スポンサーリンク

オーディオは生き残れるのか?

 私が若い時は、大人の趣味の1つとして“オーディオ”ってものがありました。
 オーディオ趣味ってのは、簡単に言うと“オーディオ専用部屋に高価なステレオを備え付けてクラシック音楽を聞く”趣味です。で、そこで聞かれる素晴らしい音質を楽しむのです。別に音楽を楽しむわけではありません、あくまでも音を楽しむ趣味なのです。
 そのために家を新築する時に、専用のオーディオ部屋を作るんですよ、すごいでしょ。で、そこに数十~百万円もするオーディオ機器を設置するんです。お金がすごくかかるわけで、オトナの趣味というよりも、小金持ち(ってか成金)の趣味でした。
 私の知り合いでも家を新築した際に、人間よりも大きなスピーカーを設置したり、壁の中にスピーカーシステムを埋め込んだり…いやあ、趣味ってすごいですねえ…っで感じの人が少なからずいました。
 当時の私は、子ども~学生でしたが、いつか自宅を新築する日が来たら、立派なオーディオルームを作ってやるんだと夢見ていました。
 そんな感じで、かつてオーディオって、立派な大人の趣味だったわけです。
 …ですが、今の私の自宅にはオーディオルームはありません。家を新築する時に、自分用の書斎を確保したので、そこを(書斎ではなく)オーディオルームにする事も可能だったのでしょうが、その時はオーディオルームを作ろうなんて、全然思いつかなかったのですよ。ってか、オーディオ熱がすっかり冷めていた…と言えるかもしれません。で、パソコン部屋を兼ねる書斎を作ったわけです。とても便利に使ってます。
 私が大学生の頃に、いわゆるウォークマンブームが来ました。これは大きな生活革命であって、音楽は、オーディオルームで聞くものではなく、持ち運んで生活の場で聞くようになったわけです。若い人たちの音楽の聞き方が変わったのです。私もウォークマン片手に町中で音楽を聞きまくりました。
 とは言え、オーディオブームの残滓を浴びて育ったので、一応(それほど立派ではありませんが、ミニコンポではなく)オーディオシステムは持っています。専用レコードプレーヤーに専用CDプレーヤー、専用のダブルカセットプレーヤーがあって、それらをプリメインアンプで管理し、3ウェイのスピーカーシステムで再生する。簡便だけれど、一応、立派なオーディオシステムでしょ? テノールの声がきれいに再生される(生半可なオーディオシステムでテノールを再生し続けるとオーディオシステムが壊れてしまいます)…事を目標に、その道の先輩たちのアドヴァイスを受けながら揃えたものです。
 さらに言えば、プリメインアンプには、テレビやビデオも接続したので、それらもオーディオシステムから迫力ある音で再生する事もできるようにしました。いやあ、夢のAVライフの実現だ!
 私はこれらを居間に設置しました(今も設置されています)。
 でも、それらのシステムをどれだけ利用したのかと言うと…実はそんなに数多くは使用しませんでした。確かに良い音で鳴るのだけれど、うるさいと言えばうるさいんだよね。うるさいのは嫌いな私です。
 テレビやビデオは、テレビのスピーカーから再生する方が圧倒的に多いです。だって、簡単だし、適度な音量でも迫力のある音が出るんだよね、今時のテレビって。なかなかのスグレモノです。音量をあげないと迫力のある音が出ないオーディオシステムよりも、よほど便利です。
 音楽は…ヘッドフォンで聞くことが多いので、居間のオーディオシステムで聞くことはほぼありません。一人で聞く時は書斎で聞きますが、書斎にはパソコンがあるので、パソコンのスピーカーで音楽を聞くことが大半です。一応、パソコンのスピーカーは音楽用の2ウェイスピーカー+ウーハーなので、なかなか良い音がするんですよ。家族で聞く時は、DVDプレーヤー使ってテレビのスピーカーで聞きます。これで十分なんですよね。
 結局、オーディオシステムは、購入はしたものの、私の生活では使用する場面がなかったので、死蔵してしまう事になってしまいました。
 かつてのオーディオ御三家である、パイオニア、サンスイ、トリオに関して言えば、パイオニアのオーディオ部門は、すでにオンキューに買われてしまい、そのオンキョーが今度はシャープとヴォックス(どちらも外資です)の合弁会社に買われる事が決まりました。パイオニアというブランドは、どうなってしまうのでしょうか? サンスイはとうの昔に倒産してしまったし、トリオは社名をケンウッドと変えてイメチェンを図ったものの、結局ビクターに買われて、JVCケンウッドとして今に至ります。
 私の生活を見ても分かるとおり、もうオーディオの時代じゃないんだろうね。誰も重厚で高価なオーディオシステムなんて買わないのだよ。だからかつてブイブイ言わせたオーディオメーカーも衰退しちゃうわけだ。
 音楽を聞くなら、安価なBluetoothのイヤホンで十分なんだよ。実際、私もメインで使っているのは、3千円前後のイヤホンだもの。で、これで十分なんだもの。家を新築して高価なオーディオシステムを設置する? そりゃあお金の無駄遣いってモンだよね。
 だから、昔の意味でのオーディオが生き残れるのか?と言えば、そりゃあ無理な話です。だいたい、音楽ではなく音を楽しむなんて、健全じゃないしね。
 でも、音楽は我々人間には必要だし、音楽を楽しむだけなら、立派なオーディオシステムなんて不要だよね。小型だけれど高音質な無線タイプのイヤホンとかスピーカー等があれば十分。こっちの方面の“オーディオ”なら、みんなが必要だし、これからも需要はあり続けると思うんだよね。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

にほんブログ村 音楽ブログ 大人の音楽活動へ

にほんブログ村

コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    オーディオ、懐かしい言葉ですね。
    私、音楽を聴くのは大好きだけど、
    本とテレビも大好きで、
    本を読みながら、
    テレビを見る、のに忙しくて、
    なかなか音楽を聴く時間が作れず、
    結局、音楽を聴くのは車を運転する時、
    というわけで、私のオーディオルームは車です、
    まあ、別段、高級なオーディオを設置しているわけではなく、
    車(ダイハツタント)に備えつけのオーディオですが。
    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!
    村上春樹「1Q84」のオープニング、
    あるタクシードライバーは一念発起、
    高級オーディオを自分の個人タクシーに設置した、
    だって、物凄く長い時間を車で過ごすのだから、
    という理由でした。
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
    >私のオーディオルームは車です
     あ、これは分かります。そして、これからはこの方向が普及していくでしょうね。私は徒歩移動がメインなので、ウォークマンスタイルを今でも続けていますが、車移動がメインならば、カーオーディオに手を伸ばす気持ちは理解できます。
     でもね、実は“エンジン自動車+カセットテープ”という、ちょっと前のカーオーディオって(ごめんなさい)私的には受け入れられませんでした。繊細な音が聞こえないでしょ? なので、随分長い間「車のお供はラジオ…」って感じなのでした。
     でも、これからは“電気自動車+Bluetoothオーディオ”でしょ? これなら、私も満足ですよ。やっと車の中でも音楽が楽しめる時代がやってきた…なんて、わがままなで贅沢な事を書いて、ごめんなさい。

タイトルとURLをコピーしました