声楽のレッスンの続きです。
イタリア歌曲も「Marechiare/マレキアーレ」に入りましたので、次の曲を決めましょう…という感じで決めました。次は、トスティ作曲の「Luna d’estate!…/夏の月よ」に決めました。こんな感じの曲です。
日本語の字幕付きの音源です。歌っている人はブルーノ・ラッヅァレッティという方だそうです(私はよく知りません)。こんな感じで、最近は、シューベルトとトスティを集中的に学んでいる私です。そろそろ別の作曲家の歌に取り掛かってもいい頃ですねえ。
さてレッスンです。シューベルト作曲「白鳥の歌」の「standchen/セレナード」です。
音符の連なりを意識して、常に次の音を予感させるようにして歌う事が大切です。具体的には、音程は楽譜に書かれている通りに歌い、響きは次の音の響きを先取りしていくのです。例えば、AからDに続く上行音形ならば、音程はA->Dで良いのだけれど、響きはAの前半はAの響きで歌い、途中からDに向けて響きを高く切り替えて、Dの響きになったところで、音程をDにしていく…という手順を踏むわけです。難しいね。これをスムーズにできると「あの人、歌が上手いね」と思われるそうです。
つまり、音程の切り替えと、響きの切り替えを全く別物として切り離して行える事が大切なのです。難しいね、初音ミクちゃんには絶対に出来ない芸当だよなあ…。
またこの曲は、曲中で何度も何度もコロコロと転調しているけれど、曲が長調になっている時は長調の声で、短調になった時は短調の声で歌えるように、常に声の音色にも気を使って歌う事が大切です。つまり、明るい和音の時は明るい声で、そうでは無い時はそれなりの声で歌えという話です。つまり、同じ音程の音であっても、その伴奏の和音の長短によって、音色を変えるべきだというわけです。これは頭で考えると難しいのですが、伴奏をよく聞いて、耳を開いていれば、なんとかなりそうな気がします。それにしても、こんな事だって、初音ミクちゃんには出来ないと思うよ。
初音ミクちゃんには出来ない事だからこそ、生きた人間が歌う意味ってのが、あるんじゃないかと思う私です。いや、だからと言って、別に私はボーカロイドを否定するつもりは全くありません。ただ、音程だ、響きだ、支えだとか、そんな事をあれこれ考え始めると、ボーカロイドって、やっぱり電子楽器なんだなって思う私なのです。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村
コメント
こんばんは。
お休み中のところ失礼します。
次の日本人によるイタリア語版CMが刺さりました。
https://www.youtube.com/watch?v=-57CJ5W_IaU
クラフトボス『宇宙人ジョーンズ・ゴンドラ』篇 30秒 トミー・リー・ジョーンズ 役所広司 杉咲花 IKKO サントリー CM
メイキングはこちら。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000533.000027480.html
「ゴンドリエーレマボロ~シ」が最後に残ってしまいました。
失礼しました、
tetsuさん
面白く見させていただきました。で、思い出したのが、昔々の新春かくし芸大会で行われていた外国語劇です。たしか、東軍が英語、西軍が中国語でコメディをやるんですが、子供心にも「いい加減な外国語でやっているなあ~」と思ったものです。一方、こちらのCMは、イタリア語頑張ってますよ、隔世の感があります。昭和は遠くになりにけりです。