スポンサーリンク

ドイツ語は読むだけでも苦労しています

 声楽のレッスンの続きの続きです。
 コンコーネをやっているとレッスン時間が足りなくなります。なので、今回も曲は一曲だけです。どちらをやろうかと選ばせてもらいましたが、より発声の勉強になるのは、「M’appari Tutt’amor/夢のごとく」だねと言われれば、まあこちらを選ぶのが自然だよね。(ドイツ語の歌は苦手だし…)
 さて「M’appari Tutt’amor/夢のごとく」です。
 今回も響きに注意しながら歌いました。特に、フレーズの中に高い音が入っている場合は、そのフレーズの歌い出しの音の響きを、極力高くするように言われました。これが不思議で、今までのように、響きについてあまり注意せずに歌っていた時は、この曲って歌いづらくてつらくて、とても最後まで歌える自信もなかったのですが、きちんとフレーズごとに歌い出しの音の響きを高くして(それをキープして)歌っていると、曲の最後に高音が出てくる前までは、案外楽に歌えるようになりました。特にそれまで、高音Aを含んで必ず失敗していたフレーズも、スルッと歌えちゃいました。
 なぜかは分かりませんが、響きを高くして先行させる事で、高音も比較的楽に歌えるようです。
 ただし、曲の最後に出てくる、高音AとBの白玉音符は、そんなに簡単ではありません。高音Aの方は歌詞が“Ah!”なので、歌う前にハミングを入れて、子音“m”の音程を高音Aにして(Aになるまでは絶対に母音を歌わない)から歌う事で対応できますが、高音Bの方の歌詞は“Si!”なので、ハミングが使えません。一応、子音“S”の音程を高音Bまで持っていくのですが、子音“S”は無声音なので、この音の音程を上に上げるのは、有声音である“m”の数倍難しいです。おまけに母音は“i”なので、ノドが閉じがちになり(私は“i”の発声が下手なのです)余計に高音Bの発声が困難です。
 今回のレッスンは、精神的に疲れちゃっている事もあって、高音Aはともかく、Bの方は何度やっても、ファルセットでしか出せませんでした。
 もちろん、ファルセットで歌うのはダメですが、無理してノドで押した声で歌うよりも数倍もマシなので「まあ、よし」って感じです。ノドで押した声で歌えば、音程は下がるし、ノドが壊れるので、ならばファルセットになっちゃった方が全然マシなんだそうです。もちろん、マシでしかなく、良いわけではありません。
 「M’appari Tutt’amor/夢のごとく」は、今年の3月から(途中発表会の準備で歌わなかった時期はありますが)歌っています。足掛け8ヶ月? 随分長いこと歌っています。先生曰く、この曲は最後の数小節を除けば、発声の練習に良い曲なので、なかなか次の曲に進めないって話です。まあ、私もこの曲嫌いじゃないので、別にそれでもかまいませんが、さすがにレパートリーが広がらないのは、ちょっとイヤだし、年に一曲は宗教曲を学ぼうという野望があるので、今年もそろそろ宗教曲を学びたいなあという漠然とした希望があります。
 なので、「M’appari Tutt’amor/夢のごとく」をもう少し歌ったら、年内のうちに、メンデルスゾーンの「エリア」の3番と4番に取り掛かる予定なんだそうです。
 …で、実は私、「エリア」の3番の譜読みが全然進んでいないのです。レチタティーヴォなんですが、いやあ、難しくてね…おまけにドイツ語だし。それでも先生曰く「オペラのレチタティーヴォよりは楽だと思うよ」との事です。
 ほんと、歌うだけなのに、ドイツ語苦手な私なんでございます。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました