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2022年度声楽発表会 その2 エスコートをしました

 さて、発表会が始まりました。ウチの今回の発表会の出演者は…男4名、女4名でした。大半のアマチュアの声楽発表会では、女性の出演者がその大半を占める中、ウチは男女半々という、世にも珍しい発表会だったりします。いやあ、男性が多いんですよ。
 今年の私の衣装は…いつものタキシードに、銀鼠の蝶ネクタイとカマーバンドを合わせてみました。でも…銀鼠のはずだけれど、見た目はほぼ黒だな(笑)。まあ漆黒ではない、おしゃれなグレーなんだけれど、見た目はほぼ黒です。臙脂色ほどのインパクトは無いよ。さて、来年はどうしようかな?
 発表会等の懸念の1つとして、私はいつも本番の歌唱を、自前の録音機を用意して録音しているのですが、録音開始はいいのですが、いつもいつも本番後に、録音機の回収を忘れてしまうのです。で、毎度毎度、録音機が落とし物扱い/忘れ物扱いになってしまうので、今年はそんな事にならないように気をつけようと決意しました。
 さて、まもなく開演です。録音機と貴重品の入った手荷物を持って客席に行きました。録音準備とともに、自分の出番まではお客さんになろうと思ったのです。
 現在、Y門下の発表会は、最初にF先生にピアノを習っている子どもたちのピアノ発表会をし、その後続けて、F先生とY先生合同の、大人の声楽発表会に続くという流れで行われています。なので、まずは子どもたちの発表会をなごやかな気分で聞きます。
 私の出番は、大人の声楽発表会では2番手なので、最後の子どものピアノ演奏が始まったら移動を開始します。と言うのも、自分の2つ前の演目で舞台袖への移動を開始し、1つ前の演奏を舞台袖で聞いて、余裕を持って自分の順番になったら舞台に出る…という流れなのです。ですから、私も自分の2つ前の子どものピアノが始まったら、客席から出て、一応トイレを済ませてから舞台袖に行ったら…舞台袖にいた妻が慌てていました。曰く「次、あなたの順番なのに、どこに行ってたの!」
 いえいえ、私は順番通りに動いていますよ…って答えたら、なんと、最初に出演予定だった方がキャンセルなので、私は2番手のはずが1番最初の出演者に繰り上がっていたそうなのです。ええ~、そんなの聞いてないよ(…なんか、去年もそんな事があったような…デジャブだなあ)。
 なので、私が舞台袖に着いた時には、すでに最後の子どもの演奏が終っていたので、間髪入れずに私の出番となったわけです。あら、慌ただしい。
 でもまあ、ここで慌てても仕方ないので、伴奏のピアニストさんや先生方に挨拶をして、何事もなかったかのような態度と笑顔で、舞台に出ていきました。
 歌うのは、カッチーニ作曲の「Amarilli/アマリッリ」です。実際の歌唱は、昨日の記事と一緒にアップしたので、すでにお聞きになったでしょうが、まあ、あんなものですが、今聞いても、心苦しくなるくらいに色々アップアップだったのです。
 いやあ、苦しかったです。息苦しいのです。たぶん、ちょっとはアガっていたのかもしれません。焦っていたかもしれません。呼吸が浅くなって、うまく息が吐けていなかったんでしょうね。歌いながら、どんどん息苦しくなっていきました。3分ちょっとの歌でしたが、歌い終わって、舞台袖に戻ったら、もうゼイゼイ言ってました。いやあ、自分、まだまだです。
 でも、自分的には良く歌ったと思ってます。練習した事をきちんと舞台で出し切れたと思います。
 最初の出番の後、間にお二人はさんで、次は妻との二重唱、ヘンデル作曲のオラトリオ、「陽気な人、鬱ぎの人、穏やかな人」より、二重唱「As steals the morn upon the night/暁が夜に忍び込み」です。
 この曲は妻と二人で一緒に舞台に出るので、彼女をエスコートして舞台に出ていきました。
 実際の歌唱はこんな感じでした。
 二人ともあっちこっちミスはありますが、この曲を知っている人はほとんどいないでしょうし、楽譜を見ながらでなければ分からない程度のミスが大半ですから、まあミスった事は気にしていません。ハモリは頑張ったのですが、まあこの程度です。練習と比べても、まあいい感じではなかったでしょうか? まあ自分で言うのもなんですが、よくこんなに難しい曲を多少の事故があったにも関わらず、止まらずに最後まで行けたものです。感心感心。
 歌い終わったので、また妻をエスコートして帰りました。妻は着替えるために、すぐに楽屋に戻ったのですが、女性の楽屋ではエスコートが話題になっていたようです。なんで?

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コメント

  1. おぷー より:

    ご夫婦で歌うの、いつも素敵だなーと思って聴いてます。
    奥さんが主旋律を歌っている時、コロをすとんさんが歌われますが、もう少し控えめに歌ってあげると、奥さんが楽に歌えると思います。
    次回を楽しみにしてます。

  2. すとん より:

    おぷーさん
     いつもコメントありがとうございます。
     全く、おっしゃる通り、たとえ少しであっても、もっと控えめに歌えたらなあと思ってますし、どうやれば控えめに歌えるのか迷っています。ほんと、小さな声って、どうやって出したらいいんでしょ? 一応、これで二重唱なので、バランスを考えて、自分なりに控えめに歌っているつもりなのですが、結果的にそう聞こえないのが悔しいところです。
     声を小さくする方法があったら知りたいものです(切実に)。

  3. 如月青 より:

    ヘンデルはやっぱり素晴らしい!
    合唱でよく男女比は35:65くらいがちょうどいい、というのですが、重唄でもそれくらいかな、と思います。
    ピアノというのは、声を小さくするのではなく焦点を狭めて絞るので、筋力はフォルテより要るそうです。
    昔習った先生は、初心者には無理な技術だから、数年は出来る限り声量を増やすように、大きめの声で、と。
    今の先生は、初心者が大きな声を出すとノドに負担がかかるので、息の流れをつかむまでできるだけ声量は抑えて頼りない声で、と。
    どちらが向いているかは人それぞれだと思いますが、歳のせいかノドに力がかかるとすぐエヘン虫が出るようになったので、今の先生はそれを見越して言ってくれているのかも。

  4. おぷー より:

    コロは、お口をあまり開けないで、喉の奥で転がすと小さく綺麗に出ますよ。
    スパゲッティを吸い込む要領がベストです。

  5. すとん より:

    如月青さん
    >35:65くらい
     うむ、私もそのくらいかな?って思わないでもないです。やはりソプラノがメロディだし、そうでなくてもテノールの声はよく聞こえちゃうからねえ…。
    >ピアノというのは、声を小さくするのではなく焦点を狭めて絞るので、筋力はフォルテより要るそうです。
     サンクスです。そう言えば、私も昔、合唱でそうならったかもしれない(汗)。でも、おっしゃるとおり、それって難しいですね。今の私は、明らかに歌うための筋力が不足しているのが大問題なので、それでうまくできないのかもしれません。
     筋力ばかりは、簡単に身につきませんからね。じっくり焦らずに頑張らねば。
     私の声は、Y先生にも、たまにアドヴァイスをいただくF先生からも「ドライブの難しい声」という評価をいただいてます(泣笑)。おそらく、声は勝手に出ちゃうんだろうけれど、それをコントロールするのに苦労している…と思われているのだろうと思います。
     地道に声筋を鍛えていこうと思います。
     ありがとう。

  6. すとん より:

    おぷーさん
     具体的なアドヴァイスに感謝です。そうか、スパゲッティね。分かりました。
     実はこの曲、もしかするともう一度人前で歌うかもしれないので、そのチャンスがあったら、今度はスパゲッティを意識して歌いたいと思います。
     感謝感謝です。

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