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夜の10時を過ぎたら、食べない

 声楽のレッスンに行ってきました。なんか、不思議に調子よかったです。最初の発声練習が楽でしたね。自分でも分かるくらい、ポジションの移動のないまま、歌えました。こういう状態で常に歌えるのが良いです。

 コンコーネの3番も、徹底的にポジションに焦点を当てたレッスンでした。とにかく、音程が下がっても、声を下げない、ポジションを動かさない。ポジションについて考えずに歌っていた頃と比べ、おおげさでなく、10倍ほど疲れました。一曲歌うと、もうヘトヘト。ほんと、声楽は体育会系です。でも、徹底的にポジションにこだわってみたので、なんか色々と見えたような気がしました。ポジションの保持って大切なんだなあと、しみじみと思いました。

 またポジションを保持するために口の奥の方(軟口蓋?)が常に上に上がっている状態なのも、これまた声の響的にも良いでしょうね。あとは、ポジションを保持したまま、声をもう一段階、後ろに回せれば、かなり良いのだと思います。

 で、ポジション保持を頑張っていると、他のことがおろそかになりがちです。特に気を抜いていると、音程が時折ぶら下がり気味になりがち。先生がおっしゃるには、無意識レベルで「高い音が苦手だなあ」という気持ちがあるために、自然と自分を抑えてしまうのが原因でしょう、だから、歌う時は、あまり先の事は考えずに、いつもパーっと声を出して歌っちゃうようにしましょうとの事。正解だと思います。コンコーネ程度なら、歌えないはずない音域のはずですからね。それをぶら下がると言うのは、本来、理屈に合わないわけで、自然とどこかでセーブしてしまっているのだと思います。

 バーっと、高め高めで声を出していくようにしましょう!

 さてさて、コンコーネの3番は暗譜の宿題です。ポジションを保持した形で暗譜です。あと、次の4番を歌えるようにしておくこと、これも宿題です。

 二重唱は…苦労しました。宿題として暗譜してくる事と言われていたので、それはひとまずやってきましたが、レッスンでは音楽はさておき、ともかく言葉をやりました。歌として暗譜をしてきましたが、歌詞をセリフとして練習して来なかったので、先生に「セリフどおりしゃべってください」と言われてもできなかった。イタリア語、難しい。

 歌だとメロディの助けもあって、なんとなく口がまわっているような気がするんだけれど、改めてセリフとしてしゃべってみると、どこで言葉を切るのか、イントネーションはどうなっているのか、実はさっぱり分からない。その分からない言葉で感情表現をしろってんだから、そりゃあ出来なくて当然。いやあ、練習の盲点を突かれましたね。

 とにかく、歌詞は歌詞として、セリフとして、きちんとしゃべれるように、歌とは別に、練習してこないと。さらにセリフなんだから、感情を入れて言えないとダメなんです。

 こういう風に言葉の練習をしてくることを「言葉を体につけてくる」というそうです。ああ、たしかに私の体には二重唱のセリフは、言葉として体についてません。それではオペラにはなりません。イタリア語頑張ろう。たくさん、しゃべる練習をしてこよう。

 宿題として、二人でセリフの読み合わせをしてくること(演劇でいうところの“本読み”ですね)、それが済んだら、二人でセリフをリズム読みしてくるように言われました。二人で一緒に練習するというのは、実はなかなか難しいのですが、どこかで時間を作ってやらないとダメですね。がんばります。

 そーれーとーー、先生から、体型が変わりましたねと言われました。往年のパヴァロッティのような体型になってきたと言われました。…たぶん、それって、誉められているんだよね? とにかく、デブはデブなんですが、毎日、キング先生に言われた体操をしているので、足腰はしまっているんですよ。上半身ブヨブヨで下半身はなんとなくスリム…こんな感じな私です。

 なので、さらに先生から命令が下りました。それは「夜の10時を過ぎたら、モノは食べない事」です。ガーーーーーン。最近の私の夕食は、夜の10時くらいだよ。そりゃあ、毎日夕食抜きって事じゃん。「夕食でもなんでも、10時を過ぎたら食べない。いくらお腹がすいても、すきっ腹を抱えて寝る事。その代わり、朝御飯をしっかり食べましょう」との事です。うぐぐぐぐぐぐぐ~。

 なぜ、そう言うのかと言うと、内臓脂肪を減らさないとマズいでしょうとの事なんです。歌手にとって、内臓脂肪は天敵なんだそうです。とにかく体内に脂肪があると、体内がきちんと広がらないのだそうです。だから、内臓脂肪を減らして、よく広がる体にするべきなんだそうです。そのために「夜の10時以降は飲食厳禁(ただし、お茶と水は除く)」なんだそうです。

 仕方がないので、休日以外は実行することにしました。休日は…熱心に遊んでいるわけだし、色々と夜更かししたいよねえ、だから、そこは勘弁してもらって、その代わり、平日は「夜の10時を過ぎたら、モノは食べない事」にします。ううう、毎日夕食抜きの日々がやってくるのか? ちょっとツライぞ~。

 歌って笛吹くジジイへの道は、今なお厳しいです(涙)。でも、これもそれも、オペラを歌うためなら、仕方がないです。

コメント

  1. Cecilia より:

    タイトル見てぎょっとしました。(苦笑)
    最近夜中の間食が多かったので。
    気をつけます~。

    >体内に脂肪があると、体内がきちんと広がらないのだそうです

    これわかるような気がします。
    体内の脂肪はだいぶ減ったのですが、昔よりもブレスが続かない原因は体内の脂肪とか子宮筋腫による圧迫のせいではと思っている私です。
    子宮筋腫、だいぶ大きくなってきました。(涙)
    せめて脂肪をもっと減らそうっと・・・。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

     どこかで読んだ話なんですが、人の皮膚にしても筋肉にしても、伸縮性に富んだ組織なんだそうですが、骨ほどではないにせよ、脂肪と言うのは、さほど伸縮性に優れた組織ではないそうです。つまり、硬くてさほど伸びない。本当かどうかは私には分かりませんが、もしそうなら、いくら頑張っても、脂肪っぽい体は広がらないって事になっちゃいますね。

     侮りがたし、内臓脂肪!

     ま、歌以前に、内臓脂肪が多いと、健康問題が発生し易いので注意しないとね。

     それにしても、私、本当に痩せません。食べる量はそれなりに減らしてますが、やはり運動をしないと痩せないのかな? 運動は時間がかかるので、やりたくないんですよ。痩せるために運動を始めたら、音楽をする時間がなくなっちゃいますらね。そこんところは、結構深刻な問題だったりします。いや、マジでね。

  3. みるて より:

    リズム読みサボっちゃだめですよ~[E:happy01]
    何語を歌うにしても(日本語でも)必要な練習だと思います。
    あと母音だけのリズム読み。口の中の形?とか舌の位置とかチェックできていいですよ。
    オペラアリアがんばってくださいね~!

    近頃つくづく思うのですが、歌うときの筋肉って俗に言うインナーマッスルなんですよね。
    なので内臓脂肪は邪魔だったりするんですよね(はぁ)
    わたしもダイエットだなぁ(笑)

  4. すとん より:

    >みるてさん

     リズム読み…サボりがちです。と言うか、先生に言われないとやらない(汗)。

     どうにも、そんなつもりはないのですが、音楽重視で練習しちゃう自分を発見しました。新しい曲をもらうと、まずメロディを読みます。音を取ります。ドレミで歌ってみたり、ラララ~で歌ってみたりして、いけそうになったら、何となく言葉を載せてみて、口が慣れたら、歌い込み。…ってパターンが多いです。これでは常に“何となく歌えるけれど”で終わっちゃうんですよね。きちんと“歌詞だけを読む”“リズム読みをする”の二つをサボらずにやらないと…そんなに時間をかける必要はなんだからね。

    >あと母音だけのリズム読み。口の中の形?とか舌の位置とかチェックできていいですよ。

     これも大切ですね。でも意外と難しいんですよね。慣れれば簡単にできるのでしょうが。

     音楽の練習は、地道にコツコツですね。

  5. みるて より:

    リズム読みは練習と思わず、空いている時間に本を読むようにしてもいいと思いますよ。
    声を出せる時間に声を出せないのはやっぱりつまらないのはわかりますもの。
    夜寝る前にぶつぶつ、お風呂の中でぶつぶつ、お昼休みにぶつぶつ呟いております(笑)
    歌詞書き抜いてメモを読むみたいにしててもいいと思います。

    母音だけつなげて歌うのは、最初母音をピックアップするのが難しいんですよね。
    学生時代わたしはaeiouに鉛筆で○つけて練習してました。そのうちピンライトをあてたように母音だけ浮かんでくるようになるので、そうしたら消しゴムでけしてました。しばらくはうすーく鉛筆で母音をマークして練習してみてはどうでしょう?発声代りに1回目だけ母音で歌っても効果あると思います。
    母音だけで歌うとポジション確認しやすいですし、口腔蓋の位置も確認できますから、レガートがすぐ作れるようになります。
    iからuになんて飛ぶと必ずわたしはポジション落ちちゃいますから、そこからコントロールするようにしています。

    長くなりましたが。。。。
    練習の仕方ってスタイルが決まってしまうとなかなか壊せなくて効率悪かったりしちゃいますものね。先生と相談しながら頑張ってくださいね。

  6. すとん より:

    >みるてさん

     なるほど、リズム読みは声の出せない時間帯でやればいい練習なんですね。ガッテンです。それならなんとかできそうです。

     母音だけで歌うのは、確かにポジションの確認にはいいかもしれませんね。母音が変わると、ポジションが動いちゃいますもの。そこを注意するにはいいですね。

     一日は短いですが、その中でもうまく時間をやり繰りして、練習をしていきたいものです。練習のヒントをありがとうございました。

  7. 橘深雪 より:

    タイトルをみて、私も反省しました
    昨日は夜8時半まで残業して、帰ったら10時過ぎてたからな・・・
    途中でご飯食べればいいのでしょうが、割高だしな・・・
    と言うことで、すとんさんを見習って私も食べないことにします
    お互い頑張りましょうね!

  8. すとん より:

    >橘さん

     夜10時過ぎたら食べない…と言うのは、やってみると、案外難しいです(涙)。なんか、そのために色々な事を、焦りながらやっている私がいます。

     食事時間を変えると言うのは、ライフスタイルを一部変えるわけですから、これは簡単には参りません。フウフウ言いながら、ゆるめに(笑)実行中です(私の場合、実行していないと、先生に叱られてしまうんです:涙)。

  9. うわ~、そうすると、うちの夫は週に何日かは空腹のままになっちゃうわけですね…。
    更に更に、夜10時を過ぎてチョコなんて食べてる長女は問題アリアリなんですね…(そりゃ、ニキビが治らないよ、と、思う母)

    ピアノ弾きにとっても、あんまりおなかが出ているのはビジュアル的…だけでなく、座っておなかが鍵盤につっかえたらマズイだろと思います。私もダイエット中(笑)なんですが、おなかが出てるとマズイというだけでなく、太りすぎると腰にくるんですよね。ピアニストはイスに座って腰でささえてますので、腰に普段から負担がかかってるとキツイんです。

    ところでお茶は飲んでもよいのでしょうか?それだけは気になる…。

  10. 河童 より:

    みなさん夕食(夜食)で四苦八苦してますね。
    夕食は体に蓄える方にまわります。
    夕食を食べ損ねて寝る前になってしまう方は、おにぎり1個で我慢して朝食をしっかり食べるようにしてください。
    基本は、朝・昼にしっかり食べ、夕は軽くです。相撲取りは太るために1日2食にしています。

  11. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     水とお茶は全然OKです。ジュースの類は不可です。私はこれを「夜の10時を過ぎたら、カロリーのあるモノの飲食を禁ずる」と解釈してます。なので、夜の10時を過ぎても、サラダは食べます(ドレッシングの類は、ほとんど使いません)し、ゼロカロリーのコーラやブラックコーヒーは飲みます。

     サラダは…これは死活問題で、私は葉っぱを食べないと体調が悪くなる(基本、リアルに草食なんだと思う)ので、これがダメだと言われたら、きっと寝込むと思う(笑)。

  12. すとん より:

    >河童さん

     そうなんですね。夕食に苦労してます。

     夕食は体に蓄える方向の食事と知りつつ、がっつり食べないと気が済まないのです。本当は、イタリア人みたいに、昼食時にウチに帰って、たっぷり食事をして昼寝をして、という生活ができればいいのですが、それは敵いませんので、夕食をガッツリ食べたいんです。

    >基本は、朝・昼にしっかり食べ、夕は軽くです。相撲取りは太るために1日2食にしています。

     ああ、これはよく聞きます。でも私は「朝は軽く、昼は普通に、夜はガッツリと。休日は2食にして、昼はガッツリと、夜もガッツリと、です」 ああ、だから痩せないのか!

     ちなみに、平日の朝をしっかり食べないのは、わざとで、徒歩出勤なので、しっかり食べると気分悪くなるんですね。だから、朝はなるべく軽めにしたいのと、仕事って、ある意味、戦闘のようなものなので、空腹に近い状態の方が何かといいんです。

     ああ、イタリア人に生まれたかった。毎日チーズとトマトパスタを食べる生活をしたかったなあ。

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