もちろん例外はたくさんあるんだろうけれど、少なくとも私が身近で見聞きする範囲では、アマチュアの演奏団体の音楽って、吹奏楽を除くと大抵重い印象があります。まあ、吹奏楽を除いちゃうと、残るのは合唱団とアマオケなんだけれどね。まあ、だいたい重いです。重い印象があります。
吹奏楽は…って言うと、もちろん重い演奏をする団体もないわけじゃないけれど、結構軽快な演奏をする団もあったりします。
おそらく、日本人のテンポ感って重いんじゃないかなって思うんですよ。ほら、例えば手拍子一つとっても、手を叩いても、叩いた手をすぐに離さずに、さらに押し込んだり、しばらくネジネジしていたり、グニュグニュと練り込んでいたりするでしょ? パン!って叩いて、すぐに手が離れるとは限らないわけで、こういうテンポ感だと、どうしてもテンポが重くならざるをえないわけで、そういう意味では、ついつい重い印象を持ってしまう合唱団やアマオケが普通で、その罠にはまらない吹奏楽団がむしろ不思議なくらいです。
どこが違うの? 何が違うの?
うーむ、演奏する音楽ジャンルの違いかな? 確かに吹奏楽はポピュラー系の音楽を演奏する事か多いけれど、アマオケは基本的にクラシック系だよね。クラシック系は(一部、古楽を除くと)重い方がカッコいいと思われがちだから、ついつい演奏が重くなっても仕方がないです。となると、ポピュラー系を演奏していると、ノリが軽くなるのかしら?
…合唱団は千差万別で、クラシック系の歌を歌うところもあるけれど、ポピュラー・ソングばかり歌っている団体もあるよね。で、ポピュラー・ソングを歌っている合唱団の歌が軽いのかと言えば…そんな事はないかな? 結構、重めに歌っているような気がします。
じゃあ人数かな? 確かに人数が多いと、何事も軽快にはいかないから、演奏する音楽も重くなっても不思議はないけれど、少人数の合唱団も重い演奏していたり、大人数の吹奏楽団であっても、ノリノリで軽快な演奏するところは多いです。
じゃあ…年齢かな?
今の合唱団って、歌声喫茶の頃に歌を始めた方々が中心メンバーってところは、まだまだ多いですよね。世代的には団塊の世代ですね。かなりお達者な人たちです。アマオケは、メンバーの入れ替わりが少なく、長年同じメンバーでやっているところが多いでしょ? 誰かが辞めないと次のメンバーが入れない…って感じのところはまだまだ多いので、そうなると(合唱団ほどでなくても)平均年齢は高めになります。吹奏楽団は、現役世代の方々が多くて、メンバーの入れ替わりが激しいところも少なくありません。学生時代から吹奏楽をやってきた人が社会人になって入ってくるというパターンもあるみたいだし、オーケストラよりも人数に融通が利きますから、新人を受け入れやすいんでしょうね。
つまり平均年齢的に考えると、
合唱団>アマオケ>>吹奏楽団
みたいな感じがするんです。となると、演奏のテンポ感の軽重は、専ら年齢に依存するって結論でいいのかしら?
年齢ねえ…大切だよね。クラシックの指揮者も、若い時代はさっそうとした指揮をしていた人が、年をとるに従って円熟味(?)がまして、ドンドン演奏重くなってくるよね。つまり、私は「演奏が重い」って書いちゃっていたけれど、これって実は「円熟味が増している」だけだったりして?
そうか、円熟味なんだよ。モノは言いようだな。
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