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プリンタを購入したんだけれど…

 私は自宅にプリンタを所持しているけれど、あまり使用していません。実際、ここ数年、年賀状印刷以外は、まずプリンタを使用しません。昔はそれなりに使用していたけれど、ほんと、最近は全然プリンタを使いません。
 文書印刷は…文書管理をクラウド管理にしたので、見る/読むだけならクラウド経由で携帯端末や出先のパソコンで見ればいいだけで、印刷はまずしないよね。印刷が必要な文書って、たいてい仕事関係なので職場で印刷すればいいので、家庭のプリンタはまず使いません。写真印刷は…写真って、iPhoneに入れて見るものだから印刷しないしサ。CDのラベル印刷…昔はよくやったけれど、そもそも音楽を聞くのにCDを使わなくなって、ほぼほぼiPhoneを使っているので、ラベル印刷そのものをしなくなったしネ。
 ほんと、年賀状印刷ぐらいにしかプリンタを使わなくなりました。そして、仕事関連の年賀状は職場の方で処理するから、自宅で印刷する年賀状なんて、私的な人間関係のモノだけだし、それも(電子)メール等で連絡できる人には出さないし、そうなると自分から出す人って限られているから、あまり印刷しないんだ。もちろん、年賀状をくださった方への返事は出すけれど、それはその都度印刷しているけれど、それでもあんまり枚数は多くないんだよ。
 なので、年賀状の印刷にしても、プリンタが大活躍するってわけでもないので、私のプリンタが壊れたのは一昨年の話だけれど、昨年の年賀状は、妻のプリンタをWiFi接続で使わせてもらって、急場をしのいだほどです。
 それで間に合ったのだけれど、私のパソコンと妻のプリンタは別の場所にあるし、なかなか使い勝手が良いとは言えない状況だったので、今年は自分用のプリンタを買って、好きに印刷した方がいいなあという事になり、重い腰を上げて新しいプリンタを購入しました。
 私は年賀状印刷にしかプリンタを使用しないので、性能がボヤッとした廉価なプリンタで十分なのです。それにしても、今どきのプリンタって、廉価にも程がありますね。ほんと、安い。
 私は古い人間なので、カラープリンタなんて、1台5万円以上はするものと思っていましたし、実際、今まで使ってきた、インクジェットプリンタも、熱融解式プリンタ(懐かしいでしょ、インクリボンを使うタイプね)も、5万円程度はしていたので、当然、新しいプリンタも予算5万円を覚悟していたら…なんと、約1/10の6000円でした。いやあ、ビックリ。
 一応、プリンタを購入するにあたって、条件はあったんですよ。
 1)なるべく安い事。
 2)国内メーカー品である事。
 3)背面給紙である事。(だって年賀状印刷しかしないからね)
 4)顔料インクである事。(染料インクは個人的に好きません)
 という条件で探して、候補に上がったのが、エプソンの「カラリオ PX-049A」でした。三年前のモデルで型落ち品なので、かなり安くなっていたとは言え、プリンタ本体が約6000円っては、安すぎますよね。これ、複合機なのでスキャナ機能もあるので、今持っているスキャナ(ほとんど使用していません)も廃棄できるし、簡易コピーとして使えるので、案外便利かもしれません。
 プリンタが安く購入できたので、ウハウハな気分になった私ですが、本体だけではプリンタは使えないわけで、インクも購入しないといけないので、続けて交換用のインクも購入したわけです。それで、ちょっとビックリしちゃいました。と言うのも、インクが高すぎるんですね。なんと、プリンタ本体が6000円なのに、インクは約4000円なんですよ。消耗品のインクが本体価格の2/3もするって、ビックリ…以前に、ありえない値段設定だなって思いました。
 今まで使っていたプリンタのインクも安くはなかったですよ。それでも1セットで3000円前後(この価格帯で約1000円の違いは大きいね)だったし、本体価格が5万円程度はしていたので、本体価格と比べるとインクの値段は約1/15で、2/3と比べるとだいぶ安いです。まあ、それでも安いとは思わなかったけれど、まあ理解はできる値段設定でした。
 それが、消耗品のインクが本体価格の2/3って、絶対におかしいでしょう。
 なぜ、こうなっているのかと言えば…おそらくは「本体は安く売り、オプションや消耗品で儲ける」という日本式な価格設定になっているからだろうと思います。身近な例が、スマホ代金と月々の通話料の関係ね。スマホ本体は実質ゼロ円でも、月々の通話料が(世界的に見れば)バカ高い件と同じです。
 まあ、スマホの回線は寡占状態だから、そのビジネスモデルでも通信会社は大儲けできるけれど、プリンタ&インクでは、そうもいかないのです。実際、互換インクと呼ばれる、廉価な代用品がサードパーティから販売されている(互換インクは1セット1000円程度からあります)し、おそらく純正品よりも多く使用されているんだろうなあって推察します。
 6000円の本体価格に対して、互換インクの1000円は、まだ高い印象がありますが、1000円という値段に関して言えば、まあ妥当な値段なのかもしれません。何しろ4色セットで1000円って事は、1色250円なわけで、万年筆等のインク代から考えても、まあそんなモンだよね。
 つまり、プリンタ本体が安すぎるです。無論私が購入したモノは型落ち品だから、かなり廉価だけれど、後継の現役機種だって約8000円だよ。純正品のインクと比べて、やっぱり値段設定がおかしいと思います。
 それほど、メーカーは安い価格でプリンタ本体を売りたい/売らなきゃならないわけです。で、その損失分をインクで稼がなきゃいけないので、純正品は、バカみたいな高価な値段設定になっているんだろうと思いますが…あまりに高価なので、サードパーティーが(本体の損失を補う必要がないので)適正な値段設定のインクを販売しちゃうので、純正品を購入する人が減ってしまい、儲からないので、ますます純正品のインクの値段を上げざるを得ないという、良くない状態に陥っているような気がします。
 こりゃ、ダメだな。これじゃあ、本体は買っても、誰もインクを買ってくれなくなっちゃうよ。
 という訳で、モロモロの大人の事情を汲み取って、私は高価な純正品インクを購入して使用する事にしました。やっぱり、日本のメーカーを買い支えるのも、日本人としての矜持の一部だなって思っています。インク代の差額3000円は、メーカーへのお布施感覚です。
 それにしても、プリンタ本体&純正品の値段設定って、間違っていると思うよ。とは言え、純正インクを適正な価格で販売するためには、プリンタ本体の価格設定を現在の数倍にしないと儲けが出ないんだろうと思います。「本体は安く売り、オプションや消耗品で儲ける」という日本式の販売方法を最初に取ってしまったため、そのツケが今の時代になってやって、メーカーの首を絞める事になったんだろうなあって思います。
 これからの時代、最初っから本体は本体で商売をし、消耗品やオプションは適正価格で販売する…をしていかないとダメだよね。消耗品やオプションなんて、買わなくてもいいんだし、サードパーティー製を購入してもいいんだもの。そうしないと、令和の時代は乗り切れないと思います。
蛇足 記事の中でプリンタの本体価格は約6000円と書きましたが、実は本体のパッケージの中に、純正品のインクが1セット同梱されていました。インクは1セット約4000円ですから、実際の本体価格は約2000円なんですね。これってもう、本体をタダで配っているような価格ですよね。ほんと、プリンタの価格って、これでいいのでしょうか?

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