スポンサーリンク

気になる日本語(「男子」と「女子」)[2009年2月第4週・通算7週]

体重:103.6kg[-0.7kg:-2.2kg]
体脂肪率:31.9%[+0.1%:-0.4%]
BMI:33.1[-0.2:-0.7]
体脂肪質量:33.0kg[-0.2kg:-1.2kg]
腹囲:105.0cm[+-0.0cm:-1.3cm]
     [先週との差:2009年当初との差]

 そふくしダイエット第5週目。今週は週半ばに祝日もなく、粛々とそふくしダイエットができました。一カ月で約2㎏の減量ですから、健康的な、あまりに健康的すぎてリアルデブにはゆるやか過ぎるダイエットペースなのが残念です。発表会までに100㎏切れるか、微妙な線ですが、まあ良しとしましょう。

 さて、今週のエッセイですが…。

 私も年を取ったせいでしょうか、最近、若い子(私の言う「若い子」とはアラサー世代以下の人を指します。さすがにアラフォーは“若い”とは言えないよねえ…)の使う日本語が気になって気になって…。ま、一種の“世代間ギャップ”なんでしょうね。その辺の事を記事にしてもおもしろいだろうと思ったので、ちょっと書いてみます。

 ある日、最近の若い子たちが、異性を呼ぶ時に「男子」とか「女子」とか呼び合っている事に、気づきました。例えば「そこの女子、こっちに来て」とか「最近の男子は、なんか冷たいよねえ」とか「あそこで座っている女子を呼んできてよ」とか。

 これが小学校の教室での会話なら、何の不自然さもないのだけれど、この手の会話が普通にオフィスとか、その界隈で話されていたりすると、私なんかは、とても居心地悪い感じがします。

 と言うのも、私、「~子」という部分に引っかかるんだよねえ。元々は「~子」は「老子」とか「孔子」とかの「~子」と同じで、いわゆる一つの敬称だったのかもしれませんが、現在の日本語では「子」に敬称の意味合いはゼロ。「子」はずばり「子ども」のことでしょう。

 だから「男子」って、つまり「男の子」って意味だと、理屈抜きに感じるわけです。男の子よ、男の子。男の子ってのは、真冬でも半ズボンをはいて、そこらを意味なく走り回って、異性が大嫌いで、虫とか鉄道とかカードゲームにしか興味を持たない、不思議な生き物のことを指すわけで、成熟した大人の男性を指すのに使うには、はなはだ不適切な言葉だと思っています、個人的には。

 「女子」という言葉も同様です。

 でも若い世代はお互いに異性のことを「男子」「女子」って呼んでいるようなのよ。なんか不思議。なんか変。

 おそらく「男」とか「女」とか一文字で呼ぶことに違和感があって、それで「男子」「女子」って呼んでいるのだと思うけどさあ……。

 そのためにはさあ、「男性・女性」「彼・彼女」「兄さん・姉さん」「兄貴・姐御」「殿方・奥方」「紳士・婦人」「ミスター・ミス」などがあるんだけどなあ…きっと、これらの言葉じゃ、うまく雰囲気が伝わらないのだろうなあ。ってか、ちょっと変か。

 いっそ“性”の要素を取り払って、「君[たち]」とか「あなた[がた]」とか「あの人[ら]」とかの言葉じゃダメなの? 日本語って本来、そんなに性を意識してない言葉だよね。ある意味、男女同権というか、ユニセックスな言葉だよね。基本的な言葉がユニセックスだから、男言葉とか女言葉というような、言葉遣いの方で男女の違いを表現してきたのだと思う。違う?

 しかし、まあ、こんなささいな言葉遣いが気になるようじゃあ、私もジジイの仲間入りだね。

 おまけ。スポーツ界では「男子」「女子」って普通に使うよね。例えば「女子フィギュア」とか「男子サッカー」とか…。あれって、学校用語の延長だよね。小中学生相手ならまだしも、いい年した大人が出てくる競技(例えばオリンピックとか)で「男子~」「女子~」って言われるとちょっと引きます……嘘つきました、ごめんなさい。実は平気です。

 なんで、日常生活だと許せない言葉遣いが、スポーツ競技が相手だと平気なのかな?  実は私はスポーツ選手に対して偏見を持っているとか? そんなつもりはないんだけれどなあ…。なんでだろ? 自分でもよく分かりません。

 もちろん、リアルな男の子に男子、女の子に女子というのは、大アリなのは申し上げるまでもございません。

コメント

  1. tico より:

    わたくしも、(オホン)ある時飲み屋でマスターと話していて、「こないだねえ、おんなのこばっかりで行ってきたんよ~!(キャピ!!)」って言ったら、マスターがすかさず、「もう、おんなの『こ』とちゃうやろ~~!」とつっこみました。私もすかさず「おんなの『こ』!!!」と言い返してやりました。グー(^-^)g””

    ところで、日本語では呼称に困りますね。
    「あなた」と呼ぶのはこそばいし、大阪弁で「あんた」というと馴れ馴れしいので言えないし。「彼」「彼女」と遠くにいる人を呼ぶこともありますが、(そこの彼、ちょっとこっちきて~とか)あんまり好きじゃないですね。

    そうそう、私は言いませんが、大阪弁で相手のことを「自分」って言うのですよ。喫茶店とかでメニューを決めていて「オレはコーヒーでエエわ。自分は何する?」とかいう具合にね。友達関係でないと使わないと思いますが、私はちょっと使えないです。なんか雰囲気でしょうね。そういう関係の時には私は「あんた」と言うと思います。かなりくだけた言い方になります。

    できるだけ、「あなた」を使うように気をつけていますが、よそよそしいです。

  2. すとん より:

    >ticoさん

     日本語はアスペクトの使い分けが難しいのは確かだと思います。英語だったら、YOUです済むところが「あなた」「あんた」「君」「お前」「てめえ」「なんじ」「そこもと」「貴殿」などなど…。これが外国人たちの日本語習得の際の大きな壁になっていると思います。

     二人称に「自分」を使うのは、標準語的にはおかしいのですが、私の身の回りには、某体育大学出身者たちがよく使っていたので、私は“体育会系の専門用語?”と思っていたのですが、大阪弁だったのですね。納得。

     大阪弁はお笑いの影響もあってか、普通に標準語の中に紛れてくるので、おもしろいと言うか、うるおいがあると言うか…。方言が標準語に取り込まれることで、日本語そのものに表現のバリエーションが生まれるのが好ましいですな。

  3. ochi-e より:

    すとんさん、こんばんは。初めて書き込みさせていただきます。おちえです。

    わたしもささいな言い回しが気になるオジサン・・あ、いえオバサンです。「男子」「女子」っていうんですか!なるほどー。

    スポーツ競技と同じで、学校用語の延長のような感じを受けますね〜。若い人たちの「男子」「女子」も、イメージとしては「群れ」を指しているんじゃないでしょうか。「a school of 男子!(女子)」みたいな、ひとかたまりの男たち、女たちって感じで。・・お魚みたいですか?? 
    やっぱり特定の一人の男の人を「男子!」と呼びかけると本当に半ズボンでもはいてそうな気がしますね(^_^;) 恐ろしいです。

    一昔前に、目の前にいるまだそんなに親しくない相手(♀)を「彼女はさぁ〜」と呼ぶパターンがあったんですがご存知ですか。これもものすごく気になって気になって・・。というか疲れます。
    目の前にいるんですけど誰の話ですか!!と心の中で叫びたいです。

  4. すとん より:

    >おちえさん、いらっしゃいませ

    >若い人たちの「男子」「女子」も、イメージとしては「群れ」を指しているんじゃないでしょうか。

     とは限らないから、違和感バリバリ。例えば、自分の目の前を通りすぎていく、さほど親しくない女性が、例えば目の前でハンカチを落としたので、拾ってあげた。声をかけて手渡したい。そこでかける言葉が「ちょっと~、そこの女子。ハンカチ、落としたよ」だもん。おそらく一昔前なら「ちょっと~、そこの彼女」って、呼びかけるパターンだね。こっちも違和感バリバリだけど。

     見知らぬ他人に呼びかける言葉としては、古来から「もしもし」という言葉があるんだよなあ…。別に「もしもし」は電話でしか使わない電話専門用語ではないのだけれど…。

     と、愚痴っても仕方無いわけで、「そこの彼女」も何となく定着しつつあるように、いづれ「そこの女子」も定着しちゃうのかもしれない。言葉は生き物。その時代に生きる人々が普通に使ってしまえば、一昔前の人間たちが「その言葉の使い方は間違っている!」と草葉の陰で叫んでも、全然関係ない。言葉ってそんなもんだからね。

     ちなみに、それこそ一昔前の話だけれど、私は「そこの彼氏」と呼び止められたことがあった。その時の私のリアクションは「彼氏? 私はあなたの恋人でも何でもないのですけれど」と慇懃無礼に切り返した覚えがある。今思えば、ちょっと過剰反応だったかな。

     そうそう、彼氏彼女にしても、男子女子にしても、使うのは異性間だけだね。同性同志では使わないのも、言葉の用法的には、ちょっとおもしろいかなあと思います。

  5. 私もこの使い方にはかなり違和感を感じております。
    よくぞ書いてくれた!!と思いました(ほんとに)。
    でもこんな言葉遣いが気になるのって、私も年とったんだよなぁ。一応アラフォー世代ですが…。(若いとは絶対に言ってもらえない、微妙なお年頃です)

    ところで私は、仕事柄「男子」「女子」は子どもたちの口からよく聞きます。これは学校言葉みたいなもんで、気にならないですが、どうも「男子」のイメージはすとんさんのそれと同じだし、「女子」は、いっつもつるんでて、キラキラシールや色ペンが大好きで、男子と男子の行動ををおバカだと思っている、不思議な生物だと思っているのですが…。
    なんともカユい言葉遣いですね(って、そういう結論かい!)

  6. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     そう言えば、ままっちさんの仕事だと、リアルな男子と女子がたくさんいるわけですね(笑)。

     私の持つ女子のイメージは、やっぱり、ままっちさんと一緒。だから私は、妙齢のお嬢さん方に“女子”という言葉を使うのは、ためらいますね。実際に若い女性と女子の間には、質的な違いがあると思ってます。私は小学生から高校生までの先生をしたことがありますが、その経験でモノを言うと、高校三年の夏に、女子は若い女性に突然変わります。

     一体、何があるんでしょうね?

  7. Cecilia より:

    私も気になっていました!
    もっとも気になっていたのは中学時代からなのですが、リアルな女子でしたので問題はなかったのでしょうね。
    まわりの友達が男子とか女子と言っていたからです。
    どうも抵抗があって使えませんでした。
    「ね~、男子~、そこのボールを取ってよ。」とかいう感じでした。
    呼びかける時に使う言葉ではないと思うのですが・・・。
    いまや普通になってしまいましたよね!

    それと私は会社勤めをしたことがないので言われたことがないですが、「同じ課の女の子に頼んで・・・」というのも気になります。

    あとついでに言うと「私は~です。」を「自分は~です。」と言うのも気になります。
    そういう言い方をする知人が「どうしよう。・・・自分。」と言っていた時は噴出しそうになってしまいました。

  8. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >「ね~、男子~、そこのボールを取ってよ。」とかいう感じでした。

     そうそう、呼びかけの時によく使ってますね。おそらく、今でも基本的な用法は、そうなんだろうと思います。なぜ「ね~、男子~」じゃなく「すいませーん」とか「お願いしまーす」と呼びかけられない!

    >「同じ課の女の子に頼んで・・・」というのも気になります。

     これは良い言い方ではないけれど、分かる気します。と言うのも、職場って、男性は全世代に渡っているけれど、女性は若い方に偏っているじゃないですか。だいたい女性の相当数が、入社して2~5年程度で、結婚・出産・何となく、などの理由で辞めてしまうじゃないですか。そういう現状を踏まえると、会社にいるのって、オジサンとお嬢さんたちってことになります。

     で、私のようなオジサンになってくると、このお嬢さんたちが、実にかわいい“女の子”なのね。だって年齢的に自分の娘みたいな年(笑)だし、どう見ても一人前には見えないし…。で、ついつい悪気はないけれど(相手を軽視して)“女の子”呼ばわりしてしまうのです。

     無論、この場合の“女の子”という言葉には『半人前』という意味が込められていますので、使うべきではないのですが…。そういう意味では「女子」と同じ意味合いがあります。

    >そういう言い方をする知人が「どうしよう。…自分。」と言っていた時は噴出しそうになってしまいました。

     これね…。私は慣れましたが、違和感はいまだにぬぐえません。関西系方言だそうですが、方言では“自分”という言葉を二人称として使っている(その際の一人称は“我”ですね)ような気がします(当ってますか?)。

     “自分”を一人称として使うのは、方言ではなく、体育会系用語ではないかと思うようになりました。もう少し言うと、古い戦争映画を見ていて気づいたのですが、兵隊さんが自分に対する一人称として“自分”という言葉を使っているので、今は体育会系の言葉であっても、元々は軍隊系用語だったのかもしれないなあ…と思います。

     違和感の一つに、何となく、そういう言葉の出自を無意識に感じ取っていたのかなあ…とも思います。TPOですか? 体育会系の人々の集まりで「自分は~」という使い方は結構だけれど、普通の世間の中で、一人称としての“自分”という言葉、やはり誤用だと思うので、辞めた方がいいかなあと思います。ただし、方言がそうなんだという場合は、方言を否定するつもりは全くないので、それはそれでOKということにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました