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子どもは不登校を満喫する権利はあるけれど、親は子どもに教育を与える義務があります

 少し前に「学校へは行きません」と宣言したYouTuberさんがいたそうです。その人は、ちょうど小学校を卒業して、この春から中学校へ進学するはずの年齢の人なんだけれど、…不登校宣言? まあ、それもアリと言えばアリだよね。
 中学校までは義務教育なので、子ども本人には教育を受ける権利があり、望めば公立学校で学ぶことができます。まあ、あくまでも権利があるわけで、その権利を行使しないという自由が無いわけではありません。そういう意味では、小学校を卒業したからと言って、中学校に進学しなくても良いわけだし、不登校を満喫(?)する自由もあるわけです。
 でも、中学校までは義務教育なので、親(または保護者)には、その保護する子どもに教育を受けさせる義務があるわけで、望めば公立学校に通わせて教育を受けさせるという行政サービスが受けられるわけです。
 つまり、公立学校ってのは、あくまでも親の義務を代行してくれる行政機関であって、親がそれを望まなければ、別に利用しなくてもいいわけです。で、親が、子どもが公立学校に進学する事を良しとしないのなら、学校に代わって自らが子どもを教育をするか、公立学校のような、親の代わりに教育してくれる教育機関に子どもを通わせなければならないわけです。それが義務教育ってモノなのですね。
 親自らが、子どもに対して義務教育段階で学ぶべき事をきちんと教育をするのは、現実的には無理なので、親の代行者として(昔々のヨーロッパの貴族様のように)家庭教師を雇うか(現実的には)親は、義務教育年齢にある子どもを公立学校、またはそれに代わる教育機関(代表例が、私立学校)へ通わせて教育を受けさせるのです。
 つまり子どもの、文字通りの“不登校”状態を容認する事は、子どもに教育を受けさせる義務を親が為さないわけで、子どもは教育を受ける権利を親によって踏みにじられるわけで、いわば“ネグレクト”を受けるわけです(ネグレクトとは、虐待の一種で、親が子どもの面倒を見ずに放置する事です)。
 なので、このケースでも、子どもは所詮子どもだし、社会経験も不足しているし、考えが浅くても仕方ないので「不登校宣言」をするのは、ある意味、仕方がないのかもしれませんが、親御さんがその裏で、きちんと教育を与え、小卒となってしまう我が子を物心両面でしっかりと保護していかなければ、ネグレクト案件となります。
 まあ、普通は公立中学校に進学するべき子が、どこの学校にも進学していないなら、行政が介入して学校に行かせるはずなんだけれどね、どこの在住者かは知りませんが、頑張れ、彼の地の教育委員会&児童相談所!

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    たびたび、書き込み致します。
    今日のすとん様の記事を見て、
    自分の親のことを思い出しました。
    私の父親は、芸術と教育に全く理解のない人で、
    父親の口癖は(私がホンのチビッ子の頃から)
    「中学までは行かせてやる。
    義務教育だから仕方ない。」
    「高校になんか行かせてやらない。
    中学出たら、働け。
    働いて、親(自分)に、金、返せ」
    (具体的に、ん百万円返せ、と言われたこともある)
    「中学を出たら、ゴルフ場のキャディーになれ。
    俺が支配人に口利きしてやる」
    (と言って、自分はゴルフが生きがい)
    中学校の担任の先生のとりなし(執り成しって書くのかしら?)で
    高校にも大学にも行けたけど、
    こんな、芸術と教育に全く理解のない人が親で、残念です。
    (/_\;) (/_\;) (/_\;)
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい
    すみません、愚痴でした。

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     ウチの親父も同じような事を言ってたし、実際、弟の一人は中卒で働きました。まあ、私も中卒で働くところでしたが、同じように中学の担任が親父を説得して、高校進学がかなったわけだけれどね。もっとも、高校から先は、奨学金まみれの生活で、親父はビタ一文も出してないけれどサ。
     まあ、ウチの場合、親父が商業高校出で、母が中卒でしたから、教育の大切さとか、ちっとも分かってなかったんだと思います。
     今でもそうだけれど、一般的に、親の学歴と教育熱には簡単な関連性があって、親世代が低学歴だと、やはり子供世代も低学歴になりやすいといった傾向がないわけじゃないです。実際、ウチの一族でも、大学まで行ってるのは、私と妻と息子だけで、兄弟やいとこたち、甥姪たちは、皆、中卒か高卒だもの。21世紀になって、そんなモンです。

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