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さあ、いよいよ本番です、クラシックコンサート その1

 さて当日です。当日は、ノドを休めるという意味もあって、たっぷりと朝寝をしました(笑)。起きたのは、昼下がりでした。よく、朝ごはんと昼ごはんを兼用にして“ブランチ”と洒落込む人がいますが、今回の私は、朝ごはんと午後のおやつを兼用にしたわけです。なんと呼びましょうか?

 朝ごはんを食べて、軽く発声練習をして、自分たちの出番の3時間前に会場入りしました。今回はスーツケースを転がしながらの会場入りだったので、ポケモン狩りはほどほどでございました(ちょっと残念)。

 会場入りをして、楽屋に荷物を置こうとしたら、ピアニストのM先生(男性)が楽屋の入り口に立って困っていました。なんでも、そろそろ出番なので、楽屋に入って着替えようとしたら、楽屋の中に子どもがいて、着替えているので、楽屋に入れないというのですよ。

 確かにクラシックコンサートって、お昼から夕方までが子どもの部で、夕方から夜にかけてが大人の部なのです。まだ大人の部が始まって、30分くらいしか経っていないから、子どもの部の出演者で、出番が終わり近くだった子がグズグズと着替えをしているかな? と思ったけれど、楽屋はみんなで共同で使うものであって、一人で独占してよいわけはないし、着替えていると言っても、男同士なら問題ないだろうと思って、心の中で「M先生は何をビビっているんだが…」と遠慮会釈なく、男性の楽屋に入ったところ、中で着替えていたのは…確かに子どもだったけれど、女の子でした。パッと見で小学校高学年ぐらいかな? そんな女の子が父親らしいオッサンに手伝われながら着替えていました。それも着ている最中と言うよりも、まだ脱いでいる最中のようでした。

 一瞬「アレ?」とは思ったものの、男性の楽屋で着替えている方が間違っているわけだから、ズカズカと楽屋に入り込み、堂々と荷物を部屋の奥に置いて、すぐに楽屋から出ていきました。出ていく時に「着替えるなら、女性の楽屋で着替えろ。みんな迷惑をしている」と言い捨てておきました。いやあ、みんなと言っても、迷惑しているのはM先生だけなんだけれどね。でも、M先生も実は舞台袖にそろそろ入らないといけない時刻なのに、まだ普段着のまま楽屋入り口で困っていたのは事実だからね。

 女性の楽屋は広い部屋が二箇所用意されています(ちなみに男性の楽屋は小部屋が一つだけれど、出演者の大半が女性である事を考えれば、妥当なところだと思います)。おそらく、付き添いと思われる父親らしい人が女性の楽屋に入るのをためらって、たまたま空いていた男性の楽屋に娘を入れて着替えさせたのか、あるいは女の子自身が女性の楽屋にたむろしているオバサマたちのパワーに負けて、女性の楽屋が居づらくて、男性の楽屋に逃げてきたのか、そのどちらかだと思うけれど、数少ないとは言え、男性の出演者だって、そこそこいるわけだし、男性の楽屋は一つしか無いから、そこを占拠されると、本当に迷惑なのです。おまけに、ゆっくりゆっくり着替えているわけだしね。

 まあ、いずれにせよ、小学校の高学年の娘の着替えを手伝うなんて…父親も娘もおかしいと思うよ。幼児じゃあるまいし、それくらいの年齢の女の子が一人で着替えられないはずもないし、仮に着慣れないドレスを着替えるとしたって、女性の楽屋に行けば、ドレスの女性なんて掃いて捨てるほどいるわけで、パワフルなオバサマもいるけれど、子どもに優しいお母さんたちだっているわけだから、ちょっと声をかければ、着替えぐらい手伝ってくれるだろうにね。それにそんな年齢になって、父親に着替えを手伝ってもらうというのは…女性として恥ずかしくないのだろうかね?

 あと、女の子が着替えているからと言って、部屋の外でおとなしく待っていたM先生もウブだねえ…。どう考えたって、楽屋を占拠している方が迷惑をかけているわけだし、舞台なんて待った無しなんだし、出番が終わった連中なんて追い出して、自分が着替えてスタンバイしないとマズイのに、おとなしく部屋の外で待っているなんて…ね。普段着で舞台に上がるつもりだったのかしらね?

 とにかく、私が一発かましたせいかは知りませんが、その親子は、すぐに男性用楽屋から出てきて、M先生もすぐに着替える事ができました。めでたし、めでたし。自分たちの出番が終わったからと言って、舞台が終わったわけじゃないんだし、みんな本番を迎えて、神経ピリピリしているわけだし、ほんと、困ったモンだ。

 で、楽屋に荷物を置いた私は、妻の友人たちの舞台を見るために客席に座って何人かの歌唱を聞きました。聞きながら、どこに録音機を置いて、どういう段取りでスイッチを入れて、どのタイミングで録音機の回収をしようかと考えを巡らせていました。と言うのも、ここ数回、どうも録音がうまくいかないのですよね。録音開始の時にドタバタしてしまったり、いい感じで録音できなかったり、録音機の回収を忘れたりって事が続いたのです。ダメじゃん。

 妻の友人たちの舞台を見た後は、会場から出て、お昼ごはんを食べました。もう、日は沈んでいたけれど(笑)。消化のいいものが良いので、うどんを食べて、妻は楽屋に戻って、化粧と着替えを。私はもう少し舞台を見ることにし、自分たちの声出しの順番が来るまで客席にいました。

 今年は…ってか、今年も、男性歌手は私だけでした。伴奏ピアニストとか器楽演奏者だと、他にも男性はいるのだけれど、歌手は私だけでした。当地には混声合唱団も結構あるわけだし、第九演奏会も例年あっというまに定員に達するほど、アマチュア男性歌手もいるんだけれど、誰も参加しないでやんの。女性は合唱団で頑張って、ソロでも活躍して…という人が結構いるのに…ねえ。もっと、みんな参加しようぜい!

 さて、我々の声出しの順番がやってきて、地下にあるリハーサル室に行きました。私たちに与えられた時間は20分間。しかし、私たちの楽曲は通しで歌うと約15分。いそいで、一回通して歌う事にして、残った時間で気になったところを返すことにしました。

 軽く歌ったつもりでしたが…おそらく、この日、最高の会心の歌唱をやっちまいました。うわあ…、歌い終わった後に、ピークが今過ぎ去った事を悟りました。またまたやってしまいました。だから、本番直前の声出しって、嫌いなんだよ。シクシク。

 返しは、主に演技の都合で、音楽的にタメが生じるところがあって、その部分をどうピアノと合わせていくかって所を数か所返しました。

 声出しが終わって、私もさすがに着替えのために楽屋に行きました。

 続きはまた明日。

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