フルートのレッスンに行ってきました。
ようやく、アルテの8課がだいたい(笑)終了しました。
8課の8番。難しかったです。とにかく、この手のメカニカルな課題は、好きなんだけれど、結構苦手です。もっとも得意な課題なんてありませんが…。
この手の課題って、必ずどこかで、頭の中がこんがらがって、ミスしますから、そこをゲーム感覚で楽しめる時と、楽しめない時があります。楽しめない時…イヤ~な気分になります。
それに指に集中していると、スラーとノン・スラー(つまりタンギングの有無だね)の区別が曖昧になって、そこも注意されちゃうし…、たいてい、低音になると息が足りなくなる(笑)。ああ、大変。それに私の悪い癖で、ついつい中音Cを低音Cの運指で吹いちゃうんだよね、それも上から順番に下りてきた時がヤバイ。うっかり、それをやっちゃうと…ね、ダメでしょ。
そんなこんなのトラップだらけの8番だったのですが、今回はそれでも何とか乗り切って、合格をいただきました。たぶん、ヘロヘロのボロボロだったと思うけれど…、とにかく合格、次に進めます。
次の8課の9番は不合格。合格した8番よりも上手に吹けていると(私は)思うのだけれど、ダメなのね。
ダメな理由は“三連符がぎこちない”から。ミスの有無よりも、三連符の時の指の動きがスムーズでないことが気になるそうです。あと、体でリズムを取りながら吹いているのもアウト。フルートの演奏中は微動だにせぬのが理想なのに、私は一拍ごとにフルートを振っちゃいます(拍の頭と三連符の頭を合わせているのだけれど、ついついオーバーアクションになっているわけだ)ので、不合格。次までに、体を動かさずにスムーズに三連符ができるように、しっかり練習してきましょうというわけで、不合格です。
次の10番は奇跡的に合格しました。この曲は、今回の合格は無理だろうと思っていたくらいですから、自分でもビックリですよ。なにしろ、先生の前で、たどたどしいのだろうけれど、ノーミスで吹けたんですからね、もう、奇跡ですね、本当に。
だって、Allegro(四分音符=152)だよ。無駄に速いンだよ、この曲。
私も自宅練習では、144までの速さなら、何とかなるんだけれど、それよりも速くなると、やっぱり指がもつれるのよ。先生がおっしゃるには「そのあたりに壁があるんでしょうね」との事。自宅練習でも、その壁がなかなか乗り越えられないってのに、152なんて訳の分からない速度で、先生の前で、落ちずに、間違えずに、指もからまずに、吹けた。もう、無我夢中だったのよ。
奇跡だね。
吹き終わって、先生に「もう、二度とミス無しでは吹けません!」と宣言したくらいだから(笑)。とりあえず合格(やったね!)をもらって、さらに数回合わせたけれど、落ちる事はしなかったけれど、やっぱり、数カ所指を誤魔化しながらの演奏でした。本当に合格した時の演奏は、奇跡的な演奏だったんだと思います。
音曲げもちょっと良い感じになってきたと言われました。曲の頭の方はだいぶ良い感じで、隣で吹いていても合わせやすかったと言われました。うれしいです。しかし、後半になると、曲を吹くのに一生懸命になって、音曲げが甘くなってくるそうです。ま、音曲げは無意識でできるように、癖にしないといけませんね。練習練習です。
と、いうわけで、8課は9番を残して、合格になりました。ハ長調攻略まで、あと一歩ってところです。次回のアルテのレッスンでは、9番もやっつけて、ハ長調を征服してやるっっっ!
で、次の9課は全部宿題になりました。また「Allegro(四分音符=152)」という文字列が目に入りました。今度は十六分音符まであります。頭がクラクラしてきました。一難去ってまた一難って感じです。
「9課について、質問はありますか?」と尋ねられたので「なんでFisでは中指を使っちゃけないんですか?」と素朴な質問をしました。答えは「サックスじゃないからです」 ううむ、、ジャズメンらしい答えでした。
笛先生はクラシック出身のジャズフルーティストさんなので、基本はクラシック。だから、ご自身はFisを薬指で押さえるそうですが、生粋のジャズフルーティストさんは、たいてい、サックスとの持ち替え奏者(てか、ジャズ界では、フルートとサックスの両方できて一人前なんだって)なので、Fisは中指で押さえる人が圧倒的に多いのだそうです。その理由は、サックスではFisは中指で押さえるからだそうです。それにFisを中指で押さえたからと言って、それで実際の演奏上、困ることはないので『Fisは中指で押さえる』でも、本当はかまわないそうです(少なくとも、ジャズ界では無問題)。
多くのジャズ系のプロ奏者はFisを中指で押さえるので、いずれは私(すとん)もFisを中指で押さえるようになるかもしれないけれど、今はまだ修行中なので、難しい方の薬指で練習しましょうとの事です。薬指でFisを押さえていた人が中指のFisに転向するのは簡単だけれど、その逆はできないので、Fisは薬指ということで…となりました。よく分かりました。
自宅での練習方法の話をしていた時に、メトロノームの話になって、私のメトロノームを(持っていたので)先生に見てもらったところ、そろそろ、メトロノームも買い換えた方がいいでしょうということになりました。
別に今のメトロノームが機械としてダメなのではなく、私が上達してきたので、もう少し性能の良い別のメトロノームを使わないと、これから先の練習で色々と支障が出てくるだろうからというのが理由です。つまり、今のメトロノームから卒業というわけです。なんか、うれしいです。もっとも、今のメトロノームは、チューナー兼用なので、今後もチューナーとして継続して使用していきます。
で、先生に薦められたメトロノームはこれ。セイコーのDM50というメトロノーム。近所のお店で2500円と聞きましたが、アマゾンだともっと安かった(2100円)ので、速攻でクリックしちゃいました。
このメトロノームを薦められた理由。
1)音が大きいし、クリップ式なので、どこにでも付くので便利。エリに挟んでピッピッと鳴らせば、どんな大きな音の楽器にも負けません。痛みを堪えられるなら、耳たぶにもはさめます(笑)。今のメトロノームは音を最大にしても、かなり小さくてフルートに負けてしまうので、外部端子からパソコンにつないで拡声して使ってますが…ヒモ付きになるので、ちょっと使いづらいです。実際問題としては、現在のメトロノームをパソコン経由で拡声した音よりも、DM50の音(最大音量)の方が大きかったのは驚きです。
2)メトロノームの数値設定が(普通に)細かい。 何しろ速度表記が「1」ずつ可変(爆)。今使っているものは、大雑把な数値設定しかできないので、それはそれで便利だけれど、楽器の練習には不向き。たとえば今のメトロノームだと、「152-> 144 -> 138 -> 132 ->…」という設定なので、152のすぐ下は144なんです。私の場合、このあたりに壁があるので、本来は「144 -> 145 -> 146 -> 147 ->…」と一つずつ数字をあげて練習するべきなのに、メトロノームの設定がアバウトなので、それができないわけです。だから買い換え。
3)今のメトロノームの「ピッ」という音は、実はあまりシャープではないというか、ちょっと「ピッ」の「ピ」の部分の時間が長めなんですね。なので、もっとキレの良い「ピッ」の方が練習には良いので、「ピッ」のキレの良いメトロノームに変えましょうって理由もあります。
腕前が上がって、道具を買い換えると、目に見える形で進歩しているんだなあと思います。その一番顕著な例が、フルートの買い換えだけれどね。もっとも、私の場合は、もうフルートを買い換えることはないだろうけれど。
さて、次回のレッスンはアルテではなく、セッションレッスンです。先日、私がブログにアップした「G線上のアリア」を、先生が気に入ってくださったので、次回はこれをメインでやりましょうということになりました。それも、クラシック曲しての「G線上のアリア」ではなく、ポピュラーソングとしての「G線上のアリア」です。
「G線上のアリア」は、もちろんバッハの曲なんだけれど、あのメロディーはスタンダード化して、ポピュラーでもジャズでも普通に演奏するので、そういうアプローチでセッションしてみましょうということになりました。さてさて、どうなるのでしょうか? 今から次のレッスンが待ち遠しいです。ワクワクですよ。
コメント
クリップ式のメトロノームって、譜面に挟めて便利ですよね。
それにしても、今まで使っていたメトロノームって凄い品物だったんですね。
やはり、テンポは少しずつ上げられるほうがいいですよね。
G線上のアリア。是非今度アップしてくださいね!
>橘さん
先生がおっしゃるには、今までのメトロノームは、演奏の前にその曲のテンポを確認するためのもので、演奏の練習のためのメトロノームではないとの話なんです。練習用のメトロノームは、音が大きくて、テンポが正確で、数値が1ずつ刻めるのが必要条件なんだそうです。
以前のものは、そんな事も知らずに、楽器店のお薦めを買いました。もっとも、自分自身でも結構気に入っていたんですけれどね。「蛇の道は蛇」というほどではありませんが、やはり道具一つとっても、先生の意見を聞くべきだと思いました。
いよいよ8課大詰めですね。
アルテスの中でも好きなメロディーの一つです(吹けるかどうかは別ですけど(笑))。
私もリズムを体でとってしまうのをよく注意されます。頭の中だけで拍をしっかりとろうとしてもすぐずれてしまうので体でとってしまうのですが、その体でとってる拍さえもズレてますと注意を受けます。
メトロノームはコルグのTM-40という機種を愛用しています。もうちょっと音が大きいといいなとも感じますが、1拍単位の設定と、連符の設定、連符の中抜き、数拍毎(小節ごと)に違う音色での発音も設定できて実売で3000円から4000円くらい、チューナー機能つきで小型なのでとてもおすすめです。
>奇跡だね。
練習で奇跡が起こせればもうこっちのもんだと思います。私も神頼みでレッスンに望むときがありましたが、段々と 奇跡?⇒偶然!?⇒時々⇒五分五分・・・と成功率を上げてきました。
あとは練習あるのみですね!
13課も14課も、100回繰り返せば制覇できました。9課も奇跡をたくさん起こして是非制覇してみて下さい。
>ムラマツEXⅢさん
>13課も14課も、100回繰り返せば制覇できました。
要はそういうことなんでしょうね。「読書百遍、意自ずから通ず」じゃないですけれど、とりあえずは、回数、練習の量、そういうものがまずは必要なんだという事。私も最近、そうではないかとウスウス感じ始めてきたところです。
とにかく、できなければ、できるまでやれば、必ずできるようになる…というわけで、へこたれずに、アルテと戦っていきます!
私もTM-40持っています。買ったのはつい1ヶ月半ほど前ですが。
それまではメトロノームは持っていませんでした。なくても困らなかったので。ただ、最近ギターの腕が非常に低下してしまい、リズムがグチャグチャになってきたので、リズムキープのために買いました。
持っていないといえば、譜面台も持っていません。(相棒は譜面台持っているけど私は使ったことがない)
>inti-solさん
チューナーにしても、メトロノームにしても、譜面台にしても、必要なら購入すればいいのだし、不要ならいらないのです。趣味だから、道具に凝るという事は楽しいことですが、無理して買っても、お財布に厳しいし、スペース的にもキツイです。
私はうんと背の高い譜面台が欲しいです。市販の譜面台だと背が低くてねえ…