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久しぶりに銀座に行ってみたら、びっくりした

 「ロデリンダ」を見て感動して、そこで歌われていたカウンターテナーの曲が素晴らしかったので、私も歌えるものなら歌ってみたいと思って「まずは楽譜を見てみよう、確か、ベーレンライターから、ヘンデルのカストラートのアリア集が出ていたはずだから、それを見てこよう」と思い、久しぶりに銀座に行ってみました。

 いつもは、東劇でオペラを見たら、そのまま東銀座の駅に行って帰ってしまうので、近いけれど、最近は全然銀座に行けていなかったのです。

 久しぶりの銀座は…あれこれ変わっていて、ビックリしました。特に、お目当てで行った、山野楽器とヤマハにはビックリしてしまいました。

 まずは山野楽器銀座店ですが、最初はビルの前を素通りしてしまいました。だって、山野楽器って路面店だったのに、今は違うのですよ。山野楽器のビルは以前と変わらずにあるのですが、現在、そのビルの3階から上が山野楽器ですが、路面店部分である地下1階~2階部分は、別の店になっていました。山野楽器じゃないのです。いやあ、ほんと、びっくりですよ。

 山野の地下1階~2階部分って、CDとかDVDとかを売っていたフロアで、つまり山野楽器は、CD売り場を劇的に縮小してしまい、そのフロアを他店に貸し出してしまったというわけなのですよ。私、以前は、山野でCDをバンバン買ってましたから、なんか寂しくなってしまいました。

 で、その後、ヤマハ銀座店に行ったのですが、ヤマハも大きく改装されていて、かつて2階は、吹奏楽関係の楽譜とCDやDVDが山のようにあって、そこだけで半日潰せるほどに充実していたのですが、その2階からカフェになっていて、楽譜とCDが撤退していました。楽譜とCDは、3階のピアノや声楽などの吹奏楽以外の楽譜を取り扱っていたフロアに移動していましたが、当然、規模は縮小してました。CDやDVDは、ほとんど取り扱いが無くなっていました。

 「今どき、音楽をディスクで買う人なんて、いなくなってしまったんだねえ」とは妻の言葉ですが…たぶん、そうなんだと思います。

 私は今でも音楽はCDやDVD等のディスクで購入していますし、そうでないと物足りなく感じてしまうのですが、おそらく若い世代は、音楽はYouTube等の無料配信で楽しむか、購入するにしてもアプリを使ってサブスクで音楽を入手するんでしょうね。時代は変わったのかもしれないし、レコード屋(CDショップ?)なんて商売は、もはや流行らないのかもしれません。

 なんかねえ…寂しいね。

 街からレコード屋が無くなってしまったわけだけれど、これはきっと、近い将来の本屋の姿なのかもしれないなあ…って思いました。

蛇足 カウンターテナーの曲は…私には、実音では当然高すぎて歌えませんが、1オクターブ下げて歌うのも、今度は低くなりすぎて厳しいです。だって、カウンターテナーって、音域的にはアルトなんだもの。なので、カウンターテナーの曲を歌うなら、私の音域でも歌える曲を選ぶが、移調するか、裏声で歌うか…のいずれかをしないと無理っぽいという結論になりました。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    今年、超大物ミュージシャン(はっきり言って、山下達郎さん)が
    11年ぶりのオリジナルアルバム発売。
    原由子さんに至っては、今年、31年ぶりのオリジナルアルバム発売。

    山下さんは「なぜ、11年も新作を発表しなかったのか?」という問いに対して、
    下記のような主旨の回答をされています、曰く、

    11年前のアルバム発売の時、アルバムは、もうこれが最後になると思った、
    だって、既にCDは売れなくなっていて、インターネット配信が主流だった。
    あと数年以内でCDというものはなくなるだろう。

    数曲並べて、曲順を考えて、というアルバムは、
    もう、これ(11年前)が最後だろう。

    ところが、どっこい、CDは11年後の今も、細々と生き残っている。
    だから、アルバム、作りました。
    みたいな。
    (山下達郎さんの回答(のようなもの)、終わり)

    だから何だ、というのではありまへんが、
    CDって、いつまで生き残るのか?
    そもそも、絶滅するのか?
    永遠に細々と生き残るのか?
    いや、盛り返してくるのか?

    どうなんでしょうね?

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん

     たぶん、これからもずっと、現在、アルバムと呼ばれている、数曲の歌をまとめてパッケージにして販売する形式は、存続するだろうと思います。だって、それらはレコードが作られる前から存在していたでしょ? 例えば、シューベルトの歌曲集とか、当時は楽譜集の形で販売されたけれど、今なら当然、アルバムとして販売されたと思います。

     そんなわけで、今後もアルバムは、作られ続け、販売され続けられると思います。

     ただし、かつて楽譜集として販売され、今ではCDとして販売されてきたアルバムは、これからは、形を変えて販売されると思います。例えば…プレイリストとかね。実際、配信がメインになると、そんな感じにならざるをえないと思います。

     で、アルバムがプレイリストとして販売されるようになれば、結果的に、CDは廃れると思います。一般の人の手には入手しづらくなるでしょうし、音楽家たちも、CDを販売して生活していくのはムリでしょうね。

     でも、世の中が変わって、人の生活は簡単に変わりません。CDはこれからも老人たちを中心とした好事家のために、現在のレコードやカセットテープのように、ごく少数が生産され、限られたルートで販売されていくかもしれません。でも、若者は見向きもしないだろうし、だんだん老人は死んでいっていなくなってしまいますから、当分は存続できても、やがてCDは無くなってしまうのだろうと思います。

     実際、私は音楽を購入するなら、CDじゃなきゃイヤだもの。そんな老人がいるうちは、細々とCDは販売され続けるだろうけれど、それはもはや世の中の主流ではない…って事なのです。

     音楽って、基本的に若者文化だもの。商売としても、若者が消費してナンボの世界だからね。ただ、我々が思っているよりは緩やかに世の中って変わっていくのかもしれませんね。

     いや、事実を言えば、世の中は変わらないのかもしれません。変わるのは、そこに生活する人々で、人が生まれて死んでいって、メンバーが入れ替わる事で、世の中が変わったように見えるだけなのかもしれません。

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