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そうだ京都に行こう その6 金閣と銀閣

 三日目です。この日の朝食も同じホテルの朝食でした。違ったのは、前日はチマチマと食事を取りに行っていた私でしたが、さすがに二回目となると、状況も理解できましたので、最初にたんまりと料理を取ってきて、途中で立ち上がる事をせずにゆっくりと食しました。だって、いくら使い捨てとは言え、何度も手袋を付けたり取ったりするのは面倒なんだもの。
 本日もまた、定期観光バスのお世話になります。今回は「京都三大名所~金閣寺・銀閣寺・清水寺~」というコースで、京都初心者さん向けのコースです。ガイドさんは、さすがに3日連続同じ人ではありませんでした(笑)。今回のツアーメンバーは24名でして、バスガイドさん、大感激していました。ガイドさん曰く、ここのところ、ガイドさんは出勤不要と言われる日もたくさんあり、仕事がある日でもお客さんが10名以下という日が続いていたので、24名というのは久しぶりなんだそうです…バスの定員の半分しか乗ってないわけだけれどね。本来なら、この初心者コースは、毎日何便もあって、何台ものバスを使っているんだそうですが、それがたったの1台、それもバス半分程度の人数。いよいよ以て、京都、ヤバいね。
 実は私、今回の京都旅行でいくつかのミッションを自分に課していたのですが、その中の一つに「冷やし飴を飲む」と言うのがありました。以前、京都に観光旅行に来た時に、どこの自動販売機にも“冷やし飴”という、謎の飲料が売っていて、これがまた美味しいんですよ。こんなに美味しいのに地元湘南では見かけないので、京都に来たら是非是非冷やし飴を飲む事に決めていたのですが、今回、京都の行き先々の自動販売機を見ては冷やし飴を確認していたのですが、どこにも売っていなかったのです。で、その事をガイドさんに言ってみたら「そう言えば、いつの間にか見かけなくなりましたね」との事でした。で、ガイドさん、会社の知恵袋的存在の方に冷やし飴の事を尋ねてくださったのですが、その方の答えも「いつのまにか無くなってしまって、今、どこで飲めるのかわかりません」との事でした。ううむ、残念。今日が京都最終日なので、どこかで飲めたらいいなあ…。
 この観光バスは前日までとは違い、初心者向けのコースだったので、車窓からの案内も豊富で、バスから見える、色々な有名な寺社の説明とかもたっぷりありました。例えば、本来の本能寺(現在の本能寺は江戸時代に移転しちゃっています)は現在高校になっていて、そこを教えてもらったり、東西本願寺や晴明神社や大徳寺とか、なんかあれこれ教えてもらいました。
 最初の観光地は金閣寺でした。例によって、巨大な駐車場に観光バスはたった一台という状況でした。なんでも、金閣観光としては今回がほぼラストチャンスだったらしく、この記事がアップされる頃は、金閣寺は屋根の葺き替え工事に入ってしまうので、観光コースから外されてしまうのだそうです。壊滅的に観光客の少ない今、本来、25年おきに行う屋根の葺き替え工事の予定を前倒しにしてやってしまおうという事なんだそうですよ。金ピカの金閣寺を見るというのも、今回の目的(以前、見た時は、金色が燻っていた時代だったんですね)だったので、それに間に合ってよかったです。いやあ、ほんと、キンキラキンな金閣寺でした。あと、観光客がスカスカね。キンキラキンのスーカスカッってモンです。
 金閣寺の売店で、自分用の京都土産を買いました。可愛いカエルの香炉です。後で調べたら、アマゾンでも同じモノが売ってました。おまけにアマゾンの方が安いし…まあ、京都の金閣寺で買ったという事実が“土産”なので良しとします。
 金閣寺の次は銀閣寺です。当然、銀閣寺はキラキラしていません、渋いです。
 金閣寺はキラキラしていますが、あれは再建した最近の建造物であり、ある意味、現代建築(実際、昔の金閣寺とはあれこれ違うそうです)なんですが、こちらの銀閣寺は本物なんです。室町時代に作られたモノホンなんです。だから、よく見ると、あっちこっち傷んでいて、ボロいと言えばボロいのですが、そのボロさは風格なんですね。歴史の重みのようなものを感じさせるのは、圧倒的に銀閣寺です。勝ち負けで言ったら、銀閣寺の勝ちです。
 銀閣寺は、お寺と駐車場が離れていて、その間にお土産屋が並んでいるのですが、半分ぐらいの店が閉じていました。中には移転したり廃業したりもしていました。京都の観光業のヤバさを肌で感じられます。哲学の道でなくても、おもわず哲学してしまいそうになるほどに閑散としていました。
 次は清水寺です。ここも駐車場とお寺が離れています。こちらのお土産屋さんたちは、まあまあ元気でした。
 で、バスを降りたら、すぐに拝観するのではなく、まずはバス会社指定のお土産屋の食堂で昼食を食べて、土産物を買ってから、お寺に向かうという段取りになっていました(観光バスのツアーではよくあるヤツです)…が、問題は昼食用の食堂で起こりました。我々は普通に食べられたのですが、私たちよりも後に注文をした人たちは、結局、食事が出で来なくて、時間内に昼食を食べる事ができませんでした。可哀想です…なぜ、こんな事が起こったのかは、よく分かりませんが、私が見た限り、単純に厨房の人手不足かなって思いました。広い厨房に調理スタッフが1人と、お運びの女の子が1人しかいないのです。そこに24名分の注文が一度に入ったわけで、それを注文順に食事を作っていたとしたら、途中で面倒な料理を頼んだ人がいると、そこで調理は止まっちゃいますよね。たぶん、そういう事だろうと思いました。
 ここのところ、観光バスなんてほとんどやって来ないし、来てもほんの数名しかお客を連れてこないから、店側も自粛自粛で経営が厳しくて余計な人員を雇えなくて、少人数で食堂をまわしていたんだろうと思います。そこへ、24名の客が一度にやってきたので、さばけなかった…と私はにらんでいます。
 ちなみに、我々がそこで頼んだのは、明らかに観光客向けの“京都うどん”というメニューです。どんな料理なのかと言うと、普通のうどんの上に、京都名物っぽいもの(湯葉とか生麩とか京野菜とか)がトッピングされている「観光客をなめんじゃねーよー」という料理でした。いわゆる“京うどん”とは似ても似つかぬ料理ですが、背に腹は変えられない事と、残り時間を考えて、あえてそういう“あからさまな料理”にしました、で、それが成功したわけです。やはり、残り時間を考えながら行動するのが、団体行動では大切な行為ですからね。でも、実にコストパフォーマンスの悪い、お店側に有利なメニューだと思いました。美味しくはいただけましたが、なんか負けたような気がしたお昼ごはんなのでした。
 いわゆる“京うどん”を食べたかったなあ…。

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