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オーケストラの楽器の中で一番簡単な楽器は…フルート?

 先日、音楽友達との会話の中で「オーケストラで使われる楽器の中で一番簡単な楽器はなんだろう?」という話題になり、結論として、フルートが一番簡単じゃないのかとなりました。

 「叩けば音が出るパーカッション系の楽器の方が簡単だろ?」

 まあ、確かにね…。でも、音が出るだけじゃ寂しいので、一応、メロディが演奏できる、音階が演奏できる楽器に限って考えてみたので、多くのパーカッション系の楽器は横に置いて考えてみたのです。

 音階が演奏できるパーカッション系の楽器と言えば、真っ先にピアノが思い浮かびますが、ピアノは…鬼のように難しい楽器だと思います(別に異論はありませんよね)。マリンバとかビブラホンとかも、やってみると、これが案外難しいです。ティンパニー? ティンパニーだけでメロディを演奏しようと思ったら(まず思わないでしょうが)、すごくすごく大変だと思いますよ。

 というわけで、残ったのは弦楽器と吹奏楽器になりました。

 弦楽器と吹奏楽器では、やっぱり弦楽器は、ちょームズイという事でみんなの意見が一致しました。ヴァイオリンとかチェロとかハープとか…やっぱり難しいよね。

 吹奏楽器と言っても、あれこれあるわけで、大きく分けて、木管楽器と金管楽器があるんだけれど、どっちが難しい…というか、どちらが親しみやすいかで考えると、やっぱり木管楽器の方が簡単じゃないのかな…となりました。なにしろ、木管楽器ってのは、所詮、笛ですからね。笛なら、多くの人が小学生の頃から吹いているわけで、どうにかなると思ったわけです。金管楽器はラッパですから、大抵の人はやった事ないし、あのマウスピースから音が出るとは思えない…という結論になったわけです。

 で、数ある木管楽器の中で…となった時に、リードを使う楽器は音を出すのが難しくない?って話になり、移調楽器は頭が混乱するよねとか、あんまり大きすぎたり小さすぎたりしても吹きづらいよね…となり、最終的に残ったのが、フルートだったわけです。

 確かにフルートって、お手頃な大きさで操作しやすいものね。おまけにC調の楽器で移調はなしだし、運指はほぼリコーダーと一緒だし…。問題があるとしたら、最初の音出しで苦労するかもしれない…って事くらいです。

 確かに人によっては、安定して音が出るようになるまで、数ヶ月かかる事もあるけれど、でもまあ、普通はそんなに時間は掛からないので、その最初の音出しの難しさは、あまり考えなくてもいいんじゃないかって事になりました。実際、私は、最初っから音出たし…。

 と言う訳で、オーケストラで使う楽器の中で、一番簡単な楽器は、フルートという結論となりました。異論反論は大いに歓迎します。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    >「叩けば音が出るパーカッション系の楽器の方が簡単だろ?」

    某アマオケのおり番でトライアングルを頼まれたことがありますが、音色とリズムの自信がこちらにとてもなくてお断りしました。
    一発かぎりで後からの調整もできなくてメチャ怖い世界です。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     私は以前、ベートーヴェンの第九を歌っていた時、そのゲネプロで、指揮者さんがトライアングルを散々指摘していた事を思い出しました。その時のオケはアマオケさんで、パーカッションの人が、裏拍でトライアングルを叩くんですが、それがどーしても出来ない。注意されればされるほど、出来なくなる。実に簡単な事なんですが、何かのスイッチが入っちゃったらしく、どーしても出来ないのです。

     結局、本番でも出来ませんでした。トライアングルに限らず、パーカッションって目立つ楽器だから、ミスると、ほんと、目立つし、やり直せないんですよね。ああ、怖い怖い。

  3. とも より:

    パーカッションですが、

    オラトリオ”四季”の祭りのシーン、
    歌っている最中、合唱団から二人降りてきて、タンバリンとトライアングルを奏で始めたのには驚きました。
    ピアノ伴奏なので華やかさを演出したのもあるのでしょうが、私はとても感動しました。
    いま思えば、すごいことをやったんですよね、お二人は。

    その団は、海外公演もしていて、”現地でハンドベル演奏をする”と、その事前発表会を練習時に聴きました。
    上手なA組、程々なB組の差は素人にも明らかで、バーカッションの恐ろしさを思い知りました。

    一度はバーカッションに触ってみたいと思いつつ、無理だなと痛感します。

  4. tetsu より:

    こんばんは。

    > 裏拍でトライアングルを叩く

    第九の4楽章のalla Mariciaの後のトライアングルはスコアでは表拍です。
    裏拍のトライアングルってどのあたりでしょうか?

  5. すとん より:

    ともさん

     パーカッションって、簡単そうに見えて…たぶん、他の楽器と比べると簡単なんだけれど、その代わり、度胸は人一倍必要かもしれません。とにかく、良しにつけ悪しにつけ、目立つんです。チキンなハートの持ち主では出来ませんって。

     かく言う私、音楽人生の最初はパーカッションなんですよ、鼓笛隊の小太鼓から、吹奏楽部のパーカッションだったんです。もっとも、吹奏楽部はトラ専門で、正式部員じゃなかったんですけれど、結構、重宝がられましたよ。

  6. すとん より:

    tetsuさん

     えっと、私が言っているのは、その箇所だと思います。

     そうか、表拍だったか。私はヴォーカルスコアしか持ってないし、当時の指揮者さんが、一生懸命トライアングルさんに、指揮台を叩きながら「カン、チーン、カン、チーン…」って言いながら、頭から煙を上げながら指導していたので、てっきり裏拍だと思っていたのです。ま、たとえ楽譜が無いとは言え、表と裏を間違えていいる私のリズム感も、大して事ないね。

     でも、表拍だとしたら、なぜあのトライアングルさんは叩けなかったのかな? いくらアマの市民オーケストラと言えども、そこまでレベル低くないぞーぉ。

  7. お散歩さんぽ より:

    こんばんは。
    ピアノがありならサクソフォンもありだろうから、一般的にはサクソフォンでしょう。あちらの方が音程が安定してますし、指使いも単純です。ブレスコントロールも楽ということになってます(息をちょうどよいくらい使うらしい)。もちろん自分の中では圧倒的にフルートです(笑。 
    自分には木管と金管を比べられないのですが、ユーホニュームなんかは(オーケストラにはほとんど使われませんが)吹きやすいらしいです。これらは皆、フルートも含めて、開発や大きな改良がおこなわれたのが比較的新しいんですよねえ。
    フルートと同じ楽譜を演奏してよいならピアノも易しいんですけど、それはやはり違いますよね

  8. すとん より:

    お散歩さんぽさん

     まあ、サックスは確かに吹きやすいようです。ユーフォは私分かりませんが、お散歩さんぽさんが吹きやすいというなら、確かに吹きやすいんでしょうね。でも、オケでは滅多に使われない楽器なので、今回の対象からは外しました。

     それに、楽器自体は吹きやすくても、サックスは移調楽器なんですよね。そこはちょっと難しい楽器ポイントを入れたいと思います。ユーフォの楽譜は…なんとも複雑な事情があるようで、実音楽器として扱われた、移調楽器として扱われたり、ハ音記号で書かれたりと…吹奏楽だけやっていれば問題ないかもしれませんが、ちょっと真面目に演奏しようとすると、いきなり楽譜の壁に当たるようで、決して簡単とは言えないようですよん。

    >フルートと同じ楽譜を演奏してよいならピアノも易しいんですけど、それはやはり違いますよね

     ピアノは、両手で伴奏込みで弾くのが大前提ですからね。

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