フルートのレッスンに行ってきました。
まずはロングトーン練習です。今回は実に実にいい感じでした。まあ、続けてレッスンに来ているしね。やっぱり継続は力だよな。
エルステユーブンゲンは、いつものとおり。25番と26番ですが…ちょっぴり下手になってました。毎週吹いているのに、毎回、初見演奏の気分です。ダメだ、こりゃ。
旋律的練習曲は4番ですが、今回はトリル部分に最大限の神経を使って演奏したところ、やっと合格をいただきました。いやあ、長かったなあ。次は5番だけれど…ええと、これは六十四分音符ですか? そんな細かい音符、吹いたこと無いよ? その上、十六分音符の三連符? どうリズムを取れば、ええのん?
4/4拍子の曲だけれど、先生からは8ビートで数えないと吹けないよと言われました。つまり、四拍子ではなく、八分音符を1拍として数えて、八拍子の曲として演奏してねってところです。八分音符を1拍にしたところで、それでもまだまだリズムが細かくて、即座に対応できそうもないなあ。こりゃあ、かなり練習…ってか、譜読みをしっかりしないと吹けないだろうなあ。
40リトルピーセズは31番のアレグロです。ハイドンの曲は、吹きやすくて好きです。もう少し吹き込んでおけば、おそらく、そう時間を掛けずに完成しそうです。今はまだ吹き込みが足りなくて、つまらないミスをしてしまいます。残念。
今日の雑談は、ベートーヴェンにしても、ブラームスにしても、ロマン派音楽の大家と呼ばれるような作曲家は、フルートの曲は書いていないって話です。
フルートの曲は書いていないけれど、オーケストラの中のフルートは、絶妙に美しいのです。つまり、ロマン派の音楽をフルートで堪能したけれりゃ、オーケストラ・プレイヤーになるしかないのだよ…というわけで、そりゃあ、私のようなアマチュアの爺さんには無縁な話なのです。
オーケストラの中でフルートを吹く…って、あまりにハードルが高すぎますね。もちろん、我々のような素人がオケで吹くとなると、当然、アマオケになるわけだけれど、アマオケってのは、プロに成れなかった音大卒がウヨウヨいる場所だし、特にフルートの音大卒業率ってのは、梅雨時や台風シーズンの頃の降水確率みたいなもので、かなりの高確率なわけだし、そうでなければ学生オケ出身者がフルートの座席に座っているわけです。諸行無常、私らのような趣味な爺さんの座席など、アマオケにあるわけないのです。
まあ、実力で座席を獲得するなら、当然、そうなるわけだしね。別に僻みでも嫌味でもなくて、ありのままを語っているだけです。
なので、ド下手なアマ爺がオケでフルートを吹くなんて、想像すらできない話なわけで、そんな私には、ベートーヴェンやブラームスの素晴らしさなんて、一生分からないんだぜい!と、啖呵を切っちゃいそうな気分になりました。
つまり、ベートーヴェン(とブラームス)は、憧れるだけで、手が届かない、遠い存在ってわけなのです。
幸いな事に、私はロマン派の音楽は好きだけれど、ベートーヴェンとかブラームスとかは、あまり好きではないので、そんなにダメージはありません。私が好きなロマン派と言えば、やっぱりワーグナーだよなあ。シューマンだよなあ。ロッシーニだよなあ。彼らもやっぱり、フルートの曲は書いていないけれど(残念)。
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コメント
ベートーヴェンのものとされるフルート・ソナタはありますね。1〜2度吹いてみたことはありますが…。あんまり曲として納得行かない感じの曲ではあります。スタイル的にはわりと初期かもしれませんね。ベートーヴェンも納得行かなくて生前出版しなかったのかも。
パユの演奏がありましたので貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=tUFFR1RNkBo
なっとさん
伝ベートーヴェン作、ってヤツですね。wikiによると贋作って事になっています。まあ、贋作でもなんでも素晴らしい曲なら問題はないのですが(例えば、伝バッハのシチリアーノとか)この伝ベートーヴェンのフルートソナタは、どうなんでしょうか? たとえベートーヴェンの真作だったとしても、お蔵に入ったままの方がよかったんじゃないかしら?
発見された手書き譜の筆跡がベートヴェンじゃないんですよね。一方では、彼が何らかの形で関わっていなかったら、遺品として保管されてもいなかったはずだし、当時は清書は別の人がやるのはごく一般的だったので、やはりベートヴェンの若書きではという説もあるようで、さて、どうなんでしょうね。
バッハのシチリアーナは、クヴァンツのソナタを手本にC.P.E.バッハに書かせたのをJ.S.バッハが添削したものではないかという分析が論文として出ていました。たしかにそんな感じがします。良い曲ですよね。これ以外にもCPEは好きです。ベートーヴェンへの影響が顕著ですし。
なっとさん
たぶん問題なのは、たとえフルート・ソナタがベートーヴェンの真作であったとしても、贋作と言われてしまうくらいに不出来な作品だという事なんだと思います。
とは言え、今年はベートーヴェンイヤーなので、フルート業界では、この曲を何度も耳にするんでしょうね。それはベートーヴェンにとって、良いことなのやら悪いことなのやら…。