今回ご紹介しようと思っている音名には「~式」という名称がありません。それでは不便なので、私が勝手に「ネット音名」と呼んじゃう事にします。
どんな人たちが利用しているかと言うと、主に「ネットでポピュラー系の歌の話をする若い男性」です。「ポピュラー系の歌」は「カラオケ」と読み替えても、たぶんそんなに大きくハズレないと思います。
ネット音名は今までのものとはだいぶ毛色が違います。まずオクターブの区切りがA~Gです。なので、
A(イ) B(ロ) C(ハ) D(ニ) E(ホ) F(へ) G(ト)
となり、これで1オクターブです。
基準音はおそらく二点ハ音でしょう。通称「HighC」と呼ばれる音です。これを「hiC」と書きます。この「hiC」が含まれるオクターブ上の音はすべて「hi~」という形を取ります。
hiCの1オクターブ下のCは「mid2C」で、さらに下は「mid1C」で、その下は「lowC」です。お分かりになりますか?
高音域に属する音が「hi~」、中音域が「mid~」、低音域が「low~」なのです。そして2オクターブに渡る中音域は、高い方を「mid2~」と呼び、低い方を「mid1~」と呼んで区別します。
つまり「い音~一点ト音」までが、中音域になります。これは若い男性だと、肌感覚で納得できる呼び方だろうと思います。逆に女性・子供・中年以降男性にとっては、高すぎたり低すぎたりして「ここが中音域!」と言われても、なんかチグハグした呼び方と感じるかもしれません。
ちなみに、hiCのオクターブ上はhihiC、その上がhihihiCになります。低い方はlowCの下がlowlowCです。ですので、ネット音名は、あまり広い音域の表現には向きません。
おそらくは「HighC」に対する憧れから始まって、生まれた音名なんだろうと思います。実際、若い男性が使うにはかなり良い音名だと思いますが、それ以外の人や楽器には向かない音名でしょうね。まあ、若い男性に特化しているというのは、ネット社会自体がそうですから、これはこれで「有り」なんでしょうね。
とりあえず、ネット万歳、ってことでいいっすかね。
ひとまず、音名シリーズは終わりにします。次のシリーズものは…「ジーリとイタリア古典歌曲」というのを、2~3回の短期の予定で考えてます。
コメント
なるほど~!
でも楽譜が欲しい・・・と思ってしまいました。
私もこういうことを記事にする時楽譜にして表現したいのですが、今のところできなくて説明するのが面倒です。
「ジーリとイタリア古典歌曲」、楽しみにしています。
楽譜にすることはできなくはないのですが、それでは簡便さを信条とするブログらしくないし、そんな面倒なことをしていては毎日アップはできないなあと思い、私は文章のみの表現にしていますが、やはり楽譜があった方がいいですよね(笑)。
参考までに、楽譜をブログにアップするためには、楽譜の画像を作り、写真のアップと同じ要領でアップロードすればよいのです。
で、楽譜の画像の作り方なのですが、楽譜清書ソフト(例えばFinale)で楽譜を書き、その画面をWindowsなら「Print Screen」ボタンを押して、一度クリップボード上に保存し、今度はそれを画像編集ソフト(例えばPhotoshop)で呼び出して加工すれば、出来上がりです。
難しくはありませんが、ちょっとばかり面倒です。