葛西臨海水族館の後は、その足で品川に移動して、次の水族館に向かいました。次は品川プリンスホテルの一部になっている、アクアパーク品川です。こちらはもちろん、民営の水族館です。
なので、入園料は民営価格です、公立施設のザッと3倍強(笑)。お魚の数も種類も少ないし、水族館の面積的にも全く比較になりませんが、見ごたえ(!)は価格なりで、資金の不足を、サービス精神で補っている、典型的な都市型民営水族館でした。
とにかく、お魚の展示が丁寧です。一つ一つの水槽は小さいのだけれど、きちんとキレイに磨かれているし、ショーアップもされているし、まるでお魚を宝石のように取り扱っています。おそらく、魚類の飼育という面では葛西の方がちゃんとしているのだと思うけれど、水族館という遊興施設としては、ウェルカムな雰囲気に満ちています。
ざっくり言えば、葛西が子どものいるファミリー向けのレジャー施設なら、こちらは雰囲気重視のカップル向けのデート施設です。何しろ、水族館に入ると、お魚よりも先にパイレーツ(遊園地にある遊具だよ)があって、その次はメリーゴーランドだからね(笑)。それからお魚見物が始まるわけよ。で、丁寧にお魚たちを見て2人の距離が縮まったところで、メインにイルカショーが来て、その後、ペンギン、オットセイ、アザラシ、カワウソと可愛い系で締めくくるわけよ。完璧なデート布陣だよね。
イルカショーはなかなか工夫されていて、メインで活躍するのは、小型イルカのカマイルカたちです。多くの水族館でメインを張るのは大型イルカのバンドウイルカだけれど(おそらく)室内のあまり広くない水槽で巧みな芸をするためには、バンドウイルカよりもカマイルカの方が向いているのだろうと思われるし、そのためにチョイスされたのだと思います。もちろん、普通にバンドウイルカもいて、ジャンプなどするけれど、この子たちは、芸を見せるというよりも、客席に水しぶきを浴びせるための要員なんだよね。さらにここが上手なのは、バンドウイルカよりも大きな、小型クジラであるオキゴンドウもいて、これもバシャバシャ飛んでいて、大中小のイルカたちが飛び回る姿は、実に圧巻なのです。イルカの見せ方をよく考えているなあって思うわけですよ。
やっぱり、水族館に来たら、イルカショーは見たいよね。
この日は、葛西臨海水族館と、アクアパーク品川の2つの水族館をハシゴして色々と考えてしまいました。どっちも得難い、異なるタイプの水族館です。研究施設としては葛西の方が素晴らしいに決まっているけれど、レジャー施設として考えるなら、アクアパークの圧勝です。まあ、レジャー施設と書いたけれど、一応、アクアパークのお魚さんたちも、きちんと飼育はされているようです。少なくとも、銀座のアートアクアリウムの金魚たちのような虐待は受けていないようです。まあ、アートアクアリウムが論外と言えば論外な水族館なんだけれどね。
でもまあ、金魚って、観賞魚の中では扱いがヒドイわけで、アートアクアリウムもヒドイけれど、客観的に見たら、金魚すくいも相当にヒドイわけで、どっちもどっちと言えば、まあそんな感じ。日本人の金魚の扱いなんて、そんなモンと言えば、そうなんだよね。だから一概にアートークアリウムばかりを責めるわけにもいかないのです。
話はズレたけれど、アクアパークは、魚類の飼育とレジャー施設の両立をうまく満たしていると思うし、葛西臨海水族館は、魚類の研究とそのための飼育が優先で、レジャー施設としては、イマイチなんだと思うけれど、税金を使ってやっているわけだから、あまりエンタメ要素も強くはできない…ってところだろうね。
どちらも個性的で、どちらも好き…ってのが、私の感想です。
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