声楽のレッスンに行って参りました。
練習前に先生と色々な密談をしました。そのうちの一つでも形になって、ブログに書けるようになるといいのですが…(笑)。
今回はいきなり宿題を出されました。それは「コンコーネ(もちろん高声版)の1番と2番を徹底的に自宅で練習してくること」です。
もちろん、のんべんだらりと歌ってはいけません。きちんと目的をもって声楽的に練習して来てくださいというわけです。絶対に考え無しで歌わないでくださいと、強く言い渡されました。
では、今回、私が達成しなければいけない目的とは…
1番では、スケール練習であることを意識して歌うこと。跳躍の部分はきちんと「○度の跳躍である」という意識をもって歌うこと。
2番では、ロングスラーの意識を持って歌うこと。特にFisが全体の頂点であるので、そこをめざして、考えながら歌うこと。
1番2番の共通点としては、常に頭声を意識すること。同じポジションで発声すること。
ああ、それにしても懐かしいなあ。昔(20年くらい前)T先生のところでコンコーネをやったんだよね。その時は、中声用の楽譜で、単純に“のんべんだらり”と何の考えも無しで歌っていただけでした。でも、当時は未熟すぎて、それを“のんべんだらり”とも歌えませんでした。考え無しと行っても、単に音をなぞるだけでも難しかったです。ああ、あの頃よりも上達しているのかしら、私は?
宿題のやり方を教えてもらったところで、歌の練習に入りました。
歌は、いつもの「Lascia ch’io piang(私を泣かせてください)」です。
まずは「ウミネコのマネ」から入りました。歌う前のウミネコは私にとっては必須のようです。
今回の主な注意点は「同じポジションで歌い続けること」です。音程が変わっても、音色は決して変えない。常に同じ音色で歌い続けること。そのためには、お腹をしっかり使っていくことが肝心。
音程をどう変えるかという話ですが、私は口の中を変えて、発声のポジションを変えることで音程を変えているフシがどうやらあるようです。低い音程は低いポジションで、高い音程は高いポジションで。だから音程によって、声の音色が少しずつ変わっていきます。
これはもちろんヘタクソな歌い方なのであって、どんな音程であっても口の中は変えずに、声のポジションは変えず、声の音色は変えずに、音程だけを変えて歌うことが大切なのです。そのためには、イヤになるほどお腹を使って、お腹で音程を取るようにすることがまず最初なのだそうです。で、その最初のことを、今回は散々やりました。
とにかく、お腹を引いて歌う。ずっと引く、引きっぱなしで歌う。やってみたら、すごく大変でした。
久しぶりに、レッスン中にあの世が見えました(笑)。いやあ、きびしいレッスンでした。
あれ? これって、先週、フルートで記事にした「ギアをローに入れっぱなしにする」事と基本的には同じことかな? ただし、使う筋肉と使う方向が微妙に違い、使う程度が全く違うけれど。
そうそう、お腹を引いて歌うために、腰を鍛えることを言われました。私は腰が弱い人なのですが、腰が弱いまま、お腹を引いて歌うと、いづれ腰が壊れてしまうので、お腹を引いて歌うのと同時並行で、腰も鍛えて強くしていきましょうと言われました。お腹と腰、表裏一体ですからね。バランスよく鍛えていかないと。
その他、細かいこととして、以下の注意を受けました。
・フェルマーターが鳴り終わってから、次のブレスをする事。
・間奏の間は鼻で呼吸する事。鼻腔を意識しつづける事。
もう一つ話があるのですが、それは明日のお楽しみということで。
コメント
やっぱり「ウミネコのまね」をするのですね!(笑)
コンコーネの扱い・・・キング先生の記事も拝見させていただいています。
(そのちょっと前のすとんさんと私のコメントのやり取りをごらんになっているのだろうか・・・と思ったりして・・・。)
私ものんべんだらりとではなく課題を考えながらやってみようかな?
>Ceciliaさん
はい、やっぱりウミネコ、やります。だって、鼻腔を意識するのに最適な方法ですから。これをするとしないとでは、その後の声がだいぶ違いますからね。もっとも、ウミネコは一種の奇声(それも音量かなり大)なので、どこでもできるというわけではないのが残念です。
コンコーネも色々な学習の仕方があるのだと思いました。楽譜を見て、単に歌うよりも、目標を決めて歌った方が確かに多くの事を学べると思います。でも、その手の話は、書籍としてもまとまっていないし、ネットにも情報が皆無。おそらく、その先生なりに、教える生徒ごとに、ポイントとか目標とかが違っているからまとまっていないのでしょうね。
>私ものんべんだらりとではなく課題を考えながらやってみようかな?
いいんじゃないでしょうか? 私だと、自分でその課題が思いつかなくて…(汗)。だから、「自宅で学べるコンコーネ」みたいな本があったら、絶対買うなあ。