私の趣味は『見知らぬ人の発表会を見に行くこと』です。別にいちいちブログに書いてませんが、実は結構頻繁に出かけてます。プロの演奏会も良いのですが、素人の発表会は、プロとは違った魅力にあふれているので、私大好きなんです。
で、先日、いつものように“見知らぬ人の発表会”を見に出かけたと思って下さい。会場に入ると、入り口でいきなり知り合いと出会ってしまいました。最初は、私同様に、発表会を見に来ているのかと思いましたが、どうも話の辻褄が合いません。そうなんです、実は彼女は、本日の出演者だったわけです。私、ビックリして、言葉が出ませんでしたので、その場は妻に任せてしまいました。いやあ、ほんと、ビックリしたなあ。
その知人とは、こちらのブログにも時折登場されるBEEさんでした。実はBEEさん、最近は色々とあって、今回の発表会の出演を誰にも教えなかったんだそうです。で、教えなかったはずの発表会を私が見に来たので、ビックリしちゃったわけなんだそうです。
ほんと、単なる偶然なんですが、たぶん音楽の神様のお引き合わせなんだろうと思いました。
発表会そのものは楽しかったです。アマチュアの方々ですから、それぞれに色々とあるわけですが、それもまた楽しです。
肝心のBEEさんは、トリで登場されました。本人的には色々と納得のいかない事が起こったようでしたが、聞いている我々には、そんな事は微塵も感じさせない立派な歌唱でした。そうなんですよ、立派なんですよ、スゴイんですよ。
BEEさんとは親しくさせていただいてますが、歌手としては、全然彼女の方が上。もう、それは比較にならないくらい、雲泥の違いがあるわけです。だから私から見れば、BEEさんは“上手すぎるアマチュア歌手”なんです。そんな彼女の歌を、最近は聴くチャンスがありませんでした。で、今回、たまたま久しぶりに聞いてみたら、驚いたのなんのって! 歌の上手さは以前からですが、今回の歌唱には凄みがありました。歌に+αが載っているんです。スゲーな~。「男子三日会わざれば刮目して見よ」とは言いますが、女子だって同様なんですね、ほんと、スゲーです。
なんか「ちゃんと楽譜通りに歌えるかな?」とか「高音は外さずに歌えるだろうか?」とか「歌詞、間違えないようにしないとなあ…」とか、いつもいつも本番前に悩んでいる私が、小さく思えてしまうわけです。別に勝負なんてしていないし、比較対象にすらならないのに、なんか“負けたよう感じ”に勝手になって、ちょっぴり凹んでしまいました。
ああ、頑張んないとなあ。私は私のレベルで頑張らないとなあ。歌をきちんと歌えるようになるのは当然として、歌に+αを付け加えられる歌手になりたいものだなあ…と思いました。
こうやって、上達へのモチベーションが与えられるのも、素人の発表会ならではですね。プロの演奏会を聞きに行っても、そんな気持ちにはならないものなあ。
ビバ! アマチュアの発表会!
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コメント
こんにちは。
大変お褒め頂き、ありがとうございます。
ちょっと恥ずかしいので穴掘って埋まりたいです。。。
私もこの3月で学校をやめました。
今は完全に個人レッスンです。
それで例えば1時間のレッスン時間中、約40分は発声です。
残り20分ぐらいで曲をやるという感じになっていますよ。
私の調子が悪いと50分、発声と音階だったりします。
発声中心のレッスンは私が希望したんですけどね。
あんまりできないと泣きたくなります。
先生が一生懸命、私の本来の声を探しているようなので
頑張ってついていこうと思っています。
なんにしろ、やりたいことが見つかっている私たちは幸せです。
頑張りましょー。
メゾになりたいBEEでした。。。
BEEさん
>今は完全に個人レッスンです。
あ、なるほど。それで、歌が劇的に変わったんですね。発声を徹底的に勉強するって、大切なんですね。器楽に例えれば“性能の良い楽器に買い換える&使いこなす”って事ですからね。表現力が増すわけだし、自分の意図に近い歌唱ができるようになるわけです。私も、現在、Y先生のところで発声を中心にレッスンを受けてます。BEEさんほどではないけれど、やはり毎回30近くは発声練習をしていますし、毎度のようにダメ出しをいただいてます。でも、その指導もあって、確実に発声が良くなり、歌が上達している私です。
発声を見直すって、遠回りのようで、歌の上達には一番の近道…なのかもしれません。
>メゾになりたいBEEでした。。。
ああ、やっぱりそうでしたか。何となく、そんな感じは分かります。問題は…持ち声ですよね。私がテノールしか歌えないように、歌はまず“声ありき”ですからね。先生と一緒に声を探してください。でも、なりたい声になれたら、幸せですよね。私は、レッジェーロになりたいのですが…かなり無理っぽいです(涙)。