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セボネマガリの話

 セボネマガリ(ドジョウ:普通に食用にするタイプです)が、2009年6月22日(月)に星になりました。おそらく享年七歳ってところでしょうか。

 発見したのは、その日の午後10時頃でした。水槽の奥の活性炭の袋のすぐ側の、目立たないところに、じっと横たわっていました。ドジョウが地面でじっとしているなんて、珍しくもなんともないので、しばらくは気にもしないでいました。

 いつまでたっても動かない。動かないにしてもホドがあるわけで、よく見てみると、呼吸もしていない? え? よく見ると、死んでました。

 その日は水槽の中がとても見づらい日でした。なにしろ、その日の夕方に、水槽の蛍光灯が切れてしまい。水槽の中が薄暗かったんですよ。

 ひとまず、セボネマガリを網ですくってみました。すでに死後硬直も始まっていました。だいぶ前に星になっていたようです。全く気がつきませんでした。硬直の具合から、おそらく水槽の蛍光灯が切れた前後で星になったのだと思います。水槽の蛍光灯とセボネマガリは、ほぼ同時に終わってしまったのではないかと思われます。

 セボネマガリは、その名の通り、体が波線のように曲がっている子です。我が家に来た当初は、そんなこともなく、普通に(食用)ドジョウだったのですが、何かあると、それこそマッハの速度で水槽の中を泳ぎまくっていた子でした。時折、そのマッハの速度で水槽のガラスに正面衝突をして、気絶することが度々あったというほどの、マッハな子でした。

 我が家に来て、しばらくして、波線のような体になってしまいました。当初は、マッハな速度でガラスに衝突するのを繰り返していたので、背骨が複雑骨折をしてしまったのではないかと心配していましたが、別にそういうわけではなかったようです。『背曲がり』と言って、ドジョウにはよくあることなんだそうです。もっとも原因は、栄養不足とも水質悪化とも言われているので、飼い主の責任はまぬがれませんが…。

 セボネマガリは、体が波線状態である以外は、至って元気でマッハな子でした。よく砂利の中に潜って、ひげの生えたクチだけを出して、パクパクしていましたね。地面に植えた水草はたいていセボネマガリが掘ってしまって、なかなか定着しませんでした。

 エサはイトミミズが好物で、普段のエサは、控えめに金魚たちの食後に大人しく食べていましたが、イトミミズの時は、金魚に混じって、エサの争奪戦に加わっていましたね。

 所詮は食材なので、ペットとしての自覚は薄く、その姿は晩年にキャンペーンを開始するまでは、なかなか見ることはありませんでした。「セボネマガリはどこにいるんだい?」「その砂利がもぞもぞ動いているあたりじゃないの?」なんて会話が普通でしたから。

 かわいい奴でしたが、地味で本当にペットには向きませんでした。同じドジョウでも、緋ドジョウたちがしっかりペットをしていたのとは、好対照でしたね。

 もう、おそらく、食用ドジョウを飼う事はないと思います。

 バイバイ、セボネマガリ。

コメント

  1. smilekumi より:

    我家で今現在飼っている唯一のペットである金魚の体の色が急に白くなってちょっと心配しています。たしかオレンジだったと思うのですが・・。たしかというところがいかに普段面倒をみていないかですよね(^^;)最初はちっちゃかったのが体も少し大きくなり、朝ご飯の時にはこっちを向いてパクパクしています。そんな様子を見ていると可愛いものですね。ただ亡くなったとしても2年前に犬を亡くした時のようには悲しまないはず。同じ命なんですけどねぇ・・。
    セボネマガリさん(くん?)のご冥福をお祈りします。

  2. すとん より:

    >smilekumiさん

     ありがとうございます。

     魚は体色が薄く白っぽくなると、かなりマズい状態である事が多いです。まだ元気なら、水槽に塩を入れてみると良いかもしれません。30cm水槽で小さじ1~2杯程度でしょうか。塩は魚の万病の薬ですので、なんかよく分からないけれど具合が悪そうと思ったら、ひとまず塩漬けです。もっとも塩の量の加減が難しいのですが、金魚は塩には強い魚なので、多少多く入れて平気です。ただし、魚が暴れ出したら、それは塩の入れすぎですので、その手前でやめてあげてください。

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