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花見と、千鳥ヶ淵と、BEEさんの発表会

 この前の週末、BEEさんの声楽発表会に行ってきました。BEEさんの出番は夕方だったので、午後の早い時間はお花見をして、それからBEEさんのところに行こうと予定を立てました。

 東京で花見…となると、千鳥ヶ淵でしょう。あそこのサクラは実に素晴らしいですよ。ちょうど満開だったし、人出が多かったのはちょっとでしたが、それだけ素晴らしい桜並木だったって事です。実に多くの人が桜を愛でていました。外国の方の姿も実に多く、とりわけインド系の方の姿をたくさん見かけるなあ…と思っていたら、インド大使館って千鳥ヶ淵にあるんですね。なるほど、インド系の人が多い理由も納得です。

 千鳥ヶ淵の桜は、お掘りにボートを浮かべて、そこから見るのがホンモノなので、ボートに乗ろうとしたら、やっぱりボート待ちの行列が長かったです。係の人に尋ねたら、待ち時間1時間程度と言うので、普段ならのんびり列に加わったかもしれませんが、今回は、後の予定もあるので、泣く泣くボートはあきらめました。

 で、靖国神社の方向に歩きだすと、何やら胸のあたりがザワザワするので、ふと、周りを見回すと、千鳥ヶ淵戦没者墓苑がありました。呼ばれたような気がしたので、入ってみました。

 墓苑に入ってしばらくすると、昭和天皇と今上陛下の御歌が、歌碑になっていました。

>くにのため いのちささげし ひとびとのことをおもへば むねせまりくる

>戦なき 世を歩みきて、思ひ出づ かの難き日を 生きし人々

 上の御歌が昭和天皇の御歌で、下が今上陛下の御歌です。

 そのまま進んで、六角堂で献花をしてきました。なぜか涙があふれてしまって、止められなくなってしまいましたが、別に泣いていたわけではありません。気分は澄みきったまま、涙だけが流れるという、実に不思議な体験でした。まるで、ココロとカラダが分離してしまったようでした。

 千鳥ヶ淵戦没者墓苑を出て、そのまま靖国神社に行きました。その日は、武道館で某大学の卒業式をやっていたようで、その流れで、大学生たちが神社の境内にサークルごとに集まって、卒業のイベント(?)のようなものを、あっちこっちでやっていました。なんか微笑ましかったです。

 靖国の境内には、色々な種類の桜が咲いていましたし、たくさんの露店が出ていて、にぎやかでした。本殿に御挨拶をして、遊就館で『大東亜戦争七十年展』という特別展をやっていたので、それだけを見てきました。ここでは英霊の方々を、しっかりと神様として扱っているのだなあ…と思いました。でも、実際、ここに祭られている方々は、私たち子孫のために、その命を散らされた方々ばかりなんですよね…。感謝など、いくらしても、し足りない思いになりました。

 そこから、BEEさんの発表会の会場に行きました。会場は、某音大のホールで、小さなホールでしたが、実に響き豊かなホールでした。

 BEEさんの歌は…いつも書いているとおり、素晴らしかったです。ラフマニノフの歌曲を二曲歌われていました。私は、ラフマニノフの歌曲を知らないし、ロシア語も全然分からないのですが、BEEさんの歌には感動しました。…ってか、BEEさんの声に感動した、と書いた方が正しいかも。BEEさんの、リリコスピントな声って、私、好きなんですよ。

 ちなみに、BEEさんは発表会のトリを取られていましたが、実にトリらしい堂々とした聞き応えのある歌唱でした。それにしても、BEEさんを含め、終盤に出演された4~5名の方々の歌唱&演奏は、実に見事で立派なものでしたが…そこに至るまでは、なかなか大変な感じがしました。やっぱり、アマチュアの方が音楽を人前で演奏するってのは、大変な事なんだなって思ったわけです。

 これも他山の石です。私も頑張らないとねえ。

 それにしても、良い休日を過ごせました。BEEさんに改めて感謝です。

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コメント

  1. BEE より:

    すとん さま
    ご足労いただき、ありがとうございました。
    いつもながら、私に関しては褒めすぎでございます。
    楽屋に戻るとすぐに先生が入ってきて、力み過ぎと言われました。
    私も歌いながら、やっちゃったなぁと思ってました、悲しい歌なのに。(爆)
    今回は初めてラフマニノフに挑戦し、なんちゃってロシア語で舞台に上がってしまい、恐らくロシア人が聞いたら何歌ってるか全く分からなかったろうと思います。
    (そもそも未だにあの象形文字?が読めない)
    ラフマニノフは本当に好きなので、次回、機会のあるときはもう少しロシア語を何とかしないといけないですね。
    あとリズム感の悪さも実は露呈しておりまして、先生には一か所だけ合わなかったねと速攻指摘されました。
    厳しいんです、うちの先生(^^;;;
    鳥の件は、たまたまなので。。。(^^;;)

    今回は、いつも頑張っているすとんさんに思わぬ桜休暇をプレゼントできたようでよかったです。
    次回は私がまたすとんさん達のお歌を聞きにに行かせていただきますよん。

    がんばれ!アマチュア!ってなもんです。

  2. すとん より:

    BEEさん

    >恐らくロシア人が聞いたら何歌ってるか全く分からなかったろうと思います。

     それはBEEさんに限らず、アマチュア歌手の場合、イタリア語であろうが、フランス語であろうが、下手すると日本語ですら、そうなってしまうのは、誉められた事ではありませんが、仕方のない事です。せめて、自分の出来る範囲で精一杯の努力をして歌ったものであるなら、勘弁してもらいましょう。

    >悲しい歌なのに。(爆)

     あら、そうだったんですか? 確かに、あまり悲しみの歌っぽくなかったです(ごめん)。まあ、ラフマニノフは今回始めてでしょ? 次でリベンジですよ、歌い込んでいけば、ドンドン上手になっていきますって。それより、ロシア語にチャレンジした、その心意気が素晴らしいです。私もフランス語にチャレンジすると言ったきり、勉強しかしてないもんなあ…。とりあえず、フランス語の耳作る事に専念してますので、なかなか歌う方までは行きません。フランス語はなかなか発音が難しくて(汗)。

    >がんばれ!アマチュア!ってなもんです。

     ですね、ですね。私も頑張りますよ。ところで、私は発表会で何を歌おうかな?

  3. BEE より:

    テノールのお歌ですが、好きな曲はやっぱカルメンの「花の歌」ですかねぇ。
    魔笛の「なんて美しい絵姿」もいいですね。

    リズムのある曲ではイルトロの「見よ、あの恐ろしい炎を」ですか。
    すとんさんの声質にはちょっと重すぎますか。

    あと、将来的には是非、連帯の娘のpour mon ameに挑戦してほしいです。
    HI-C9連覇というやつですね。
    目標にはなると思います。(^^)

    もし奥様と歌われるなら椿姫の最後もいいですよーん。
    神奈川県民ホールで見たばっかなので。。。(^^;)

  4. すとん より:

    BEEさん

     カルメンの「花の歌」はフランス語の上に、最後の白玉音符が高いBなんですよね(笑)、おまけにppが指定されているし…。まあ、挑戦するにしても、数年後です。魔笛の「なんて美しい絵姿」の方は、ドイツ語ですが、そこをクリアすれば、高い音もAs止まりですから、チャレンジは可能でしょうね。これは候補に入れても良いかも。トロヴェトーレの「見よ、あのおそろしい炎を」は、ヴェルディ作曲だし(今年はヴェルディ・イヤーなんですよね)歌いたいのですが、通常、アリアとして歌う場合は、後半の合唱と絡む部分がカットされてしまいます。そうなると、曲としての魅力は半減しますし、カットして残った前半部の聞かせ所の音が高いAなので、今の私では現状無理かな(笑)。もっとも、カットされた後半の聞かせ所は、Hi-Cですから、なお無理ですが。

     連隊の娘は…憧れですね。ぜひ歌ったみたいですし、歌えるようになりたいですよ。

     椿姫は…いいですね。椿姫はぜひ歌ったみたいですよ。

    >神奈川県民ホールで見たばっかなので。。。(^^;)

     あ、たぶん、それ、Y先生、合唱で出演していた奴だと思いますよん。

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