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最近、ちょっとしたマイブームになってます

 元はと言えば、お盆の時に、ひょっとこさんから教えていただいた事がきっかけなんですが、今、ジェスロ・タルというバンドにハマりつつあります。

 ジェスロ・タルとは…?

>ジェスロ・タル(Jethro Tull) は、イギリス出身のプログレッシブ・ロック・バンド。イアン・アンダーソンをリーダーとして、1968年にアルバム『日曜日の印象』でデビュー。このアルバムは、全英10位にチャートインし、その年の「メロディ・メーカー」誌の人気投票で、ビートルズに次ぐ第2位を獲得し注目される。デビュー当初から独自の存在感を放っていた。(Wikipediaから引用。全文を読みたい人はこちら

 このバンドの事を教えていただいて、さっそくアマゾンでCDを買いました。どれを買っていいか分からなかったので、ひとまずベスト盤(笑)。「Very Best of Jethro Tull」と言う、いかにもアリアリなベスト盤でした。すでに日本盤は廃盤になってましたが、今はネットの時代ですからね。ライナーノーツがなくても、ネットを検索すれば、ライナーノーツ程度の情報は、いつでも手に入るので、細かい事は気にしないで、輸入盤を買っちゃったのですが、これがね、大当たりだったんですよ。

 いやあ、かっこいいんですよ。もろ、ヨーロピアンな白人っぽいロックで、ヴォーカルも美声だし、何と言っても、フルートがかっこいい。ロックなのに、リード楽器がフルートよ。リードフルートなんて、聞いたことないでしょ。でもね、すごくかっこいいのよ。

 このジェスロ・タル(ヴォーカル&フルートの人は、イアン・アンダーソンって言います)の演奏を聞いて「よし、笛先生のところで、きちんとフルートを勉強しよう」って、改めて思いました。だって、笛先生のレッスンで学んでいる事と、彼らの演奏が、つながっていることはよく分かりましたもの。ポピュラーとかジャズとか学んでいくと、やがてあの高みにも辿り着ける、頑張れば、あんな感じに吹けるようになる。そう思いました。

 フルート頑張って、もう一回ロックバンドを組んで、私がヴォーカル&リード・フルートをやってやろうか! なんて妄想をしちゃいました。

 あんまりサウンドがかっこいいので、思わずYouTubeで動画を検索したら…ジェスロ・タルって、やっぱり変態でやんの(大笑)。色々見ましたが、ショーケースとして1曲出すなら、この曲かな?「神秘の森(Songs from the wood)」 このビデオには、彼らの本質がギュッと詰まってますので、これを聞けば、ああ、こんな感じのバンドなんだなって分かります。ちなみに最初の50秒はMCです。演奏はその後ね(どうも、語りの多いバンドのようです)。それから、ヴォーカルのイアンが、楽器をギターからフルートに持ち替えるのは、2分40秒のあたりです。手っとり早くフルートソロだけ聞きたいって人は、2分40秒あたりからどうぞ。

 うまく見れなかった人は、こちらをクリックすれば、見れるかもね。

 見ましたか? 変態でしょ。でも、サウンドはかっこいいでしょ。

 今、私は、このジェスロ・タルにちょっとしたマイブームなんです。ああ、かっこいいなあ。ロック・フルーティストなんていたんだね。ああ、かっこいい、かっこいい。

 フラッターやグロウルはマスト・テクニックだね(笑)。しっかし、ロックの人って、フルートを乱雑に扱うよなあ…。

コメント

  1. Cecilia より:

    この記事へのコメントでなくてすみません。
    ”ひとこと”にあるヒルデガルド・ベーレンスのことですが、私はブログのお友達に教えていただくまで知らない方だったのですが、いつも拝見させていただいている「音楽の大福帳」というブログ(私のブログのサイドバーから行けます。)で訃報を知り驚きました。このブログの管理人さんは親しい関係の方のようで2日前には一緒にお食事をされていたそうで写真も出ていました。
    ブログのお友達も当然この件に触れていらっしゃいました。
    毎年草津音楽祭でベーレンスに会えるのを楽しみにしている方も多かったと思いますが、皆さんショックでしょうね。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

     私はベーレンスの件を知って、二重に驚いてます。一つは「日本で亡くなったんだ」という事と、音楽祭のために来日されていたと聞いて「まだ現役だったんだ」という事。72歳だったそうですから、そのお年で現役というのはすごいなあと思いました。なんでも、今年はシューベルトの歌曲をお歌いになる予定だったとか。

     それにしても、動脈瘤破裂(動脈乖離)ですか。では、本当に、その直前までお元気だったんでしょうね。いわゆる“急死”という奴ですね。周りの方々にとっては、本当に驚きではなかったかと思われます。

     私は何の関係もない人間ですが、それでも悲しいです。

  3. ひょっとこ より:

    いやぁ~、みなさん、喰い付きが悪いようですね。
    フルートでこの雰囲気はダメなのでしょうね。

    私は大好きだし、ジャズだし、ロックもかじってたりするわけで。
    クラシカルなフルートの音色って、ワインのフルボディみたいだと
    感じているのですね。これがジャズとかになると、
    ミディアムボディとか、ライトボディ、混ぜ物のカクテルとか、
    濁酒とかも必要になってくるんですね。
    やっぱり、世の中、フルートはフルボディがいいのかな。

    残念なことに、ヒルデガルド・ベーレンスさんのことは
    全く知りませんでした。歌を歌われる方なのですね。

    人が、しかも才能がある方が居なくなるのは、
    何かさみしいものです。同じ時代に生きて、
    リアルタイムに接することができる、
    時代を共有できるってのは、とても幸運なんだと思いますよ。
    でも、人は死ぬわけで、それまでは
    極められるところまで、何かを追求していきたいものです。

  4. すとん より:

    >ひょっとこさん

     そうですね。ベーレンスがいくらオペラ界の大ソプラノと言えども、オペラを聞かない人には全くの無名なオバサンですよね。よし、分かりました。

    >http://www.youtube.com/watch?v=jOGdKbxA3IA

     このアドレスで飛んでください。ここに、ベーレンスが歌った、プッチーニ作曲『トスカ』の有名なアリア「歌に生き、恋に生き」があります。名唱です。私にとって、ベーレンスと言うと、このアリアなんです。今聞いても、涙ぐんでしまいます。

  5. みーむ より:

    オペラ音痴です。イタリア語もわからないし。
    でも、なんでジーンとしちゃうのでしょうね。
    何も分からないなりに、胸に飛び込んでくるものというのは言語を越えてあるなぁ、とはつくづく感じています。映画の「Philadelphia」でTom HanksがMaria Callasかな(?)のレコードだかCDを聴くシーンがあるのですが、妙に感動したことを覚えています。オペラのマジックでしょうか。オペラ音痴の私のこころを揺さぶっちゃうのですから。
    すとんさんご推薦のベーレンスさんのYouTube、何のシーンだかも分からないのになんでジーンと来るのでしょうね。説明ができません。

    さて、全く違う方を向いたベクトル、Jethro Tullの音楽。フルート、めちゃカッコいいですね。あのハッチャケぶりってすごいなぁ。ジャズやロックのフルートのパワフルさとハスキー・ヴォイスは憧れちゃいます。みなさん、独学なんでしょうから、挑み甲斐がありますね。

  6. みーむ より:

    続けざまで失礼します。
    変態性の高いフルートトリオを見つけました。
    「マグナムトリオ」でYouTubeで探してみてください。
    技術&演奏はぴか一です。音楽性は、、お好み次第ですけど。。

  7. すとん より:

    >みーむさん

     言葉は分からないよりは分かった方がいいですが、別に分からなくてもいいんです。オペラでは、言葉とかストーリーとかはあくまで添え物ですから。大切なのは“感情”と“声”なんです。いかに美しい声で情感豊かな表現をしていくか、そのために、驚くほどにテクニカルな歌唱をしていく…それはある意味、声のアクロバットなんです。そして、それがオペラなんです。

     だから、言葉の意味が分からなくても、声だけでダイレクトに感情が伝わるんですよ。それが一流の歌手の一流の歌唱なんです。

     ベーレンスのあの歌で、言葉も分からないし、状況もストーリーも分からないけれど、それでも何かとてつもなく悲しげな気持ちが伝わるでしょ。それが、本物の歌手の仕事なんです。

     “歌う”って、ああいう事を言うんです。

     マグナム・トリオ見ました。ううむ、かなりクラシック寄りというか、普通に現代音楽してますね。彼らを“変態”と呼んだら、怒られそうな気がします…。たぶん、彼らは、大まじめだと思いますよ。

  8. ひょっとこ より:

    オペラって、歌う時の上体の姿勢が変わりませんね。
    音楽って、すとんさんの言い方を少し変えると、
    「大切なのは感情と音」なんだろうなと今、言葉で認識しました。

    守破離って言葉があります。
    変態の領域って既に「離」の状態になっていると思いますよ。

    最初は先生や師匠の教えを「守」る。
    ある段階で教えを「破」ることを始める。
    教えを「離」れて、自分なりのやり方を追求していく。

    いつまでも「守」ることが多いんですけどね。

    参考まで、特殊奏法に関しての本
      現代のフルート
       作曲者とフルート奏者のためのフルート現代奏法理論書
      ピエール=イヴ・アルトー著
      ISBN 4115481315
    ビスビグリアンドでのフィンガリングも掲載されているため、
    そのまま変え指のリファレンスになります。
    重音や、キーパーカッションその他、
    通常・特殊奏法のヒント、リファレンスにはなります。
    この本には、奏法そのものの詳細な解説はありませんので、
    自ら探して習得していくしかありませんが。

  9. すとん より:

    >ひょっとこさん

    >オペラって、歌う時の上体の姿勢が変わりませんね。

     一人前の歌手は、立ってても、歩いていても、腰掛けても、寝っころがっても、頭・首・胴の関係が全く変わりません。そこで変わってしまうのは、まだまだ修行不足なんだそうです。ですから、演技は専ら、腕や脚および顔面で行います。おそらく、頭~胴が楽器なんでしょうね。だから、ここは絶対に変えないのです。

     ちなみに顔面は音に影響しますが、悲しげな声は悲しげな表情から出されるし、たのしげな声は楽しげな表情から出されるので、こちらは声への影響を最大限に利用するために、演技ではオーバーアクト気味に利用されるのだと思います。

    >守破離って言葉があります。

     浅学のため「守破離」という言葉を初めて聞きました。でも、いい言葉ですし、物事の本質を貫いていると思います。

     変態に関しては、おっしゃる通り「離」なんだと思います。それも見事なくらいの「離」ですね。

     むしろ私などが心に留めておかなければいけないのは「守」の部分だと思います。私たちの「守」は、実はわがままな「守」が多いのかもしれません。“無私の守”が本当の“守”であり、少なくとも基礎固めの段階では、無垢なくらいの“守”が必要なんだろうと思います。

     とは言え「破」に憧れる自分がここにいます。早く一人前になりたいものです。

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