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発表会、前半終了!

 さあ、いよいよ声楽発表会が始まります。
 私の出番は2曲目なので、イチベルが鳴ると同時にトップバッターの方と一緒に舞台袖に入って出番待ちをしました。ちなみに3曲目は妻なので、妻もピアニストさんもやってきました。ついでに言えば、4曲目や5曲目の方もやってきたので、舞台袖がすごく混雑してしまいました。舞台袖って広くないから、あまり早く来ちゃうとあっちこっちに迷惑がかかります。さすがに、4曲目と5曲目の方は、楽屋にお戻り願いました。
 トップバッターの方を激励して舞台に送り出して、こちらは心の準備を始めました。とにかく、声を前ではなく上に出して、ホールの力で声を響かせるように歌うこと…この事を第一に考えました。あとは、呼吸を深くして、息をたっぷり吐いて歌うこと。高音部分も力まずに(結局は力んじゃいましたが:汗)、声のポジションを高くしていって楽に発声する事。その程度の事を考えて、舞台に出ました。
 笑顔を作ってキビキビと動いて舞台中央へ。お客さんに挨拶をして、ピアニストさんにアイコンタクトでGOサインを出して、いよいよ歌い始めました。
 歌い始めてすぐに「響声破笛丸は二包飲んでおけばよかった」と後悔しました。やっぱりノド痛いよ(涙)。おまけに、2曲目という事もあるのかもしれませんが、会場の冷房がかなりキツめに入っていて、舞台に向けて冷風が吹いていました。歌っている私の顔、直撃です。ノドの水分が冷気に持っていかれて、かなりつらいです(涙)。
 歌とか演奏って、現地のライブで聞いてもらう分には良いのだけれど、こうして音源にしちゃうと、ライブでは目立たないようなミスもくっきり聞こえて凹みます。昨日の音源を聞いてお分かりかと思いますが、ノドに負担をかけないようにと心がけて、全体的に軽く歌っているつもりだったので、支えがだいぶ弱くなってしまい、ところどころ音程がフラットしているのが目立ちます。特に長い音符でフラットしていると凹みます。ああ、こんな歌を歌っていたんだあ…。高い音は、力むつもりはないのに、ついつい力んでしまうので、声がひっくり返ったり、割れたりしています。ダメだなあ…。まあ、まだまだな箇所がたくさんありますが、これらは“のびしろ”と言いますか“上達の余地あり”と解釈する事にして、今後のレッスンでは、これらの諸問題を改善していきたいと思います。
 とにかく一曲歌い終えた私は、楽屋に戻りました。例年は歌い終えたら、客席に行って、他の皆さんの歌を生で聞くようにしているのですが、今回は3回歌うので、歌と歌のインターバルが短い事と、門下でのコミュニケーション(ってか楽屋話)も大切にしようと思って楽屋に戻る事にしました。楽屋じゃあ、ここに書けないような色々な話をしました。
 そうこうしているうちに、同じテノールのMさんの出番がやってきました。Mさんが舞台で歌っている様子が楽屋に中継されるのですが、みんなクチを揃えて「いい声をしているなあ…」ってつぶやきます。実際、Mさんの歌声って美しいんですね。同じテノールですが、彼は美声で、私はそうではないわけで、声という楽器はそれぞれに固有ですから、他人をうらやんでも仕方ないのですが、それでもちょっぴりうらやましい私でした。
 Mさんの声は、リラックスして聞こえます。フワっとした感じの声なんですね。一方、私の声は突き抜けるタイプの声なので、聞いていて、ちっとも心が休まりません。Mさんはソロも歌う一方で、合唱も歌う人なのですが、私はソロしかできない人なんです。「隣の芝生は青く見える」って事もありますし、無い物ねだりだと分かっちゃいるけれど、私もああいう、聞いていてリラックスしちゃえる声で歌いたいものです。
 さて、そうこうしているうちに、再び私の出番がやってきました。今度は二重唱です。さっそく、舞台袖に控えました。やがて我々の出番となったので、舞台に出て歌いました。
 ヴェルディ作曲の歌劇「椿姫」の第一幕の二重唱「Un di felice, eterea/思い出の日から」です。短い二重唱ですが、かなり歯ごたえのある二重唱です。
 それこそライブじゃ誤魔化せたかもしれないけれど、録音で聞くと、あっちこっちダメダメって感じの仕上がりになっています。うう、凹む…。やっぱり、この二重唱は難しいです。でもまあ、難しい曲にトライする事で、ちょっとは上達するわけですから、常に前向きに挑みましょう。それに歌っている場は“演奏会”ではなく“発表会”ですからね。多少稚拙な歌唱であっても、それを暖かく見守るのが“発表会”ですから、そこに甘える事にします(ごめん)。
 まあ、ちゃんと歌えない事は最初っから折込済みですから、私は落ち込む事もなく『とにかくやりきった、やれる事はやった、全力は尽くした』という思いで舞台が戻りましたが、ピアニストさんはそうもいかず、なんかだいぶ落ち込んでいたみたいです。私的にはピアニストさんにはミスはなかったように思うのですが、おそらく本人にしか分からないミスがあったんでしょうね。それでだいぶ落ち込んでいました。やっちまったミスについては、取り返しがつかないし、リベンジは次回すればいいわけで、ここで落ち込んで、次の曲に影響を及ぼしてもいけないので、今はなるべく落ち込まない事が大切だね。
 なんて事を言っているうちに、休憩になって、第一部が終了となりました。

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