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ロングトーン練習で死にかけました(マジで)

 フルートのレッスンに行ってきました。私は一足早い夏休みを取っていたので、そりゃあも~、朝から練習しまくりの状態でレッスンに臨みました。

 …しかし、練習のしすぎも善し悪しだね。なんか、一度ミスをしちゃうと、何度もミスを繰り返すようになって、やがてミスが定着しちゃって…おぉ、これじゃあ、練習しない方がマシじゃん、なんて思ったりして(笑)。

 まあ、私、集中力などありませんから、ミスがきちんと定着する前に練習を中断しちゃうので、大変な事にはなりませんでした。なにしろ、午前中から、少し練習しては休憩して、また練習してはサボって…の繰り返しで、夜のレッスンまでの時間を有意義だか、無意味だかに過ごしました(結局、丸一日、フルート三昧:はぁと)。

 さて、日も暮れて涼しくなったので、レッスンに参りました。またもお教室の入り口で、いつぞやの美人さんに挨拶されちゃいました。ううむ、この人は一体誰なんだろう? それにしても、見知らぬ人とは言え、美人さんに挨拶されるのは、気分悪くないものだね(へへっ)。
 
 
 私が先にレッスン室に入ってチューニングもどきをしていたら、先生が後から入ってきて「そんなに、勢い良く、フルートを吹いちゃいけません!」って言われました。最近は、オーバーブローに気をつけているのですが、それでもまだまだ息の量が多い私です。

 いつもいつも注意されているばかりなので“なぜ私は、いつもいつもオーバーブローを注意されるのか?”と、たまにはサル並に反省をしてみました。

 オーバーブローの原因は…息の入れ過ぎです。フルートを鳴らすためには、管に息を入れる必要がありますが、息は入れなさ過ぎても、入れ過ぎてもダメです。入れなさ過ぎではフルートは鳴りません。入れ過ぎは管の振動を妨げ、音色がつぶれてしまいます。だから、適切な量の息だけを管内に入れるように習慣づけないといけません。

 ではなぜ、息を入れ過ぎてしまうのか? それは、管に入れる息の量のコントロールが、いい加減だからです。具体的に言えば、もっと少なめに息を入れるべきなのに、それをうっかり多めに入れてしまうからです。ではなぜ、息を多めに入れてしまうのか? それは息の支えが弱いからです。

 な~んだ、オーバーブローの原因は、息の支えが弱いからだ。そう言えば、私はフルートを吹く時は、声楽の時と違って、さほど息の支えに注意を払っていませんでした。ああ、反省、反省。

 そうと分かれば、そこそこ息を支えてフルートを吹くことにしましょう(笑)。

 …なぜ“そこそこ”なのか? だって、声楽並にしっかり意識を集中して息を支えていたら、指が動かなくなるし、フルートで、声楽並の息の支えをしたら、息のスピードが上がり過ぎる恐れがあります。そんな事になったら、そのスピードを押さえるための逆の支えも必要になって、私は実に疲労困憊になってしまうからです。

 ま、今回はそこに気がついたので、そこそこ(笑)しっかり息を支えながらフルートを吹いてみました。

 息をしっかり支えてフルートを吹くと、音程が安定します。いいですね。それと音色も安定します。ますますいいですね。ただ、困った事も起こります。それは、息をしっかり支えていると、息が余ってしまうのです。吹いても吹いても、全然息が減らないのです。これはヤバイです。

 息が減らないなんて…素晴らしい、わけないですよ。確かに息がいつも足りない人から見れば、息が余るなんて素晴らしく事のように思えるかもしれませんが、実際のところ、息が余ると『とんでもなく苦しい』です。だって、息が余るって事は、体内に息がいつもあるわけで、いくらブレスで息を吸っても、肺にさほどの余裕がないため、新鮮な空気をほとんど吸えないわけで、カラダはドンドン酸欠になるわけです。こりゃあ、苦しいですよ。

 ロングトーンの練習をしながら、息が余って、カラダが酸欠になってきた事に気付いた私は、途中から、ブレスの時に、息を吐く事に集中してみましたが、これがなかなかうまくいかないのよ(涙)。と言うのも、普段から息を吸う訓練はしているので、ほんの短時間で大量の空気を一瞬で吸う事には慣れている私ですが、息を吐く方の訓練は、それほどしていないので、息を一瞬で吐く術を知らないのです。

 ブレスの時に、息をまだ吐いているのに、もう次の音を吹かなければいけないのです。吹いては、息を吐き、吹いては、息を吐き…これの連続です。当然、息を吸っていないので、苦しいです。でも、うっかり苦しいからと言って、息を吐ききらないうちに、次の息を吸ってしまうと、もう体中、息でパンパンになってしまいます。

 なんと、たかがロングトーンの練習でしたが、私は酸欠で死んじゃうかと思いました。まさに“空気中で溺れる”感覚でした。ブラックアウトまで、あと数歩ってところまで追い込まれました。ああ、ほんと、マジ、やばかったよ。
 
 
 ロングトーン練習の後は、アルテです。

 懸案のアルテ15課4章の『Es-durのロングトーン』では、第二オクターブに入る時、具体的にはレの運指を押さえる時に、うっかりブリチアルディキーを押さえ忘れてしまいました。そこで「やべっ!」と思った私は、レを鳴らしている最中に、親指をゆっくりとスライドさせました。はい、それくらいの修正ならばOKだろう…と思ってやってみたら、先生にバレバレでした。

 レの運指ならば、音量・音色ともに、ブリチアルディキーの有無には関係ないはずなのに、先生の耳は、そこをバッチリ、キャッチしちゃうんですねえ…。ああ、恐ろしい。

 当然、やり直しになりました(汗)。はい、二度目の時は、しっかりと気合を入れさせていただきましたよ。

 懸案の4番『Es-durのスケールとアルペジオ』は…ようやく合格をいただきました。本当に、この課題は私には難しかった。実は自宅練習でも、この課題は、最後まで失敗続きでした。いや、たまには完奏できるんですが、やはりどうしても、ついうっかり失敗してしまうのですよ。

 特に失敗しがちなのは、第三オクターブの発音ミスです。これは当初、指の動きが悪いからだと思っていたのですが、実は指の動きが悪いのが直接の原因ではなく、指を動かす際に、中低音では無いのですが、高音域でのクロスフィンガリングが原因なんでしょうが、つい管体がぐらついてしまうのです。で、管体がぐらついて、息のポイントを外して、結果として音が出なくなってしまうのです。それに気付いてからは、なるべく管体を動かさないように慎重に吹くようにしました。…そうすると、今度は指の動きの悪さや、運指の押さえ間違いなどが多発して…なかなか自宅練習では、うまく行きませんでした。

 レッスンでも一度目は運指を間違えて失敗。二度目はプリチアルディキーを外し忘れて失敗。三度目でようやく完奏でした。おそらく四度目をやったら、また失敗したかもしれませんが「こればかりやっていても仕方ないですからね」と言って、合格させてくれました。ああ、なんか命拾いしたようの感じです(おおげさ)。

 これでアルテ15課4章は終了。次回からは5章のE-durに入ります。宿題としては『E-durのロングトーン』と1番の『音階準備練習』が出されました。ガンバルゾ。
 
 
 ミニヨン・エチュードは14番です。はい、こちらは一発で合格をいただきました。だって、たくさん練習してきたもん。「いいのだけれど、もう少し早く演奏できるといいですね」と言われました。Allegretto graziosoなので、いかにもgrazioso(優雅に)を強調して吹いてみたつもりでしたが、先生的にはAllegretto(快活にやや速く)に重点をおいて欲しかったようです。快活さと優雅さの両立は難しいよね(笑)。

 さて、こちらも次回から15番です。先生が模範演奏をしてくださいましたが…ううむ、なんとも捕まえどころのない、ルヌンとした曲だなあ…。なんか、また、苦労…しそう。それと、この15番はC-durなんだよね。アルテの方がE-dur(#4つだよ)で、ミニヨン・エチュードの方がC-dur(#もbも無し)なので、なんか指が混乱しそう…。大丈夫かな?
 
 
 さて、今回の雑談は…熱海(笑)。いやあ「夏休みはどこに行きますか?」と尋ねられたので「熱海に行きます!」と答えたら、先生のツボに入ったらしく、そこから先生の熱海話に突入しちゃいました。先生、実に、熱海が好きなんですよ。私も熱海は好きだし、土地勘もあるので、先生の話に一つ一つ反応していたら、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました(爆)。ああ、熱海一つであんなに盛り上がるなんて(大笑)。でも、熱海話はフルートとは何の関係もないので、今回は割愛します、へへ。

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コメント

  1. 椎茸 より:

    若いころ入っていた合唱団で、合宿のときやっていたのですが
    床にうつぶせになって息を吐くと、ほんとに「死ぬんじゃないか?」というくらいまで吐けてしまって怖かったです。
    ぜひ一度お試しを……

  2. すとん より:

    椎茸さん

     さっそくやってみました。ううむ…私はカラダが分厚い(太っている事もあるけれど、胸板がハンパなく厚いのよ。横幅と縦幅がほぼ同じなんです。もちろん、骨格レベルの話ね)ので、うつぶせになっても、結局肋骨の中の容積がかなりあるせいか、あまり効果を感じられませんでした。残念。

     地道に呼吸筋(主に横隔膜…でしょうね)を鍛えるのが、遠回りに見えて近道なんだろうなあって思いました。

     ちなみに、私の肺活量は(最高値で)約6000ccです。普通の成人男子の約2倍で、成人女子の約3倍です(笑)。『大きい事は良いことだ~』のはずなんですけれどね。

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