感謝・感激・感動!って感じです。
昨日、こちらでご紹介したエリヤを聴いてきました。
本当は、息子君は爺様とご一緒のはずで、私は気楽にフラフラと一人で行くはずだったのですが、急遽爺様の都合がつかなくなり、やむなく息子君と二人で横浜のみなとみらいホールに行ってきました。
席はかなり前の方の上手側で、チェロが真正面の場所でした。諸岡さんは今日は正面を向いて演奏なさっていたので、出入りの時にチラッとしか見れなかったのですが、今日のチェロの胸当てはピンクの縁取りのベイビーエプロンだったような違ったような…。ちょっと自信がないです。ちょこっとだけチェロソロもあり、なんか得したような気分になりました。
さて、全体の演奏の方なんですが…、もうオーケストラ爆発って感じ? それで声楽陣たちも負けずと頑張っており、迫力満点の演奏でした。
特筆すべきは、特別出演のマルベリー・クワイアの皆々様。ありゃなんですか? 上手い合唱団とは聞いていましたが、これほどまでとは…。人数はたった13名しかいないのに、あのボリュームと清澄感。さらに目をつぶると(三部合唱なので)三人で歌っているとしか思えないほどのパート内シンクロ度の高さ。なんか、人というよりもサイボーグが歌っているのではないかと思えるほどです。あ、これ、誉めているつもりです。ちなみに、マルベリーさんたちの役は天使様でした。
一方、メインの合唱の湘南フィルハーモニーの方はと言うと、民衆の役で、ずばり「合唱」でした。150もの老若男女の様々な声があって、マッシブな歌声は、マルベリーとはまた違った感じでよかったです。
マルベリーにしても、湘南フィルにしても、アマチュア合唱団、いわゆる「町の合唱団」なのですが、アマチュアがこんなに素晴らしい演奏をして良いのでしょうか? 趣味の領域を完全に踏み越えているような気がします。
ソリストの方々は、みなさん(当たり前ですが)素晴らしかったです。特に主役のエリヤ役の福島さんの声が重々しくホール全体に広がっていく感じは…いいですなあ…。至福、至福。
最近自覚したのですが、私はどうやらテノールフェチのようで、どんな演奏会に行っても、テノールに注目してしまう悲しいサガのようなのです。で、本日のテノールの青柳素晴さん、よかったなあ。張りのある(声が)太めのテノールさんでした。こういう宗教曲の場合、テノールは声の細い方がやる事が多いのですが、太い声のテノールもなかなかいいです。
もちろん、事前にCDで予習してから行ったのですが、CDでは分からなかったのが、オルガンの迫力。エリヤの中で、パイプオルガンが実に効果的に使われてて、それが演奏全体に力強さを与えていました。オルガンによる空気の振動はCDでは再現できないもんなあ。
高価だと最近知った、電光掲示板もしっかり2基設置してあり、それを見ながら演奏を聴けたので、ストーリーと音楽とが私の中で同時にインプットされ、それが感動をさらに深めてくれました。やっぱり、ストーリーものは電光掲示板が必須ですね、多少高価であっても…。
我が妻はと言うと、なんか生真面目な顔して歌っておりました。ウチで見るよりもカワイイかもしんない。ちょっと惚れ直しました。
さあ、今週もがんばるぞ!
蛇足。コンサート会場で、息子君は色々な人々と挨拶を交わしていました。聞けば「ボクの合唱団の人だよ」とのこと。??? とにかく、オヤジよりも、音楽業界では、顔が広いようです。
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