最終日の朝食は、前日同様にホテルのバイキングです。基本的に、昨日と同じ料理が並びました。私も学習しているので、美味しいものだけをより選んで食べます。蒸しとうもろこしとか、カツオフライとか、カマスの塩焼きとか、とろろもずくとか…ね。
ホテルを出発すると、今日はいきなり、伊勢神宮内宮のお参りです。
駐車場にバスを止めてから、内宮のお参りですが、こちらは外宮と違って、ガイドさんが付きます。ガイドさんの解説を聞きながらの内宮のお参りとなりました。
ガイドさんのお話はとても興味深くてためになりました…が、横山展望台で削られた体力は、一晩経って回復どころか、もっと深刻なヒドい状態になっていて、実は内宮を歩くだけでも、かなり辛かったのです。正直、この日は、お参りではなく、ホテルで一日寝ていたかった気分です。それくらい、疲れ果てていた私です。
宇治橋を渡って神宮に入ります…暑いです。頭がクラクラします。
手水舎で清めて、五十鈴川御手洗場に行きました。ここはかつての天然の手水舎で、昔は伊勢神宮にお参りに来た人は、ここでお清めをしたのです。この御手洗場は、普通に川岸(江戸時代に桂昌院[徳川綱吉の生母]の寄付で整備されているので、ただの川岸とは違います)なので、五十鈴川(いすずがわ)に直接手を入れて清めるのですが、この五十鈴川が、見たこともないくらいに、きれいな川なのです。すぐ目の前を、多くのハゼが泳いでいます。見事な清流です。「日本で一番美しい清流は四万十川」と言いますが、四万十川も美しかったけれど、五十鈴川はそれ以上の清流だと思います。やはり、神域を流れる川です。その美しさは、まさに神がかっていると言えます。川の水を手ですくって、そのまま飲んでも平気だと思ってしまうくらいにキレイなんです。
手を清めて、鳥居をくぐって神域に入ると、あれほど暑かったのに、周囲がひんやりしているのを感じました。やっぱり神域は空気が違うみたいです。
最初に、別宮である瀧祭神(たきまつりのおおかみ)をお参りして、自分の住所と姓名を伝えます。なんでも、ここの神様は伊勢神宮の受付を担当している神様なんだそうです。なので、きちんと住所と氏名を名乗ってから神宮に入らないといけないのだそうです。
次に風日祈宮(かぜひのみのみや)に行きました。ここの神様は、昨日行った外宮の風宮の神様と同じ神様を祀っているのだそうです。内宮でも外宮でも同じ神様が祀られちゃうくらい、元寇って大きな国難だった事が分かります。
社務所と神楽殿を素通りして、正宮をお参りしました。ガイドさんから、正宮ではお願いをするのではなく、日頃の感謝を伝えてくださいと言われました。なんでも、 天照大御神には、毎日、天皇陛下がお祈りを捧げているので、我々は祈る必要がないのだそうです。だから、感謝を伝えればいいのだそうです。
また、一般的に、神社でのお参りは「二礼二拍手一礼」なのですが、その“礼”は90度の深々とした礼が原則であり“拍手”も大きな動作で、周囲に響き渡るほどの音が出せれば、それが良いのだそうです。もちろん、体調やらなんやらの都合で、ペコッと頭を下げるだけでもいいし、音もしないような穏やかな拍手でも、結果的にはかまわないのだそうです…が、とガイドさんに教わりました。いやあ、知らなかったよ。
私、大きな音がする拍手は得意ですよ。私の拍手はほぼ楽器で、ハンドクラッピングとして使えるくらい、確実に大きくて乾いた音が連発できるんです、えへへ。
で、我々が正宮でお参りしている時に、我々よりももっと内側の本宮に近いところでお参りしている一団の方々がいました。やたらと立派な服装をしていたし、彼らを引率しているバスガイドさんの所属会社から、彼らが某県の神社関係者だと分かりました。まあ、伊勢神宮と言えば、神社オブ神社だものね。地方の神社関係者さんたちもお参りに来るんだね。
伊勢神宮の祭事は、古来より天皇陛下の任命で斎宮が行う事になっているわけだけれど、現代の斎宮は…黒田清子様なんだそうです。原則的に斎宮は皇族の内親王が行うのだけれど、すでに還俗(?)されている黒田清子様が行っているとは、今の皇族って人手不足&人材不足なんだなあって思いました。やっぱ、皇族を増やさないとダメなんじゃないの?
次の天皇陛下は、おそらく悠仁親王殿下になるだろうから、次の斎宮は、お姉様である長女の小室眞子さんはすでに還俗して嫁に行っているので、順当に考えるなら、次女の佳子内親王殿下が未婚のまま斎宮に就任されるのが筋だけれど、どうなるんだろうね。敬宮殿下(愛子内親王殿下)が斎宮になるというのもアリと言えばアリなんだろうけれど…どちらにしても今の皇室は、人手不足&人材不足だねえ。
閑話休題。正宮のお参りを済ませた後、別宮の荒祭宮(あらまつりのみや)に行きました。こちらに祀られているのは、正宮と同じ天照大御神ですが、正宮では願い事ではなく、感謝を伝えるしかできないのですが、その代わり、こちらの天照大御神には、個人の願い事をしても良いのだそうです。なんかよく分かりませんが、同じ神様ですが、こちらは荒御魂(あらみたま)なので、正宮よりもアグレッシブでイケイケなので、個人の願い事も受付可能なんだそうです。なので、私も一つ、お願いしてきました。
その後は、由貴御倉(ゆきのみくら)の前で、ガイドさんから神明造(しんめいづくり)の解説をしてもらって、御廐(みうまや)で神馬(しんめ)の話を聞き、日除け橋を渡って、神域から出ると、再びうだるような暑さの中に放り出されました。あちーっ!
これで内宮のお参りはお終いです。お腹も減ったので、昼食を食べたいです。
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