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ノドが強いのも良し悪し

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習から。とにかく、軽く響きを豊かに歌うように心がけました。

 発声練習は、とにかくノドを開いて発声です。鏡を見ながら発声しました。鏡を見れば、ノドは簡単に開きます。見ていないと…つい開き忘れてしまうんでしょうね、困ったもんです。なので、自宅練習でも、なるべく、鏡を見ながら発声をすると良いと言われました。良い癖をつけていきましょうって事です。

 ただし、気をつけないといけないのは、ノドを開くことばかりに気をつけていると、声が胸に落ちてしまうのだそうです。声が胸に落ちないように、しっかり聞き耳を立てながら、ノドの開きを確認するわけです。

 声量を抑え気味にして歌いましょう、と言われました。別に私は無理に大きな声を出しているわけではなく、普通に歌うと、大声になってしまうだけなのです。

 ノドの開きはOK、息の通り道もOK、それなのに高音が出ないのは、声のエネルギーが音程ではなく音量に振り切っているからなんだそうです。そこで、音量の増加に使ってしまう声のエネルギーを抑え気味にして、その分余ったエネルギーを音程の上昇に使っていきましょうってわけです。

 そこで、私は地声が大きくて、よく鳴るので、あまり鳴らない声(イメージとしては、小鳥のさえずり:笑)で歌ってみました。先生がおっしゃるには、そういう声で歌った方が、ノドへの負担も掛からないし、先が見えてくるので、なるべくそういう声で歌うように言われました。

 そこでふと思いました。私が今まで歌っていた声は、少し喋り声に寄りすぎていたのかな?と…。力強すぎる声だし、やたらと大声だし、結局ノド声だし…。もっともっと歌声として純化した声でないといけないかな…って。

 そう言えば、以前、先生から、ノドが強いのも困りものだと言われた事があった事を思い出しました。

 ノドが弱い人は、そもそも大きな声が出せません。だから普通に歌っても、全然聞こえないわけです。小さな声だけれど、聞こえる声で歌うために、全身を使って一生懸命に歌うようになるわけだし、声が不足している分、響きを豊かにして歌うわけなのです。

 でも、ノドが強い人は、比較的簡単に大きな声が出ちゃうし、そこそこ高い声や低い声でも楽に出しちゃうわけです。全身を使わなくても歌えちゃうし、響きを豊かにしなくても、十分に聞こえる声で歌えちゃうんです。つまり、ノドの強さに甘えて、努力しないわけです。

 私はノドが強いからなあ…プロ歌手の卵さんにうらやましいって言われちゃうくらいに、ノド強いからなあ。別に甘えたり怠けたりしている自覚はないけれど、出来ちゃうわけだから、出来ない人と比べれば、そりゃあ結果的に努力が足りないよね。

 つまり、そういう事なんだろうなあ。

 自分のノドの強さに頼らずに、歌声として適切な声を全身を使ってテクニカルに出していく事が、歌の上達への道なんだろうなあ…とぼやっと思ったわけです。

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