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2023 GWの私 その11 DVDを見て過ごす休日も楽しいのです

 5月6日の私は、またもDVDの一日でした。

 2014年のグラインドボーンの「ばらの騎士」を見たら、カフェに出かけて、パソコン三昧していました。それで一日が終わりました。

 歌劇「ばらの騎士」…リヒャルト・シュトラウスの代表作です。リヒャルト・シュトラウスはプッチーニ同様、20世紀初頭に活躍したオペラ作曲ですが、彼が活躍したおかげで、オペラという音楽ジャンルがオワコンになってしまったと、私は考えています。

 だって、リヒャルト・シュトラウスの作るオペラって、一部のオペラファンからは強力な支持があるけれど、実のところ、どうにもこうにも“つまらない”いです。おそらく、彼の作品を支持するファンたちが感じる“高尚さ”は、バンピーな音楽ファンには“つまらなさ”として受け取られてしまうのだと思うし、オペラなんて、所詮エンタメですから、いくら“高尚”でも、つまらなかったらダメでしょ? 私を含めたパンピーが「ダメ」って思ったら、そりゃあオワコンになるよね。これでオペラは終了し、歌芝居が好きなパンピーは、ミュージカルに流れてしまった…と私は思ってます。

 異論反論、当然あるでしょう。リヒャルト・シュトラウスの素晴らしさが分からない、お前の方がダメなんだという指摘もあるでしょうし、それも当たっていると思います。私、リヒャルト・シュトラウスの素晴らしさを理解したいと思ってますが、やっぱりつまらないモノはつまらないとしか感じないし、退屈なオペラは退屈にしか感じられません。

 2014年のグライドボーンの「ばらの騎士」は、かなり演出に工夫がされていて、観客を飽きさせないような工夫が随所に施された素晴らしい演出だと思うけれど、それでも何度も私は睡魔と戦ってしまいました。でも、DVDで見ていたので、寝てしまったら(テープじゃないけど)巻き戻して見ればいいので、最後まで頑張って見ました。通常、3時間半ほど(オペラの中でも、かなり長いオペラになります)で見終わるオペラですが、何度も巻き戻して見ていたら、5時間半もかかってしまいました。つまり、3時間半のオペラのうち、2時間は寝ていたわけです。普段、オペラを見ながら寝る…なんて事は、まずしない私ですが、それだけ「ばらの騎士」はつまらなかったわけです。

 でも、つまらなかったからと言って、全否定はしませんよ。音楽的には素晴らしかったと思いますし、歌唱も演奏も演出も素晴らしかったです。でも、素晴らしくても退屈な音楽なんだから、これは仕方ないです。

 翌5月7日は、当初予定では、鎌倉山にハイキングに行くつもりでしたが、大雨が降ってしまったので、予定をキャンセルして、またもDVDを見ました。

 この日はオペラではなく歌舞伎を見ました。平成13年に行われた、十代目坂東三津五郎の襲名披露公演の「め組の喧嘩」を見ました。通し狂言(オペラ的に言えば、全幕公演)でしたが、それでも110分です。オペラなら1幕程度の時間です。そう考えると、オペラって時間食いの芸能だよね。

 三津五郎さん、カッコよかったです。でも平成27年、つまり、もう8年も前に亡くなられているんだよね、今の私とほぼ同じ年です。そう考えると、私もいつ死んでも不思議じゃないんだよなあ…と思いました。

 で、歌舞伎を見終えたら、きっと空いているだろうと思って、雨の中を床屋に行きました。案の定、待たずに髪を切ってもらえました。ラッキー。ラッキーじゃないのが、私のハゲがさらに進行していた事実を突きつけられた事かな? いやあ、カッパのお皿が、本当に大きくなっちゃってねえ…。普段は、自分のハゲなんて、気にもしない私だけれど、床屋に行った時だけは、ハゲという現実を直視せざるをえなくて、ちょっぴりショックなのです。

 その翌日の5月8日は、世間の人はすでにGWが終了してしまった日ですが、私はまだお休みでした。とは言え、翌日からは私も通常の生活に戻りますので、一日ゆっくり過ごしました。

 基本的には読書三昧をしましたが、歌舞伎のDVDも見ました。20年ほど前に歌舞伎座で上演された「おちくぼ物語」を見ました。まだ売出中の、福助や愛之助、団十郎などが出演する、いわゆる新作歌舞伎です。

 歌舞伎って、古典芸能なのだけれど、こうして今の時代でも新作を次々と作って演じていて、その新作も何度も再演されていくわけで、オペラと違って、全然オワコンではなく、むしろ今もバリバリ現役のエンタメってのが、本当にすごいと思います。

 ナウシカもワンピースも新作歌舞伎(それもかなり面白い!)になったし、今年はファイナル・ファンタジーを新作歌舞伎としてやっているし、来年は鬼滅の刃が新作歌舞伎になるし(猿之助が総合演出だけれど…大丈夫だよね?)、ほんと、歌舞伎って元気があるエンタメだよね。オワコンなオペラでは、真似のしようがないくらいだね。

 で、この日は夕方から、声楽のレッスンに行きました。この様子はすでにアップしましたね。

 こんな感じで、たとえラ・フォル・ジュルネに行かずとも、これだけ充実したGWを過ごせた私なのでした。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    >グライドボーンの「ばらの騎士」

    (トーク動画)斎藤和志さんインタビュー 前編
    https://www.youtube.com/watch?v=gEuUh0NMo0Y

    8:42あたりから
    インターネット前とインターネット後で全然違うです。

    9:49あたりからカルロス・クライバーの「薔薇の騎士」のレーザーディスクを買った話がメチャ面白いです。
    ¥398,000払ってるからとりあえず100回くらい聞くんですよ。とりあえず涙流さないと損した気分になるじゃないですか。一生懸命に一つの映像とか音楽聞きますよね。そうするとわかってくるものがある。

    「薔薇の騎士」に限った話ではありませんが。
    失礼しました。

  2. すとん すとん より:

    tetsuさん

     昔は音楽が貴重だった…というのには同意します。私も、ビートルズとかカーペンターズとかって、どのレコードもなんだかんだ言っても、100回ぐらいは聞いたなあ…。だって、それしか聞くものがないんだもん(笑)。

     今はインターネット…ってかYouTubeを使えば、音楽なんてタダでいくらでも聞けます。それが良いのか悪いのかは、私には分かりませんが(笑)。ただ、相対的に音楽の価値が下がった事にも同意します。タダだと…有り難みないよね。

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