YouTubeにて、ある外国人のオタクさんが日本アニメを見て、面白い感想を言ってました。それは「なぜ日本のアニメの学園ものでは、高校が舞台なの? 内容(恋愛とか日常とかでしょうね)を見れば、大学の方がふさわしいのに?」
私自身、老人になってしまったせいもあり、最近の学園ものアニメなんて見ていないのですが、昔々見ていた記憶で言えば…確かに日本のアニメって、舞台はほぼ高校だね。主人公はたいがい高校生だよね。その前後の中学や大学が舞台になっている事って…ないよね。
まあ中学生が主人公になりづらいのは分かります。だってまだ幼いもの。さすがに中学生で恋愛モノとかキビシイよね。あと中学生だと、まだまだ生活が親掛かりだったりして、自律性が薄いのでストーリー作りづらいかも…。そう言えば、アニメの高校生たちって、不思議と親の姿が見えないよね。しっかり親のスネをかじっているはずなのに、親が空気な存在…というのも、日本のアニメの特徴かもしれません。
大学生は…どうしてアニメの主人公になりづらいのだろう? 大学生って色々と自由な存在だよね。時間はたっぷりあるし、若さも未来もあるし、バイトをすれば経済的な自由もあるし、健康だし、モラトリアムな人生って最高だし…。ほんと、物語の主人公にするには最適な存在だと思うんだよね。でも、アニメの主人公には、なぜか、ならない。
うーむ、うーむ…と考えていた時に、ふとひらめいたのは、アニメを作っている人や、それを楽しんでいる人たちの事です。彼らにとって、大学生活って…どう映っているんだろうか?
まず制作者サイド。まずはストーリーを作っている、漫画家とか脚本家の皆さんだけれど、彼らの多くは大学生活をよく知らないんじゃないかな? って事が思い浮かびました。
(あくまでも私感ですし、バカにしているつもりはありませんが)まず彼らは…高卒とか専門学校卒の方が多そうだな…って思いました。高卒なら大学生活って想像できないよね。専門学校も大学とは全然違うからなあ…。あと、大卒の人であっても、漫画家とか脚本家になるような人は(ごめん)陰キャだから、大学生活、とりわけ陽キャっぽいキラキラした生活なんて想像もつかないよね。想像つかないどころか、憎んでいたりして(笑)。
アニメを実際に製作している人たちは…ほぼアニメ系の専門学校卒だよね。そうなると、まあ、お察しだね。
で、アニメを楽しんでいる層だけれど…日本人の最終学歴についてAIに尋ねたら「高卒が約4割、大卒・大学院卒が約2割、短大・高専卒が約1割」なんだそうです。じゃあ残りの3割は…その他の学歴ってわけで、中卒とか支援学校卒とか、その他の学校卒とかになるのかな? まあ、人生色々よね。
でも、そうなると、高校生活を経験している人は、全体の7割になるけれど、大学生活を経験している人は、全体の2割程度…にしかならないのだから、アニメの舞台を大学にしてしまうと大半の人は楽しめないけれど、高校を舞台にすると、大半の人が懐かしさを感じるって事になります。
つまり高校までが、ほぼ日本人の共通学歴って事になるわけで、だからアニメは高校を舞台にしたがるわけです。まあ、そうだよね。だから、日本のアニメの学園ものは、高校が舞台になるわけですね。
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