そんな私がジュリーの次に心を掴まれたのは、ゴダイゴの音楽でした。
ゴダイゴの音楽との出会いは、実は映画なんです。「キタキツネ物語」というサンリオ製作の映画はご存知でしょうか? 最初の上映は1978年ですが、のちの2013年にリメイクされたので、そちらでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。でも、私が見て感動したのは、オリジナルの1978年版なのです。
実はこの映画を見たのは、本当に偶然で、当時まだ子どもだった私は、大人たちに連れられて、本当は手塚治虫の「火の鳥」を見に行ったはずだったのに、すでに「火の鳥」の上映は終了していたので、わざわざ都会(横浜の馬車道)まで来て、何も見ずに帰るのは癪だし、子ども連れだから動物ものでいいだろうというチョイスで「キタキツネ物語」を見た(見せられた)私だったのです。
「キタキツネ物語」の音楽はゴダイゴの担当で、特に子どもたちの音楽はゴダイゴの歌と演奏だったのです。これがまた、カッコいいんだわ。なんか、音楽がカラっとしていて、それまでの日本の歌謡曲とは全然違うんです。いやあ、ビックリしたわ。
この「キタキツネ物語」からほんの数ヶ月後に「ガンダーラ」がリリースされて、ゴダイゴは一躍時代の寵児になったわけです。その後の活躍については、皆さんもご存知の通りです。
当時のゴダイゴって、ほぼほぼアイドルでしたね。昨日取り上げたジュリーとは時代的にかぶるんですが、全然ジャンルが違うので、時代的にかぶっているというイメージが全くありません。それに、ジュリーがヴィジュアル的にカッコいい存在なのに、ゴダイゴのヴィジュアルは全くダメ(それは今も同じ)なんですよね。でも、当時のゴダイゴはアイドルとして、すごいパワーがあって、ヒットチャートに同時に2曲3曲チャートインなんて、日常茶飯事だったんですよ。それくらいに売れていたんですね。
当時の私はすっかりゴダイゴに夢中で、アルバムを買って、毎日毎日聞いていました。まだ幼かった事もあり、彼らの歌詞(ほぼほぼ英語でした)は丸暗記しちゃってました。私の英語脳のかなりの部分は、ゴダイゴで出来上がっています(笑)。
そんな彼らの代表曲と言えば、普通は「ガンダーラ」「銀河鉄道999」「モンキーマジック」などを取り上げるべきでしょうが、今回私がご紹介したいのは、隠れた名曲である「Try to wake up to a morning」です。
この曲は、当時のゴダイゴとしては珍しく、Top10入りしなかった(とは言え15位だったそうです)シングル曲「はるかな旅へ」のB面曲なんです。でも、すごく良い曲です。そもそも1979年の24時間テレビのテーマソングとして作られた曲なんです。ま、悪いはずはないよね。ちなみにA面曲の「はるかな旅へ」も私、大好きです。このシングルは三ヶ月連続リリースの真ん中に発売されたシングルで、こいつの前が「ビューティフルネーム」で、後が「銀河鉄道999」なんですね。超有名曲にはさまれてのリリースだったし、これら2曲はシングルのみ発売の曲でしたが「はるかな旅へ」も「Try to wake up to a morning」も、当時の最新アルバム「Our Decade」の収録曲でした。当時のファンはみんなアルバムを購入していたという事もあって、このシングルは絶望的に売れなかったんだと思います。
しかし、この音源、昔のテレビの録画らしく、ゴーストが激しくて何ともブレブレな画像です。今はデジタル放送なので、ゴーストなんて皆無だけれど、昔はちょっと田舎の山間部に行くと、テレビの画面なんて電波があっちこっちで反射しまくって、こんな感じのゴーストだらけになっちゃっていたんだよね。ああ、この感じが懐かしいです。
さてさて、ゴダイゴは今でも大好きで、たまにコンサートに出かけますよ。今じゃメンバーもすっかり年をとってしまい、ほぼほぼオジイチャンになっていますが、元々ヴィジュアルが売りではないので、年をとってお爺ちゃんバンドになっても全然問題ありません(笑)。
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