…と書くと「そりゃあそうだ、スパイクの付いた靴で踏まれるなんて、そりゃあ怖いよ」って思いますし、事実、スパイクの付いた靴(ガチな野外系のスポーツ靴にはたいてい付いています)で踏まれたり、蹴られたりするなんて、恐怖でしかありません。
そう言えば、バレーボールで敵コートを強襲するのもスパイクって言いますよね。
でも、そんな平和(?)な発想をしてしまう私は日本人であって、英語話者では無いのです。
そもそも、スパイクは spike であるわけで spike を某辞書で引いてみると
名詞 1)大釘、(鉄道レール用の)犬釘
2)靴底の釘、スパイクシューズ
3)(野球の)スパイク、(バレーボールの)スパイク、(アメフトの)スパイク
と書かれていて、スパイクを名詞として理解するなら、私達の理解もそう大きくは外れていない事が分かりますが spike を動詞として理解するなら、見える世界がだいぶ違います。
他動詞 1)飲み物に(アルコール・薬物)を加える。
2)~に(大釘で)突き刺す。
3)終わらせる。打ち切る。
自動詞 1)突き出す。急上昇する
「ん? なんだ、これ?」って思いませんか? 他動詞の2)はともかく、その他の意味にはビックリします。
実際 drink spiking と言うのは、ノンアルコール飲料に強いアルコールや薬物を(相手に)黙って入れて、意識不明にさせちゃう事らしいです。“ I was spiking ”って言うと「ヤクを盛られた」って意味になるようです。
また、怖いのは nidle spiking ってヤツで、主に場末のバーとかで、気持ちよく酔っている時に、見知らぬ人にいきなり注射されてしまう事を言うそうです。
「んなこと、あるのかー!」と言いたくなりますが、あるんだそうです。もちろん、注射れるのは栄養剤とかではないわけで、意識不明にされて、誘拐されたり暴行されたり窃盗されたりするわけです。なんかなー。
日本だって、ヤバめの飲み屋でボラれたりする事もあるわけだから、海外のバーばかりが怖いわけじゃないし、やんちゃな連中は女の子の飲み物に濃いめのアルコールを入れるなんて事もしているようだけれど、さすがに注射しちゃうのは…聞かないなあ。それとも私が聞かないだけで、やんちゃな人たちがいる街では日本でも普通に行われている事なのでしょうか?
とにかく、スパイクは怖いんです。靴の底に付いていようと、付いていなかろうと。
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