon/capital.html
資本主義が行われている国の総資産は「巨大な商品の集積」であり、個々の商品がその基本的な要素であるように見える。
マルクスの「資本論」の冒頭です。初めに商品ありき、みたいな商品の分析はメチャおもろいです。
アマゾンでは運べる商品のあらゆるリストがあって(サービス関連は未確認です。某宗教サービス!?は先日TVでニュースになったばかり)検索すればたいていのものは引っかかります。自分の好みの楽器は試奏しないとわかりません。
相変わらず何が言いたいか不明なコメントになってしまいました。
良いお年をお迎えください。
tetsuさん
アマゾンは確かにすごいけれど、日本で商売をしているくせに日本で税金を支払っていない事で有名な企業です。
企業が節税を心がけるのは当然の事として、でも、日本でもうけた分の税金を日本にではなく、アメリカに支払っているという事実は、日本の富をアメリカに移行しているとも言えます。日本人としては、なんとも納得出来ないわけですが、それはアマゾンに非があるわけではなく、日本の税制に穴が空いているだけの話…なんだと思ってます。
「じゃあ、アマゾンじゃなくて、日本資本の楽天で買い物すればいいじゃない」
ネット通販システムとしては、アマゾンと楽天では比較になりません。もちろん、アマゾンの方が優れているわけです。アマゾンは仮想空間におけるデパートであり、ショッピングモールなんだけれど、楽天は…やめましょう、これ以上書くと、楽天の悪口になってしまいます。別に私は楽天をディスるつもりはありませんから。
>自分の好みの楽器は試奏しないとわかりません。
アマゾンでは高価な楽器はラインナップしていません。アマゾンは、ネットで買うべきものと、買うべきではないものの線引きがはっきりしています。楽器(とりわけ高価なモノ)はネットでは買うべきではないという扱いになっています。でも、楽天は決してそうではありません。
私は楽器は、ネットはネットでも、試奏云々の前に、専門家のネットワークの中で購入するべきだと思ってます。