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すとんが薦める初心者向けオペラ その2「椿姫」

 本日紹介するオペラは「椿姫」です。実は、昨日の「道化師」と、どちらを先に紹介しようかと悩んだほどのオペラです。

 「椿姫」もストーリーがしっかりとしたオペラです。それも恋愛ものです、悲恋ものです。ある意味「道化師」が男性向けのオペラだとしたら、「椿姫」は女性向けのオペラかもしれません。

 ストーリーは…大雑把に言ってしまうと以下の通り。

 恋愛の旬を過ぎてしまった年増の高級娼婦であるヴィオレッタは、ある日、田舎貴族の若者であるアルフレッドに求愛されます。二人の歳の差や、病魔に侵された我が身などを考えて、彼のことを忘れようとしたヴィオレッタだったけれど、彼の熱意に負け、娼婦をやめて田舎に家を買って二人暮らしを始めます。

 しかしアルフレッドはボンボンで世間知らずなため、ヴィオレッタの貯金を切り崩して田舎暮らしをしている事に気づかず、やがてヴィオレッタの貯金が底をつき、金策せざるをえない状況になってしまいます。そこへ、田舎からアルフレッドの父親であるジェルモンがやってきて、アルフレッドが留守の時に「息子が田舎で娼婦と暮らしているというのは世間体が悪く、近く控えているアルフレッドの妹の結婚にも支障が生じる可能性があるので、別れてほしい」と頼むわけです。元々、裏社会の身の上であったヴィオレッタは、泣く泣く承諾し、アルフレッドに手紙を残して、パリに戻り、元の高級娼婦に戻ります。

 ヴィオレッタに捨てられたと勘違いしたアルフレッドは、パリの社交界に急いでやってきて、人々の面前でヴィオレッタを大いに侮辱します。そこにジェロモンが現れて叱責され恥じ入ります。その後、決闘やらなんやかんやあって(笑)、ヴィオレッタは病状が悪化して、死の床に伏しています。残った財産のすべてを貧しい人々に寄付をし、後はあの世に旅立つばかりというところで、アルフレッドが登場。思わぬ再会に喜ぶ二人だったけれど、そこでヴィオレッタの命の炎は燃え尽きてしまい、最愛の人の腕の中で死んでしまうのでした。

 …ね、悲恋ものでしょ? このストーリーの上に、ヴェルディの珠玉の音楽が載るんですよ。素晴らしくないわけないじゃないですか!

 で、お薦めのDVDなんですが…今入手できるモノの中から選ぶとすると、やはりグルベローヴァのこのディスクでしょうね。

 本来ならば、ストラータス主演の映画版の「椿姫」をお薦めしたいのですが、残念ながら廃盤なんですよ(涙)。また舞台ならば、ナタリー・デセイの「椿姫」をお薦めしたいのですが、レコード会社の契約の都合なんでしょうね、輸入盤ならあるのですが、日本語盤が無いんですよ。

 私としては是非デセイの「椿姫」をご覧になっていただきたいです。もしも、興味のある方がいらっしゃったら…まず、この「椿姫ができるまで」という映画をご覧になってください。この映画は、デセイが演じる「椿姫」のメイキングを映画化したものです。メイキングだけで一本の映画になってしまうくらいにデセイのオペラ歌手としての魅力が詰まっている作品です。

 で、この映画を見た後に、実際に上演された「椿姫」がこれなんです。

 これ、いいですよ。ただし、日本語の字幕はありません。イタリア語に堪能か、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語の読み書きに不自由なければ楽しめます。うむ、ハードル高いですね。とても初心者には薦められないチョイスですが…いいですよ、これ。

 というわけで、「椿姫」と言えば、このアリアって事で、デセイの歌う「花から花へ」です。ライブならではの“演奏の傷”が数箇所ありますが、それであっても、実に素晴らしい歌唱だと思いますし、役に没入して歌う“歌う女優”としての特性がよく分かるビデオだと思います。そう、オペラって、こんな感じなんですよ。

 ね、すごいでしょ。

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