皆さんは『スペクトルマン』をご存知でしょうか?
昔々の昭和40年代の半ばにフジテレビで『宇宙猿人ゴリ』または『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』そして『スペクトルマン』へと番組タイトルが(文字通り)二転三転していった、子供向け特撮番組の事です。
私、この番組が大好きだった…みたいです。今でも主題歌歌えるし、当時、スペクトルマンの放送が楽しみで、ワクワクしていた記憶があります。
でもね、よくよく考えてみると、ヒーローのはずのスペクトルマンの容姿についてはうろ覚えなんですよね。敵役だったゴリとラーについては、よく覚えているのに(笑)。
それはともかく、よく覚えていないにも関わらず、スペクトルマンは私の中では、子供時代の大切な思い出になっていたわけです。最近も『決め方TV』という番組で、ゴリとラーが出演していて、心ウルウルにして見てました(ゴリとラーは、途中で降板し、番組そのものも先日終わってしまいました…:合掌)。
そんな感じの“スペクトルマン大好きオッサン”な私だったわけです。
で、先日、テレビをザッピングしていたら、スペクトルマンの主題歌が流れてきました。おやおや、何が起こったのかと思ってテレビを見ていたら、なんとスペクトルマンがやっているじゃあありませんか…それも結構しっかりと。
どうやら、今度発売されるBlu-ray BOXの宣伝のための長尺CMだったようなのです。それにしても、数分に渡るCMなんて、すごいなあ…。
まあ、それはさておき、かっこいいゴリとラーの勇姿、昔なつかしい主題歌たちはよかったのですが、それらと一緒に映しだされた、ヒーローであるスペクトルマンの姿は「…なに? これ! これがあの“スペクトルマン”なの?…嘘でしょ(涙)」って感じでした。
「うわっ! カッコ悪い!」(スペクトルマン大好きな皆様、ごめんなさい)
私の思い出の中のスペクトルマンは、もっと頭身のバランスが良くてスマートで洗練されたフォルムなのですが、テレビに映しだされたリアルなスペクトルマンは…なんともダサくて、カッコ悪い。それに全身茶色なヒーローなんてあり得る? 「うへー、子供の頃は、これに心を奪われていたのか!(涙)」と驚いてしまいました。
思い出はいつでも美しいもの…だったようです。
敵役であるゴリとラーが良い味の出ているキャラクターデザインなのに対して、ヒーローであるスペクトルマンのダサさは何? これがヒーローなの?…そう思ってしまったのでした。
昔はビデオなどなく、BSもCSもなく地上波しかなかった、そんな時代、テレビの子供向け番組の放送なんて、限られたものでした。だいたい、夕方の7時からの一時間、たいてい、どこかのチャンネルで子供向け番組が放送されていて、当時の子どもたちは、その番組を見るのを楽しみにしていた時代。いわば、番組の選択権が事実上無かった時代。テレビ局が放送してくれる特撮番組やアニメ番組をありがたく見ていた時代だからこそ、多少かっこ悪くてもヒーローたちは受け入れられたのだなあって思いました。
今のような多チャンネル時代なら、この番組、見ていたかどうか、ちょっと微妙な感じがします。もっとも、スペクトルマンのダサさはともかく、ゴリとラーは良いですね。いま見ても、なかなか秀逸なキャラクターだと思いました。
あ、だから番組のタイトルも当初は「宇宙猿人ゴリ」なんだな。納得。
蛇足 スペクトルマンの次番組は「快傑ライオン丸」でした。子どもだった私ですが、さすがにライオン丸のキャラクターデザインを見て「これは無しだな、ダサすぎる」と思って見ませんでした(ライオン丸大好きな皆様、ごめんなさい)。このライオン丸は大人気だったようで「快傑ライオン丸」が1年で終了すると、その次の年は「風雲ライオン丸」が始まるほどでしたが、それでもライオン丸のキャラデはいただけませんでした。どうも私の好みと、世間一般のお子様たちの好みは違っていたようです。
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コメント
おはようございます(*^O^*)
押し入れの奥にレコード残ってますよ(笑)
レイボーマン、シルバー仮面もあったはず
chakoさん
『シルバー仮面』はすごいです。私、大人になって、いわゆる『懐かしのアニメソング集』的なCDを何枚か購入したので、それなりには持っています。で、漁ってみたら、スペクトルマンとレインボウマンは持っていました(忘れてたけど)。でも、シルバー仮面は持ってませんでした。ううむ、残念。
…と思いましたが、実は今の時代、YouTubeに行けば、何でもあるんですよね。昔みたいに、あれこれコレクションしなくても良い時代になりました。嬉しいのやら、残念なんだから、オタク的にはちょっぴり残念です。
コレクションこそ、オタクの本領なのにね。