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正直言って、出世をしたいわけじゃないんだよ

 フルートのレッスンに行ってきました。

 いやあ、寒かった寒かった。お教室には暖房は入っているものの、私は冷えきった外から部屋に入ったばかりで、メガネはサ~っと曇るし、鼻は垂れるし…参った参った。一番参ったのは、組み立てたフルートが、氷のように冷たかった事。いやー、ひゃっこい。

 冷たい冷たい…と心の中ではパニクっているのに、先生がさっさと吹き出すものだから、こちらは管体を温める間もなく、吹き始めざるをえませんでした。

 最初こそは音が微妙に合いませんでしたが、やがてバッチリな感じになってきました。今回も、フルートは外向きに組み立てたのですが、先生と合わせるならば、フルートは外向きに組み立てた方が色々と良いみたいです。

 さくっとロングトーン練習を終えたら、エルステ・ユーブンゲンの16番です。楽譜をしっかり見て、音符は音価通りの長さで吹く事と、休符を無視せず、しっかりと無音を作り出す事を言われました。確かに私の演奏は、あっちこっちチャランポランでダメですよね。先生からは「しっかり楽譜を見て!」と何度も言われました。当然、不合格です。

 次の17番は…譜読みがいい加減なのがバレバレで、あっちこっち直されてしまいました。いやあ、譜読みは難しいね。当然、不合格です。

 プチエチュードは、相も変わらぬ13番です。スラーとそうでない部分の吹き分けを注意されるのはいつもの事として、今回は、三連符と八分音符の吹き分けを注意されました。三連符と八分音符なんて、リズム的には似たような感じだし(乱暴だなあ…)、見た目も似ているので、ついつい似たようなタイミングで吹きがちですが、それはダメです。音符の長さ的には微妙な感じであっても、拍の感じ方(つまりビート感)がこの両者では全く違います。しっかり、これら2つの種類の音符は吹き分けられないといけないのです。

 自宅でも地味にしっかりと練習していますので「かなりいい線まで仕上がりましたね」との話ですが、まだまだ惜しいところで凡ミスをしているので、頑張ってチャレンジしないといけません。先は案外、まだまだ遠くなのかなって思いました。

 さて、今週の雑談は、どこの現場でもある“幹部候補生と現場叩き上げ”と言いますか“天下り管理職と現場叩き上げ”のせめぎ合いの話をしました。

 つまり、長年その現場で働いてきて、一番下のペーペーから始めて、その現場のトップになった人たちと、幹部学校を卒業しているとか、関連省庁や銀行などからやってきて、いきなり管理職になっている人たちとの、色々な事に関する話をしました。まあ、キャリア組VSノンキャリア組の話です。

 いくら頑張っても昇進が頭打ちになってしまうとか、他所からやってきて何も知らないのに偉そうにしていて明らかな力不足な上司に仕えて尻拭いの毎日であるとか…そんなノンキャリア組のトップは報われないねえ…と言う話を具体例を交えながら、あれこれ話ました。先生ご自身は個人事業主ですから、そういう世界の人ではないのですが、生徒さんとかお弟子さんとかに、そういう人たちがたくさんいて、レッスンの時に色々な愚痴を聞かれるわけですね。

 ふーん、そうなんだ。大変なんだなあ…と言うのが私の感想です。まあ、私の職場にも、似たような話はあるし、私自身は現場叩き上げの人だけれど、立場的にはキャリアだからね。キャリアなのに現場叩き上げという珍しい立ち位置なので、あんまりそういう事は考えなかったけれど、世間一般では、そうなんだし、そこに悲哀があるんだなあって思ったものです。

 でもまあ、あれだけれど、出世するって、そんなに楽しいものじゃないよ。給料は増えるだろうけれど、責任も増えるし、ストレスも溜まるし、労働時間は増えるし、休日は減るし…ね。多くを与えられる者は、多くの犠牲を強いられるわけだからね。出世して、給料が増えて、肩書が付いて、ちょっぴり誇らしい気分になるだろうけれど、それに伴って、失うものだって、たくさんあるんだよね。それを考えると、出世をするのも、ほんと、良し悪しだよね。

 私的には、数年前の気楽な立場の時の方が良かったなあ。少なくとも、あの頃は趣味に没頭できる時間も余裕もあったものね。

 私が望む理想の状態と言うのは、現場でまっとうに働いて、たいした出世もしないまま、しかし年功序列とやらで、お給料はそれなりにもらえる状態だな(笑)。つまり、古い日本型の労働環境が良いです。私自身が古い昭和の人間だから、ノスタルジー込みで、オールドスタイルを好むってわけなんでしょうね。

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