スポンサーリンク

フルート合宿 その3「合宿にはどんな人たちが参加しているのかと言うと…」

 夕飯終了後、先生から「すとんさんはお風呂に入って良し」という許可をいただきました(笑)。なんでも、H先生とのレッスンを終えた人から入浴許可がもらえるのだそうです。まあ、私は午前中にレッスン、終わっているから(笑)。

 入浴して、夜の宴会の時間まで…またまた各自フルート練習です。私としては、テレビを見て、ゆっくりもしたかったのですが(なにしろ、オリンピック真っ盛りの時期ですからね)、周りがみんなフルートの練習をするので、私も付き合って(?)フルートの練習をする事にしました。例によって、私は練習と休憩を交互に取りながらやりましたが、皆さんはずっとずっとずっとずっとフルートを吹いていましたよ。ああ、本当にずっとフルートを吹いているのです。

 それは私の同室の二人だけが特別ではなく、どの部屋でも似たような感じなのです。本当に皆さん、フルートが大好きで、一日中フルートを吹いていても、飽きないんですね。

 私はフルート大好き人間のつもりでしたが、ここに来て、よく分かりました。私、たぶん、そんなにフルートが好きじゃないです(断言)。少なくとも、ここのメンバーさんのフルート愛には、とてもかないません。だって、私は、フルートも好きだけれど、オリンピックの結果も気になるし、なにしろ始めてやってきた土地だもの、観光もしたいし、目の前にある野尻湖の風にも吹かれたいのです。

 あと、何より、歌いたい。だって、全然歌ってないもん。

 でも、皆さん、部屋に閉じ困って、フルート三昧。これが楽しいというのだから、それでいいんだと思います。だって、フルート合宿だもの…ね。

 私はフルートの練習もするけれど、適当にあれこれ気を散らしながら休憩をはさんで、精神のバランスを保つわけです。iPadでネットサーフィンしたり、電子書籍を読んだり…ああ、私って、普通の人なんだなあ。

 やがて夜も更けてきて、先生が「宴会始めるよ~」と(なぜか私に)声を掛けました。なので、私は各部屋を回って「はい、皆さん、宴会ですよ~」と告げて回りました。もしかすると、この伝令の仕事って、新入りの仕事なのかな? しかし、各部屋回って分かった事は、皆さん、アタマから湯気が出ているんじゃないかってくらい、前のめりにフルートを吹いているんですよ。いや、実際、アタマから湯気が出ていた人が数人いたような気もします。

 ほんと、みんなフルート三昧なんですから。

 宴会は、夜の10時開始です。まあ、宴会は宴会です。宴会は気分をリラックスさせるために行うのだそうです。みんな、一日中フルートの練習をしてきたので、そのままの状態では、興奮状態のままなので、夜も眠れないくらいに精神が高揚しているわけで、宴会でリラックスをして、興奮をおさめてから寝る…んだそうです。

 まあ、それは正解かもしれません。

 それまで各部屋で個人練習に没頭し、ほぼ没交渉だった他の皆さん方とも、宴会では、色々と話しをして親交のようなものを深めました。そして、この場にいる人たちを観察してみると…いやあ、この合宿には、色々な人がいるものだなあ…と改めて思ったわけです。

 この合宿に参加した人たちを種類別に分けてみると、こんな感じなのです。

A)H先生

 まあ、そうだよね。H先生の門下の合宿だもの、先生がいなければ始まりません。

B)H先生の生徒さんたち

 私がここに入りますが、先生がいて、生徒がいて、それで合宿が成り立つわけです。まあ、当然だわな。ちなみに、H先生の生徒さんって、マダムな生徒さんが多くて、皆様、ゴールドフルートな方々でした(汗)。なんか、私、場違い感バリバリでした(汗)。

C)ピアニストさん

 本番と言うか、合宿の最後に行われる発表会でのピアノ伴奏を引き受けてくださる方です。発表会込みの合宿ですから、ピアニストさんの合宿参加も分かります。

D)アシスタントの先生方

 初日はC先生だけでしたが、翌日からは遅れて参加のD先生も加わりました。つまり、H先生のアシスタントとして、二人のフルートの先生が合宿に加わっているわけです。このお二人は、元々はH先生のお弟子さんで、プロになって、近所でフルート教室を開いています。今回の合宿には、H先生のアシスタントとして呼ばれたわけです。特にD先生は、本当にウチの近所でフルート教室を開いているので、もしもH先生に何かあった時は、私のレッスンはD先生が代講をする事になっているんじゃないかしらと…勝手に想像してしまいました。

E)アシスタントの先生方の生徒さん

 アシスタントの先生方は、ご自分のフルート教室をやってられるわけで、もちろん、発表会もそれぞれ独自に行っているわけです。で、だから本来は、このフルート合宿とは無縁なはずなのですが、アシスタントの先生たちは、ご自分のフルート教室の生徒さんのうちのセレクトメンバーさんに「私の先生のところで合宿があるんだけれど、来ませんか?」と誘うんだそうです。そうして選ばれた数名の生徒さんが“先生の先生にフルートを習うため”に、この合宿に参加しています。この人たちが、みんな、目が覚めるほどにフルートが上手な方たちで、ほんと、ピカピカの生徒さん集団だったりします。そりゃあ、先生の先生に直接フルートをご指導いただけるわけですから、ピカピカなのも当然と言えば当然か。

F)H先生のファンの人

 実は同室のAさんもそうなんですが、別にH先生のお弟子さんとか生徒さんではなくて、フルーティストとしては独立しているのだけれど(Aさんは某アマオケのメンバーさんです)H先生のファンで、ある意味、合宿の手伝いとして、ここに参加している人がいるわけです。そんなAさんのような、セミプロの人も幾人が合宿に参加しています。

G)H先生のスタッフの皆さん

 マネージャーさんとかスタッフさんとか、H先生の身の回りの面倒を公私共に見ている人たちです。当然、音楽はしません。本当に裏方さんで、あれこれ合宿を仕切っています。

 なんかこの合宿、私が思っていたよりも、規模が大きいと言うか、そんな感じのフルート合宿だという事が宴会ではしゃいでいるうちに、うすうすと気づいた私だったりします。

 ちなみに、宴会に出てきた酒は、H先生から「安酒はダメよ」とお達しがあったせいか、マダムたちや飲兵衛オジサンたちが、家庭に転がっているご贈答品酒を持ち込んでくださったので、私などが見たこと無いようなお酒が並んでおりました。どれくらいのお酒が並んでいたのか言うと…誰もジョニ黒には手を出さなかった…というレベルのお酒が並んだというふうに理解してください。まあ、お中元でもらえるお酒だもの、そんなに安酒じゃないよね。

 つまみも、マダムたちのセレクトですから…なんとも美味しい珍味が勢揃いしました。国産ブランドのおつまみたち…と言うか、日本橋とか京橋あたりに本店があるような、そんなお店の珍味が並びました。ああ、これらもご贈答品なんだそうです。もらえる人はもらえるんですね。

 でも私は、それらに混ざって出てきた、オレオとか、おっとっととかの方がクチにあったりして(笑)。

 夜は1時過ぎまで、みんなで騒いで、後はじっくりと熟睡し、明日に備えたわけです。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村

コメント

  1. Hiro.MTB より:

    ついに始まりましたね、合宿編。待ってました!

    私も学生時代は吹奏楽部やオケサークルで合宿してましたが、社会人になってからは疎遠になったので、「社会人の合宿ってどんな感じなんだろう?」と、すとんさんの記事を読んで追体験させて頂きます。

    忙しい日常を離れて一日中楽器を吹いていられるというのは、実にうらやましいですねぇ。私だったら疲れてしまうので、休み休み吹く事しかできませんが。

    宴会の描写からすると、合宿参加者の皆さんはハイソでセレブなお方々なのでしょうか。なんだは私と住む世界が違い過ぎるような気が…(笑)

  2. まきりん より:

    遅くなりましたが…
    老犬ブログ10歳おめでとうございます。
    声楽の記事も楽しいのですが、やっぱりフルートの記事が共感できる事がおおいかな…

    >それらに混ざって出てきた、オレオとか、おっとっととかの方がクチにあったりして(笑)。
    ふふふ、こんなすとんさんが好きです。
    フルート合宿どんな事があるのか、ワクワクしています〜。

  3. すとん より:

    Hiro.MTBさん

    >合宿参加者の皆さんはハイソでセレブなお方々なのでしょうか。

     いやいやいや、ハイソでセレブなのは、H先生の生徒さんのマダム方だけです。なにしろ、お互いに「ハイソでセレブ」と言い合っているくらいに自覚していますから、間違いなく、ハイソでセレブなんだろうと思います。

     だからと言って、他の方々が庶民なのか…と言うと、ちょっと違うかもしれません。だって、持っているフルートなんて、大概、ゴールドかプラチナですもの。総銀の私は、少数派なんですよ、信じられますか? もちろん、洋銀製と思しきフルートを吹いている人もいましたが、身なりと言い、言葉遣いといい、所持しているフルートと良い、まあ、庶民とは、少し違う世界の人たちだなって感じました。

     考えてみたら、いい年した大人が、楽器と言いつつ、ほとんど宝飾品を手にして、約一週間という期間、プイっと高原で合宿に参加できちゃうわけで、ほんと有閑な人々ですって。私なんて、今まで、この合宿の存在を知っていたけれど、仕事の都合で来られなかったわけですからね。

     貧乏ヒマ無し、手からクチへの生活っすから。

     でも、有閑なハイソでセレブなマダムの方々とのおしゃべりは楽しかったですよ。私の知らない世界を垣間見せてくれたわけで、私、人間が広がりましたよん。ほんと、そういう意味でも、良い勉強になったフルート合宿でした。

  4. すとん より:

    まきりんさん

     ありがとうございます。

     フルートの記事、書きたいですね。ホントのホントに、ネタ不足なんですよ(涙)。声楽ネタなら、溢れるほどに湧き出すのに、フルートネタは過去記事と被るものしか思いつかないわけで、いやあ、私の文才なんて、こんなモンなんですよね。

     そうそう、オレオって美味しいんですよ。おっとっとって、食べ始めたら止まらないんですよ。貧乏舌かもしれませんが、私、幸せなんです。もちろん、高級珍味も好きですが、庶民の味だって好きです。何でも食べれて、どれも美味しく感じられる。とても幸せな事だと思いますよ。

タイトルとURLをコピーしました