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ホットワインを飲んでみた[2017年11月の落ち穂拾い]

 ついにホットワインこと、グリューワインを飲んでみました。やったね。結局、近所では売っていなくて、足を棒にして探すのも面倒くさくなって、アマゾンで購入しちゃいました。

 日本の酒造メーカーである月桂冠がドイツから輸入したグリューワインを購入しました。いやあ、なにしろ、始めてのホットワインだから、変なもの(ごめん)に当たりたくなかったし、どうせ飲むなら美味しくいただきたいから、日本の会社というフィルターを通したモノをチョイスしたわけです。

 飲んだ感想は…実に不思議な味でした。私が知っている味の中で一番近い味は…梅酒かもしれない(笑)。梅酒のお湯割りです。もちろん、ホットワインはブドウ酒だし、お湯で割ったりしない(私は電子レンジで温めました)ので、違うんだけれど、ニュアンス的に一番近いのは梅酒のお湯割りかもしれません。ただ、梅酒よりも、若干複雑な味がします。

 先生曰く「シナモンスティクで軽くかき混ぜると美味しいよ」との事ですが、まあ、そんな感じでした。まだ残っているので、レモン汁とか入れてみようかなって思いました。

高音チャレンジ

 私の前の声楽の先生であったキング先生は「10回やって出来なきゃ、100回やれ。100回やってできなきゃ1000回やれ。1000回やって出来なきゃ、10000回やれ。それでも出来なきゃ、できるまでやれ」という方針の方でしたし、実際、何事においても、よくそう言ってました。とにかく、声楽は理屈じゃない。カラダで覚えるものだ。出来なきゃ出来るまでやれ…なので、私もそれに応えて頑張っていたわけです。

 で、私の努力不足でしょうか。結局、キング先生のところで学んでいた間は、全然、高音は出せるようにはなりませんでした。いやむしろ、キング先生に習う前よりも、高音が出づらくなりました。

 やり方が根本的に間違っていたんですが、先生からは修正が入らなかったので、間違った方向へまっしぐらに突き進んでいたわけです。

 今の師匠のY先生は「物事にはすべて手順があるから、まずはその手順を覚えることが大切」と言って、むやみに高音を出させるのではなく、高音発声に至るまでの手順を私に仕込んでくれています。で、今はその最中です。

 Y先生は、むやみやたらな高音チャレンジは、あまり意味のある事と思っていないようです。『出来なきゃ出来るまでやれ』ではなくて『出来ないうちは、やっちゃダメ』なのです。

 「今出来ない事を何度も繰り返してチャレンジしても、結局、失敗ばかりして、失敗することが得意になるだけで、結局出来るようにはならないよ。でも、失敗も1万回くらい繰り返すと、出来るようになるのかもしれないけれど、それって結局遠回りだよ。正しいやり方を学んで、その通りにやっていった方が、確実だし、何より習得までに時間がかからないよ」との事です。

 私としては、一足飛びに高音チャレンジをしたいのですが、Y先生の言いつけを守って、ジリジリした気持ちで練習をしています。おかげさまで、少しずつですが高音域が安定してきてますし、以前は全然出なかった高音も少しずつ出るようになりました。まだまだ実用音域とは言えないかもしれませんが、確実に高音が出るようになってますので、Y先生の指導方針は正しいのだと思います。

 高音歌手の皆さんは、本能的に高音チャレンジをしたくなるのですが、必要な手順を守り、焦らずに学習していく事が大切なんだろうと思います。

ノドが腫れる

 むやみな高音チャレンジ等のムチャな発声を続けていくと…ノドが腫れて、やがて壊れてしまいます。私もキング先生時代の一番最後の頃は、ノドが腫れて、歌う度にノドの奥から血の香りがしていました。キング先生のレッスンでノドが壊されていたんだと思います。

 私は生来、ノドが強く、レッスンでノドに不調があっても、一週間も休んで、次のレッスンになる頃には、回復していたので、大事に至りませんでした。

 私の妻などは、キング先生に習い始めたら、途端に声が壊れてしまい、妻は一週間では声が回復しなかったので、声の専門医に通って治療する事になってしまいました。

 私のようなタイプは少なく、多くの方は、妻のように、無理な発声を続けていると、ノドが腫れて、声が壊れてしまい、そうなると病院に行って治療する必要があると思います。

 お医者さんによる治療が始まったら、まずは、お医者様の言いつけをしっかり守ってください。高い声は出すなとか、歌うなとか、しゃべるなとか、その病状に応じて、色々言われると思いますし、中には守るのが大変なものもあるでしょうが、でもしっかり医者の言いつけは守ってください。でないと、本当に声が不可逆的に壊れちゃいますよ。

 人間のノドって、弱いんですよ。なにしろ、筋肉と粘膜と軟骨で出来ているんです。ムチャはできないのです。

 トレーニングと言うのは、その人の現在の能力ギリギリまで追い込んでやると効果があるわけです。それは声楽の世界も同じです。肝心なのは、能力ギリギリまで追い込む事であって、能力を越えたムチャはやっちゃダメなんです。

 高音チャレンジは魅力的だけれど、自分のノドは最優先で守ってください。声って、練習方法を間違えて練習すると、簡単に壊れちゃいますよ。気をつけてください。

 お医者さんの言いつけをよく守った上で、声楽の先生とよく相談して、その後のレッスン内容を見直す必要があります。先生が他人の話を聞かないタイプ(キング先生は、このタイプでした)であったり、能力不足であったり、素人さんであったり…とにかく、先生のおっしゃる事に疑問を感じるなら、先生を変えた方がよいかも…です。

 自分のノドを守るには、それくらいの割り切りが必要かもね。

音楽とダンスの関係

 ポピュラー音楽は、基本的にダンス音楽なので、繰り返しが大切です。同じリズム、同じフレーズを、これでもかこれでもかと繰り返す事で、一種のトランス状態を作っていくわけです。でないと、頭を空っぽにして踊れないからね(笑)。

 そう言えば、クラシック音楽って、案外、踊れない曲が多いですね。歌劇とか交響曲とか宗教曲とか歌曲とか…こういうジャンルの曲を私は好みますが、これらの曲で踊るのは…ちょっと大変かも。一部の舞曲を除いて、クラシック音楽で無理やり踊ると…なんか現代舞踊っぽくなりそうで、それはちょっと怖いなあと思いました。

 現在舞踊って…まあ、バレエの一分野だと思いますが、バレエは面白いですね。

 私はバレエって舞劇だと思ってます。歌でお芝居を進行するのが歌劇なら、舞踊でお芝居を進行するのが舞劇。まあ、バレエを舞劇であるなんて言う人は、私以外にはいないでしょうが(笑)。

 一方、ポピュラー音楽で踊るダンスは、単純に同じ動作を延々と繰り返してトランス状態に入るモノであって、同じダンスであっても、バレエとは質的に異なります。

 理知的な舞踊と狂乱の舞踊との違いです。あるいは、観客を前提に踊るのか、自分の喜びのために踊るのかの違いとも言えましょう。

 まあ、私にとってはバレエは見るものであり、ポピュラーなダンスは頭からっぽにして我を忘れたい時に踊るものです。社交ダンスは…その中間ぐらいの位置付けかな? 前提としては観客を想定して踊るわけだけれど、やっぱり根っこの部分では、自分の楽しみや喜びのために踊りますから(笑)。

今月のお気に入り 「武満徹のうた」

 最近、武満徹の歌を勉強している事もあって、各種音源を聞いて勉強をしています。しかし、武満の歌は、歌手によって出来がだいぶ違います。もちろん、私の趣味に合う合わないもあるし、それ以前にYouTubeはもちろん、販売されているCD等でも「ちょっと稚拙過ぎませんか?」というモノすらあります。それくらい武満を歌うのは難しいのです。

 ほんと、武満って、聞いていて、なかなか納得できるものが少ないです。

 その少ない納得できる歌唱をしている歌手の一人が、石丸幹二氏です。

 石丸氏は、一般的な認知としては“「半沢直樹」でブレイクした中堅俳優”ってイメージでしょうが、実は彼の本業は、ストレートプレイの俳優ではなく、ミュージカル俳優なのです。東京芸大の声楽科を卒業されていて、クラシック声楽の素養もある、今、旬なポピュラー系歌手です。クラシックファンには「題名のない音楽会」の司会の人と言えば分かるかな?

 彼の歌う武満は…いいですよ。YouTubeを漁ってみたのですが、彼が武満を歌っている音源を見つけることはできませんでした(残念)が、本当に良いのです。

 凡庸なポピュラー歌手のように、武満の歌を歌い崩してグチャグチャにはせず、きちんと楽譜を尊重した歌い方になっているし、つまらないクラシック系歌手のように、声をひけらかす事もせず、淡々と歌を紡いでいます。

 歌の世界から一歩引いたところから、ゆっくりと丹念に歌っています。そして彼の発する日本語が実に明快で美しいのです。武満の歌に、こういうアプローチもありなんだなと思わされます。

 ちなみに伴奏はピアノではなく、つのだたかし氏の演奏するリュートです。武満はギター音楽にも力を入れていた作曲家ですから、その歌の伴奏にリュート(ギターの古楽器)を選ぶというのも、面白いチョイスだなって思いました。

今月の金魚

2017年10月31日(火) ミドリ(二代目)、星になる。
2017年11月3日(金) ウルシ、我が家にやってくる。

今月のひとこと

 なんか、毎週末ごとに天気が悪い…。ただでさえ休日出勤は気が重いのに、これだけ天候不順が続くと、もう気分がダウンしっぱなし。精神衛生的にも良くないよなあ…。(2017年10月28日~11月2日)

 来たーっ! ソニーのアイボが復活! 別に購入する予定は無いけれど、なんか、とっても嬉しい。(2017年11月2~9日)

 コンビニに行ったら“う○こ漢字ドリルグミ”というお菓子が発売されていた。もちろん、パッケージで一番目立つのは“うん○”の三文字! いくら流行りとは言え、食べ物の名前に“○んこ”は無いだろう…。もちろん、中のグミも、巻いた“○ん○”の形。悪趣味すぎる…。(2017年11月9~14日)

 毎日毎日、少しずつ、しかし確実に寒くなってきましたね。そろそろポケGOをやるには厳しい季節がやってきました。(2017年11月14~15日)

 シン・ゴジラを見て思った事。ゴジラとウルトラマンが戦ったら…どっちが勝つんだろう? ぜひ、ヒーローであるウルトラマンに勝って欲しいとは思うものの、身長があまりに違いすぎる…。ウルトラマン40mに対して、ゴジラは120m! ウルトラマンなんて、ゴジラの腰の高さぐらいしかないんだな。まるで、オトナとコドモ…。これじゃあ、勝負にならないかも。(2017年11月15~16日)

 お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。(2017年11月16~22日)

 中国共産党の理論誌『求是』で「中国こそが世界最大の民主国家だ」というタイトルの文章が掲載されているそうです。中国って民主国家だったんだ…。そう言えば北朝鮮も“朝鮮民主主義人民共和国”と名乗っている民主主義の国だったんだよなあ。うっかり忘れていました。たぶん、彼らの言う“民主国家”や“民主主義”って、我々が知っているモノとは違うんだろうね。でなきゃ、辻褄合わないし…ね。ちなみに我が国日本は、議院内閣制の立憲君主国であり天皇陛下を擁している事から、国の種類(?)としては『帝国』または『皇国』というべきなんだけど、そうは名乗っていないって事、知ってた?(2017年11月22~27日)

 ぼちぼち年末ですね。年末と言えば、クラシック業界では第九が定番ですが…今年は地元の第九のチケットの争奪戦に負けてしまった事もあり、今のところ第九を聞く予定はありません。このままだと、N響と読響のテレビ中継しか見られないかもしれません。そんな寂しい年末です。あ、そうそう、メサイアも聞きに行く予定が無いや。今年は、音楽的にかなり寂しい年末になりそうな私です。(2017年11月27~29日)

 今月は以上です。よろしくお願いします。

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コメント

  1. うさぎ より:

    ホットワイン、不思議な味でしたか?でも癖になりますよ。アーモンド(プレーン)とレーズン2~3粒、シナモンパウダーを少し入れてみるのもおすすめです。甘いですけどね。

  2. すとん より:

    うさぎさん

     おっしゃるものは…一つもありません(涙)。梅干しとかタクワンとかならあるけれど…。

     実はホットワイン、もう一杯分ぐらい残ってます。これまでどおりストレートで飲むべきか、それとも何か入れるべきか? 悩んでいるくらいなら、さっさと飲んでしまうかなとも思ってます。

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