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背中をつぶさない

 昨日のレッスンでは、命の危険をマジ感じました。

 呼吸の練習で「犬のマネ」というのをやるのですが、これは犬がハアハアやるような感じで、舌を出して喉を開いて腹式呼吸をするという奴なのですが、キング先生から「お腹じゃなくて、背中を使って息をしてください」との指示。実は私、まだ背中を使うのが上手ではなく、ついついお腹の前面を使いがち。そこで、背中に手を回したりして、自分で背中の筋肉を動くのを確認しながら「これかな? こんな感じかな?」って具合に微調整をくり返しながらやってました。

 背中がうまい具合に動き出し「これこれ、この感じでしょ」なんて思ってやっていると、急に意識が遠くに…。気をしっかり持って続けていると、手先の感覚が段々なくなり、視界が段々狭くなり…、「こりゃマジやばいかも…」と頭の中で誰かがそうつぶやき、休憩になった頃は、まっすぐに立っていられないほどの酸欠になりました。

 鍛え方が足りないなあ>自分

 チェンジの件では、自宅での練習が頑張りすぎ? というような感想をキング先生はおっしゃってました。肝心なのはバランスであって、チェンジの練習ばかりをしていると、バランスが崩れてくるので、自宅練習もほどほどにしましょうとのこと。実際、昔の悪いくせである鼻声の傾向がまた最近出てきたそうですし、昨夜も「声は口から出して!」と注意されました。

 チェンジチェンジと意識するのではなく、低い音を練習すると、高い音が出るようになったのと同じで、何かを変えるのではなく、できるだけ変えないで、できるだけ自然に無理の無いように声を出してゆくことが大切と言われました。それとチェンジの事を難しく考えないことも大切だと言われました。確かに一つの壁ではあるけれど、大切なのは歌全体なのだから、チェンジの部分だけできても他がダメならダメなんだからとも言われました。

 それらをふまえてでしょう、昨夜は「背中をつぶさないこと」という指示をもらいました。声を少しずつ高くしてゆくと、途中で声がダメになるところがあるそうで、そこは背中がつぶれているはずだから、背中をつぶさずに、息を背中に入れたら、そのまま高いところまでつぶさずに保ったまま歌ってくださいとのこと。やってみました。次の指示は「そんなに息をたくさん使わなくてもよいです」とのこと。息をたくさん使うのは、私の悪いくせなんですよね(泣)。

 「背中をつぶさない」「息をたくさん使わない」 このあたりが今回のポイントかな?

 呼吸の練習で命の危険を感じたのと共通するのだろうけれど、私の目下の弱点は『背中』なんだろうと思いました。

 背中背中背中…。全体のバランスを崩さない程度にがんばるぞ!?

コメント

  1. tico より:

    胸呼吸の時に過呼吸になるのだと本に書いてありましたよ。

    実は私も一度立ちくらみしたことがありました。レッスンが終わって帰る道、信号が点滅したので走って渡りましたら、ほんとに倒れそうになりました。頭が真っ白みたいな。その後本で呼吸のことを知り、腹式呼吸の練習を『真剣に』始めたのでした。

    私もレッスンの最初の時間、「ハッハッハッ」とやりますが、この時から既に腹式呼吸をしておきます。この練習で横隔膜が使えているか先生は見ておられるようですよ。

  2. tico より:

    すみません、追加です。
    背中についてですが、背中というのは横隔膜の背中側という意味です。横隔膜はトランポリンのように丸く身体に(お腹、脇、背中、脇)くっついていて真ん中の幕がビヨンビヨンできるそうです。そのうちのお腹側しか使えてないと、きちんと上へ上がれない、つまり背中側が働いてないという意味です。
    この横隔膜を使って息をいっぱい吸えるようになったら、本当にあばら骨の方まで膨らむようになってきます。(先生の背中を見せてもらいました。)そこまで行けるまでは、お腹の裏側が精一杯です。(丁度あばら骨のない部分が丸く広がる感じがします。)

    ですから、本当に肺の裏の背中側を使おうとがんばっておられたとしたら、胸式呼吸になっていたかもしれませんね。

    文章を読んで間違って解釈していたらごめんなさいね。

  3. すとん より:

    背中と私が言っているのは、お腹の裏側で背骨しかない背面のあたりです。
    ticoさんのおっしゃるような胸式呼吸になっていたかどうかは、実は自分では定かではありません。もしかしたらそうかも? 何しろ今は「呼吸の迷いの森」にいる最中ですから(笑)。
    今の私の背中を使うの判定は「お腹の裏側の背面の背骨に沿って上下に伸びているスジが外側に広がって来るかどうか」で考えているようです(今、確認しました)。この判定法であってるかな?

    過呼吸の件ですが…過呼吸って、息を吸いすぎてうまく吐けなくなって、その結果、古い空気が身体に残り、新鮮な空気を取り込めなくなって酸欠になる状態のことです。が…たぶん、たぶんだけれど、これは違うと思ってます。いや実際、呼吸の練習は息を吸うのではなく、息を吐く方にポイントを置いているので、むしろ「吐いて吐いて吐いて、いっぱい吐いて、吸う方まで気がまわらなくて、充分に吸えないうちにまた吐いて…」をやってしまったのではないかと反省しています。私の場合、吐きすぎの酸欠だと思います。

    今度、キング先生に相談してみよう。

  4. tico より:

    先生の背中は本当に肺のある背骨の辺がまあーるくなりました。( ・_・;)それから首の後ろ、ぼんのくぼの辺りも横へ広がりました。それからお腹は全然動きませんでした。

    私の背中はまだ筋肉が固いみたいで、すとんさんと同じような判定ですが、空気をいっぱい、いっぱい入れていくと痛くなるのです。もっと柔らかくしないといけないなと思っています。体操とかではなくて歌って歌っていくことで柔らかくなるそうです。肩凝りもなくなるよって言われました。頭と首の筋肉も柔らかくしないといけないですね。

    声楽家の身体ってほんとに不思議です。ビーチボールみたいですねえ!

    過呼吸の件、私にはわかりませんので忘れてください。ただ、呼吸がよければ立ちくらみはしないみたいです。

  5. すとん より:

    キング先生は息をすると、背中に羽根が生えて、それがバサバサ羽ばたいているかのように見えます。背中で羽ばたけるようになって、ようやく一人前だ、みたいなことを以前おっしゃってました。
    声楽家の身体ってほんとに不思議だと、私も思います。

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