寅さんこと「男はつらいよ」の新作が今冬公開されるそうです。タイトルは「男はつらいよ お帰り 寅さん」だそうです。公式サイトはこちらです
なんでも今年(2019年)は寅さん初公開から50年のメモリアル・イヤーだそうで、それで新作を公開したり、4K版のDVDとかBlu-rayとかが発売になったり、特集番組とかスピンオフドラマとかが放送されたりするんだそうです。今年の年末は、寅さん一色…だね?
ところで皆さん、寅さんはお好きですか? 私は好きです。かなり好きです。でも、たぶん、ライトなファンなんだろうと思います。だって、ちゃんと数えたことないし、たぶん数えられないけれど、私は寅さん映画全49作のうち、半分も見ていないもの。いやあ、今までも何度か全作視聴をチャレンジしたものの、あまりのワンパターンなもので、途中で挫折しちゃうんだよね。寅さんは年に1~2回のペースで見るから良いのであって、短期集中で見るのはつらいです(涙)。
だから私が見ている寅さんは、初期作とリアルタイムに劇場で見たヤツ(いわゆる中期の作、まだ寅さんが現役バリバリの頃)だけです。寅さんが恋の指南役になったり、満男君がほぼ主役になってからのものは、テレビで放送された時にたまたま見た感じぐらいかな? その程度のファンなのです(でも「紅の花」と特別編は劇場で見たよ)。
最後の「紅の花」が1995年の公開ですから、新作としては24年ぶり、21世紀になってから初の新作だし、劇場公開そのものも、特別編が1997年の公開ですから、22年ぶりって事になります。
たぶん、50周年でなければ、誰も寅さんの事を思い出さなかったんだろうと思います。
とにかく、寅さんの新作が公開されるんだそうです。でも、前作から24年経っているので、キャラクターも、それを演じる俳優さんたちも、多くが鬼籍に入っています。そりゃあ24年も経てば、みんな世代が一つずつ繰り上がるわけだしね。お年寄りだったキャラは死んでしまっても不思議はないし、さくらさんたち夫婦だって、かつてのおいちゃんおばちゃんの立ち位置になるわけです。
発表されている登場キャラのうち、前作から引き続きの出演と言えば…さくらさん、博さん、満男くん、泉ちゃん、泉ちゃんのお母さん、リリーさん、三平君…ぐらいです。もう、おいちゃんも、おばちゃんも、タコ社長も出ません。寅さんは過去のフィルムを使って、回想シーンで出てくるだけだそうです。ちなみに御前様は、二代目さんになるそうです(つまりキャラも俳優も交代って事ですね)。
発表されているあらすじから分かる事は、くるま屋は、もはや団子屋ではなくカフェになったそうです。で、カフェの雇われマスターが三平君。さくらさんたち夫婦はオーナーってわけです。満男くんは靴のセールスマンではなく、小説家になり、泉ちゃんではない女性と結婚し娘が生まれ、で奥さんに先立たれて、現在は娘さんと二人暮らしの身の上です。泉ちゃんは外国人と結婚し、外国暮らしをしていたが、なぜかこの度帰国し、満男くんのサイン会でサインをもらってしまう…という話なんだそうです。リリーさんは奄美大島ではなく、東京でジャズ喫茶をやっているそうですが、どうやってストーリーに絡んでくるのでしょうか?
ちなみに、寅さんを初めとする、すでに俳優さんが鬼籍に入ってしまったキャラについては、映画の中では、生きているとも死んでしまったとも言わずに「たまたま、今日は不在」というテイでストーリーが進んでいくのだそうです…とは言え、おいちゃんおばちゃんは、年齢的に、さすがにお元気な方が不自然だよね。
なんでも、技術的にはCG寅さんとかAI寅さんも可能なんだそうですが、今回はあえてそんな事はせずに、寅さんは4kリストアされた回想シーンの中でだけの出演となるそうです。まあ、それはそれで一つの見識だと思います。
新作は、寅さんのいない寅さん映画になるわけですから、映画としての面白さは別として、寅さん成分がどれだけ満足させられるかは疑問です。でも、きっと公開されれば、私は見に行ってしまうでしょう。だって、寅さん映画をお正月に見るのは、日本人の義務でしょ?(笑)
まあ、壮大なる後日談って事になるでしょうが、これで本当に、映画としての「男はつらいよ」もジ・エンドになるのかと思うと、なんか感慨深いですね。
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