今回は、イタリアオペラ以外編です…ってか、イタリアオペラではないオペラをどれくらい見たのかという記事です。やはり、私はイタリアオペラが好きだし、イタリアオペラばかり見ているので、それ以外のオペラなど、ほとんど見ていないだろうと思ってましたが、こうやって列記してみると、意外と見ているので、驚いてます。
24)モーツァルト作曲「イドメネオ」
25)モーツァルト作曲「フィガロの結婚」
26)モーツァルト作曲「ドン・ジョヴァンニ」
27)モーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」
28)モーツァルト作曲「魔笛」29)ベートーヴェン作曲「フィデリオ」
30)ワーグナー作曲「タンホイザー」
31)ワーグナー作曲「ローエングリン」
32)ワーグナー作曲「ラインの黄金」
33)ワーグナー作曲「ワルキューレ」
34)ワーグナー作曲「ジークフリード」
35)ワーグナー作曲「神々の黄昏」36)ヨハン・シュトラウス作曲「こうもり」
37)リヒャルト・シュトラウス作曲「ばらの騎士」
38)レハール作曲「メリー・ウィドウ」40)オッフェンバック作曲「ホフマン物語」
41)ビゼー作曲「カルメン」42)ヘンデル作曲「ジュリアス・シーザー」
43)リムスキー・コルサコフ作曲「金鶏」
44)メノッティ「電話」
例によって、ひと言ずつ書いていきます。
まずは定番、モーツァルト・オペラからです。
24)モーツァルト作曲「イドメネオ」は、ちょっと変わり種で見ました。テレビで見たのですが、マッチこと近藤真彦さん主演のミュージカル版で見ています。もっともミュージカル版と言っても、音楽はモーツァルトそのまま(に聞こえたけれど、たぶんオケではなくシンセ伴奏でしょうね)で、言語は日本語でヘッドマイク使用(だからミュージカル)でした。この手のバカバカしいオペラは、日本語上演の方がバカバカしさが際立って良いです。いやむしろ、外国語上演だと、バカバカしいはずのモノが、なんか立派に見えてしまってダメかもしれませんね。一応書いておくと、イドメネオはコメディーではなく、オペラセリアです(でも、やっぱり、バカバカしいストーリーだと思います)。
25)モーツァルト作曲「フィガロの結婚」は何度も見ているなあ。ほんと、よく見る(笑)。実演なら、「椿姫」とどっちが多く見ているか、比べられるくらいに、たくさん見てますよ。テノールがほとんど活躍しない残念なオペラなのに、不思議とよく見ます(笑)。
26)モーツァルト作曲「ドン・ジョヴァンニ」もたくさん見てますが、印象に残っているのは(どこの団体[もちろんプロ]のプロダクションか忘れたけど)日本語上演での舞台です。今でこそ、オペラは舞台で生演奏でも字幕付きで見れますが、ほんのちょっと前までは、舞台上演に字幕が付く事など滅多になく、お客は分厚いリブレット(台本)を片手にオペラを見るか、内容は諦めて原語上演で見るか、日本語訳されたオペラで見るか…という選択肢しかなかったわけで、なので、その頃の私は、よく日本語訳オペラを見たものです。時代だね。むしろ、今では日本語訳で上演している公演を見つける方が大変かも。妻と始めて一緒に見に行ったのが、日本語訳版の「ドン・ジョヴァンニ」だったわけです。だから、印象深いんです。
28)モーツァルト作曲「魔笛」も色々な演出で見ました。ウルトラ怪獣が出演する演出でも見たし、逆に大道具がほとんどない簡素な舞台でも見ました。それらの中で一番印象深いのが、英語の映画版の奴。英語って、ミュージカルではよくあるけれど、オペラではほとんど使われない言語なんですね。で、英語って、私にとっては、日本語ほど自由にではないけれど、少なくともイタリア語よりはずっとずっと分かる言語なんですよ。オペラを日本語に訳して歌うのも違和感バリバリです(でも慣れた:笑)が、英語になったオペラって違和感が格別なんですよ。
それにしても面白いなあって思います。だって私、カルメン(フランスオペラでフランス語で上演されるのが普通です)をイタリア語訳で聞いても平気だし、メリー・ウィドウ(ドイツものです)をスウェーデン語で聞いても平気なのに、それらを英語に訳されちゃうと、もうダメです。もう、私の中ではゲテモノです。そういう感覚って不思議です。
32)ワーグナー作曲「ラインの黄金」は、見るのがつらいオペラです。とにかく上演時間が約2時間半で、おまけに休憩無しのぶっ続けで演奏されます。まあ、DVDなら音楽の切れ目で自主的に休憩も取れますが、実際の上演の場合はそうもいきません。演奏の途中でトイレに行くか、極限までトイレを我慢するか、さもなければ携帯トイレを使うか(そりゃ無いか)ってわけで、尿意との戦いを強いられるオペラです。いや、ほんと、つらいですよ。
34)ワーグナー作曲「ジークフリード」って、上演の難しいオペラだなって思います。もちろん、音楽的に難しいのは当たり前なんですが、演出的に極めて難しいオペラだと思います。特にどこが難しいかと言うと…ジークフリートと大蛇に変身したファーフナーとの決闘シーン。このシーンって、極めてシリアスな場面なんだけれど、どの演出で見ても、滑稽に見えちゃうんですよね。どうしても、大蛇を登場させないとストーリーが進行しないわけなんだけれど、舞台上に大蛇を登場させちゃうと、どうしても現代人の目ではチープにしか見えないんですよ。だから難しい、非常に難しいと思います。
35)ワーグナー作曲「神々の黄昏」は、実は私、日本人キャストによる日本初演(二期会)を見ているんですよ。ワーグナーのオペラって、どれもこれも規模が大きいので、なかなか日本の団体による上演って、昔は難しかったんですね。だから、ワーグナーってのは、たいていはドイツ系の歌劇場が引っ越し公演でやるのを見るのが、昔は当たり前だったみたいで、それに対して、オール日本人キャストで、当時の二期会が頑張って挑戦していたわけです。「ラインの黄金」から始めて、数年がかりで「神々の黄昏」に到達して、その「神々の黄昏」の初日に私は見に行ったのです。なんだろ、実に感動的な舞台でした。オペラが終わって、しばらく、座席から動けなかったほどに感動したのを覚えています。あれって、いわゆる“ワーグナーの毒にあたる”って奴だったんでしょうね。もちろん、日本初演ですか、出演者もスタッフの方々の熱にあてられた…って事もあるでしょうが、オペラであんなに感動したのは、始めての事でした。
36)ヨハン・シュトラウス作曲「こうもり」は、意外と舞台でみかけるオペラです。内容が軽いですからね~。特に震災後はよく見ました。ああいうつらい経験をした後に、人が死ぬようなオペラは見たくない…ってのが本音なんでしょうね。音楽も明るい、ストーリーも明るい、この手の作品がよく上演されたものです。
38)レハール作曲「メリー・ウィドウ」も、震災後によく見かけたオペラです。このオペラには有名な「メリー・ウィドウ・ワルツ」という曲があります。いつか、この曲を妻と二人で歌ってみたいと思ってます。その時はぜひ、二期会版の日本語で歌ってみたいです。
40)オッフェンバック作曲「ホフマン物語」は…大好きなオペラです。ストーリーはある意味、支離滅裂なんだけれど、音楽がダントツにいいので、大好きです。歌ってみたい曲もたくさんあるんですが…これ、フランス・オペラなんだよな。なので、今は聞くだけに留めておきますが…いつの日か、フランス語で歌えるようになったら、ぜひチャレンジしてみたい曲です。
で、同じフランス・オペラだけれど、ぜひ歌ってみたいオペラが、41)ビゼー作曲「カルメン」です。ほんと、歌ってみたいですよ。名曲だもん。この曲ぐらいになると、誰が演じてもすばらしい舞台になります。このオペラも「椿姫」「フィガロの結婚」に劣らぬほど、たくさんの舞台を見ています。
なぜか、43)リムスキー・コルサコフ作曲「金鶏」なんて言う、マイナーなオペラが気に入っている私です。ロシアものなら「エウゲニー・オネーギン」とか「ボリス・ゴドゥノフ」などのメジャーな作品を見ればいいのに、なぜか私は「金鶏」なんていう、比較的マイナーな作品を見て、気に入っているわけです。
44)メノッティ「電話」は、「金鶏」以上にマイナーですね。実はこれ、私、Y先生主演で見ているんです。その時はもちろん、師弟関係ではなかったのですが、当地にもすばらしいオペラ歌手がいるものだと思ったものです。後に師事するとは、つゆほどにも思わなかった私でしたが(笑)。
今日のところは、こんなところです。
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