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大好きな作曲家について語ってみよう その4 トスティ

 はい、今回取り上げる作曲家は、イタリアの作曲家、トスティです。ここのブログを読み続けている方は「あ、出た出た」と思ってくださるでしょうが、一般の音楽ファンの方々だと「誰、それ?」的な作曲家さんでございます。

 いやあ、私、トスティ大好きですよ。私が今までレッスン等で学んだ曲は、のべで108曲になりますが、そのうちの15曲がトスティの作品です。これは、作曲家別で学んだ曲数で言うと第1位になります。それだけ私は積極的にトスティを学び、歌ってきたって事です。

 ちなみに、第2位はプッチーニの13曲になります。ただし、プッチーニの場合、その大半は去年集中的に学んだ「ラ・ボエーム」なんですがね(笑)。トスティはコンスタントにコツコツと学んで、この曲数なんです。

 トスティは、声楽の作曲家です。それも歌曲の作曲家で、オペラは一曲も書いてません。さらに、彼の作品のほとんどである歌曲は、テノールを対象に書かれているものがほとんどです。つまり、トスティはテノール歌手のための作曲家であると言っても過言ではありません。それは、ショパンがピアニストのための作曲家であるのと同様なのです。

 だから、テノールである私が、トスティの事を好きにならずにはいられないってわけなのです。

 トスティについては、好きすぎて、すでに記事にして書いていますので、もしよかったら、それらの記事も御覧ください。

トスティって、本当はヴァイオリニストだったの?

トスティはイギリス人だったって知ってましたか?

トスティは三流の作曲家なのか?

 トスティは、いわゆるメロディーメイカーです。美しいメロディーをいっぱい書いてくれました。世の多くの作曲家たちは、彼らが生み出した最上のメロディを、大抵の場合、ソプラノに与えます。まあ、作曲家のほとんどはスケベ親父ですから、下心込みで、ソプラノにいい顔をしたいというのは、私も男ですから分からないでもないです。ですから、オペラのアリアであれ、歌曲であれ、美しいメロディーは、たいていソプラノのものであり、他の声種は、ソプラノのために書かれたメロディを移調して歌うことが多いのです。

 しかしテノールにはトスティがいます。トスティは、彼の生み出した美しいメロディをソプラノのためではなく、テノールのために書きました。これは彼が男に下心があったから…では決して無く(彼は、音楽家には珍しく、同性愛者ではありません:笑)、実は彼自身が優秀なテノール歌手であったので、自分のために曲を書くことが多かったし、美しいメロディーは自分のために使ったので、結果としてテノール歌手のための良曲がたくさん残ったわけです。

 ああ、うれしい。

 ちなみに、テノール歌手のために書かれた曲というのは、オペラのテノールアリアと、トスティの歌曲以外だと、ナポリ民謡ぐらいしかありません。ナポリ民謡は、良い歌が多いのだけれど、所詮民謡であって、芸術家曲ではありません。テノールアリアは、主役級のアリアしか無いので、激烈に難しく、歌う人を選びます。その点においても、トスティの歌曲がテノールのために書かれた幸せを私は喜びます。

 もっとも、トスティの歌曲はメロディが美しすぎるため「こんなのは芸術歌曲じゃない、イタリア民謡だ!」と言ってはばからない人がいるのも事実です。最近はそうでもないらしいのですが、ちょっと前までは、トスティの作品は鬼っ子扱いで、音大などでは学ばなかったそうです。まあ、いいけれど。

 トスティについては、今までも何度も書いてきていますので、何を語っても“屋上屋を架す ”となってしまうのですが、それほど私がトスティとその作品が大好きなことは分かってください。

 さて、大好きな一曲を選ぶとなると…本当に困ります。トスティに関しては、どれもこれも大好きですからね。あえて選ぶとすると…有名な曲ではありませんが「Love Me!/私を愛してください!」かな? 本当に美しい曲なんですよ。

 歌っているのは、テノールのホセ・カレーラスです。動画じゃないのが残念だけれど、この歌、本当に歌っている人が少なくて、当然、YouTubeに上げられている動画も少ないのです。その中では、この音源がやっぱり良くて、これにしました。実は私自身が歌った音源をここに貼っちゃうかと一瞬思って、聞き直して見たら、わざわざ貼り付ける価値もない歌唱であった事を思い知りました。

 当たり前の話だけれど、私の歌は、まだまだ下手っぴだね。上手くなる日は来るのかしら?

 どうしても私の歌を聞きたいという人(そんな人なんているのかしら?)は、ここをクリックしてください。どうなっても知らないよ(爆)。

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