スポンサーリンク

息の通り道を確保しよう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 実は今回のレッスン時、私、重篤な気管支炎を患っていました。ほんと、ひどかったのよ。

 原因は…たぶん冷房病。寝る時に冷房をつけっぱなし…は、まあいいとして、風量をマシマシにして寝落ちしてしまったために、気管支がやられてしまったのだと思う。あんまり暑かったから冷房の風量をマシマシにして、納得したら、風量を自動設定にするつもりだったのに、つい寝落ちしてしまって、風量をマシマシのまま寝てしまったのが今回の敗因です。

 ああ、ノド痛い。とにかく、レッスンの前日に医者に行って、あれこれ薬をもらって、それでレッスンに臨んだわけです。痛み止めは偉大だよ。

 病状的には、多少話しづらいけれど、話したり歌ったりはできる…けれど、咳き込む事が多く、その咳のためにノドが痛すぎるって感じです。あと、常に息苦しい事。やたらとノドが乾く事、あきらかにノドが腫れている事…ですね。

 Y先生がおっしゃるには、歌手はノドを酷使するから、気管支炎になる人が多いけれど、気管支炎になっても、病状次第で、歌っちゃダメな時と、むしろ歌った方が良い時があるんだそうです。

 歌っちゃダメなのは、声帯が腫れている時と、声帯周辺の筋肉が動かなくなっている時。むしろ歌った方が良い時は、声帯周辺の筋肉が動きづらくなっている時。動きづらくなっている時は、歌う事でむりやり筋肉を動かす事が必要なのだそうです。

 あと、私はゲホゲホ咳き込むのだけれど、咳の仕方にも注意が必要との事。私の咳は、ダメな咳の仕方で、こういう咳き込み方は、声帯を痛める(実際に痛いです)のでダメなのです。咳にも色々なやり方があるので、自分で声帯に負担の少ない咳の仕方を見つけるべき…なんだそうですが、どうすれば声帯に負担のかからない咳が出来るようになるのかしら? ああ、ノドが痛い(ので、痛み止め飲んでます)。

 さて、レッスンはハミング練習からです。気管支炎で咳き込むせいで、ノドが痛いのです。特に低音を歌おうとすると、ノドがガリガリ言って、とても痛いです。ノドがガリガリ言っているのは、ノドに力が入りすぎているからなんだそうです。普段は、ノドの強さもあって、力が入っている事に無自覚だけれど、今のようにノドの調子が悪い時は、自分の欠点がよく見えている時なので、見えている欠点をつぶしましょう。さしあたって、ノドから無駄な力を抜きましょうとの事です。

 だいたい、テノールなんだから、そんな低音がバリバリ出るわけないのに、普段は出ないはずの低音を無理やりノドを鳴らす事で出しているだけで、気管支炎でノドを痛めて無理ができないのに無理をしようとしているから、ノドがガリガリ言って痛くなるわけです。

 出ないモノは出ないという割り切りが必要であって、出ないから言って無理に出さずに、軽く流して楽に出していくことが大切。これは別に低音に限った話ではなく、高音だって無理に出すのは禁物なのです。なまじノドが強いので、無意識に無理をしちゃうのが、私のダメなところなのです。

 まあ、確かに病気になって、無理ができなくて、自分の欠点と向き合うのも、スケジュールに余裕がある時などは、大切な学習プロセスであるかもしれません。

 で、低音を歌うとノドが痛むけれど、中音になってくると、かなり楽になり、高音になると、さらに楽になります。そういう意味では、私は本質的に高音歌手なんだな。ただ、高音はノドは楽になるけれど、声は出しづらくもなります。声が出しづらくなるので、ついついノドの力を借りて、無理に出しちゃうのは、本来はダメなんだけれど、やっちゃうんだよね。。

 高音が出しづらくなるのは、ノドが腫れていて、息の通り道が狭くなっているからです。そこで発声練習では、ノドを開きっぱなしにして、息の通り道を確保して歌う練習をしました。

 まずはイメージ戦略からです(笑)。ノドを開きっぱなしにするイメージは…クチにトイレットペーパーの芯を咥えるイメージです。それもクチの奥までたっぷりと…。先生的には、本当はトイレットペーパーの芯よりもさらに太いモノの方がイメージ的には良いそうですが、まずは身近なところからイメージを膨らませましょうって感じです。

 で、ノドを開くイメージを作って歌うと、確かにノドは開くのだけれど、無意識にノドを開くと、私は、ノドを下の方向にばかり開いてしまうのです。重力もあるから、ノドを下に開くのは簡単だけれど、上に開くのはなかなか難しいのです。ノドは、上にも下にも両方向に開かないといけないのです。

 そこでさらにイメージを付け加えます。それは、鼻からたくさんの息を出すイメージです。歌う時、クチから息を吐くのは当然だけれど、それと同じくらいの量の息を鼻からも出すイメージにすると、自然と息もたくさん吐けるし、鼻もよく開いて、鼻の力が利用できるようになるわけです。

 まあ、これはイメージのみならず、実際、声楽的な声ってのは、クチからも鼻からも出していくわけです。もちろん鼻声はダメだけれど、クチ声もダメなんです。クチ声って、ただの地声だからね。ロックを歌うなら、それでもいいんだろうけれど、テノールの発声としては(そうやって歌う人もプロにはいますが)少なくとも、教科書的な発声ではないわけです。

 とにかく、ノドは開くわけです。上にも下にも大きく開く事で、声を楽に出せるようにするべきなのです。

 長くなってきたので、続きはまた明日です。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました