スポンサーリンク

私、壊れてます

 私、壊れております(涙)。もちろん、メンタルではなくフィジカルの方です。もう少しちゃんと言うと、ノドが壊れております。ははは(汗)。

 なんで壊れちゃったのかと言うと、風邪です。何度も“ひとこと”で書いている通り、風邪をひきまして、これがタチの悪い風邪で、すっかりノドが壊れちゃいました。

 今回の風邪は、昨年、発表会の時にひいていた風邪に似ています。つまり、喘息を引き起こす(と言うか、喘息の症状を伴う)風邪なんですね。ですから、今現在、とても息苦しいんですよ。

 なんで、息苦しいのかというと、やたらとタンが詰まるからです。タンが詰まって気管を狭めたり、塞ぐからです。つまり、息を普通に吸っても、肺まで十分な量が届かないのです。ま、一言で言えば“万年酸欠”状態なんです。

 そこで、それを打開するために、タンを取り除いて気管の通りを良くすればよいのです。そのために、やたらめったら咳をするわけです。咳をしてタンを取り除けば、多少は息苦しさも軽減されます。と言うか、それしか方法がないと言うか…。

 でも時間が経てば、また気管はタンで塞がれるので、元の木阿弥。それでまた咳をするわけです。この繰り返し。

 で、ゴホゴホやっているうちに、ノドが壊れちゃうわけ。だって、ゴホゴホって音は、声帯が振動して出る音だよ。それも爆裂なほど強烈な息で出る音なんだよ。これを一日中絶えることなく続けていれば、大抵のノドは腫れ上がって、ダメになります。

 で結局、今現在、ノドがダメになっております。つまり、壊れてしまったわけね。もっとも、私のノドは強いので、風邪が治って、ゴホゴホがなくなれば、やがて、また元通りに回復するので、あまり気にはしていませんが、ノドの弱い人だと、こんなことを繰り返していると、やがて声がハスキーになってしまう事もあるんだそうです。ああ、それは怖いねえ…。

 まあ、それはともかく、今現在、私のノドは壊れているわけです。

 でも今は、本番があるわけでもないので、結構のんびり構えていて、ゴホゴホやり始めてから、ほとんど歌っていない私です。もちろん、無理すれば歌えない事はないのです。実際、発表会の時は、ゴホゴホやってましたが、無理無理に歌って…撃沈したわけだしね。

 今回は、のんびりと壊れた状態を楽しんでいる私です。だって、ノドなんて、滅多に壊れないじゃない? だから、壊れた状態が新鮮で新鮮で(笑)。とりあえず、咳でノドを痛めてしまうのは仕方がないけれど、それ以外では、なるべく声を休めよう、無駄に声を痛めるのは止めよう…そう思って、のんびりしています。

 私、今回、ノドが壊れて分かった事があります。ノドって、壊れても、低音は比較的カンタンに出るんだなって事です。もちろん、響き的には籠もった感じになるけれど、まあ、なんとかなります。しかし高音はダメですね。それこそ「ノドにフタされた感じ」になります。

 そう、キング先生のところで歌を学んでいた時、いつもいつも高音になると「ノドにフタされた感じ」がして、撃沈していたのですが、あの感覚と瓜二つの感じなんですよ。ほんと、偶然の一致にしては、感覚がまるで一緒。

 今の私が、高音が出ないのは、ゴホゴホやって、声帯に細かいキズがたくさんついて、それでノドが腫れてしまったからです。元々分厚い部分は、多少腫れて厚くなっても、あんまり変わらないのかもしれませんが、薄い部分が腫れてしまうと、かなり違います。まあ、高音が出ないのは、本来、高音を出すために、声帯が伸びて薄くならないといけないのに、声帯が腫れてしまって伸びない上に薄くもならないので、何をどうやっても高音が出ない…ってわけです。

 そりゃあ、無理でしょ。声帯が伸びて薄くならなきゃ、高音は出ないわな。

 今は、ノドが腫れているから声帯が薄くならないのだけれど、以前は、声帯そのものが腫れていたわけじゃないのに、なぜ“フタされた”感覚になったのかと言えば、声帯が別の要因で、伸びなかったから…でしょうね。声帯って、伸びなきゃ薄くならないんだよね。

 では、その別の要因とは何かと言えば、声帯が力んでいたから(笑)。人間の筋肉って、どこの筋肉であっても、力むと硬くなって厚くなって収縮性がダメになるでしょ? アレよ、アレアレ。高音を出そうとして、気合を入れて、根性を注入した結果、ノドに力が入り、声帯が硬くなって伸びなくなって、狙っている高音がまるで“フタをされた”ような感じになって、出なかったわけだ。

 高音を出したければ、力んじゃだめだね。思いっきり声帯を引っ張って薄く伸ばさないとダメだな。これが体感として理解できただけでも、今回、ノドが壊れて良かったと思います。

 たとえ転んでも、何かをつかんで起き上がらないとね。たとえ掴んだものが、犬のクソであっても、そのクソを有効利用しなけりゃ、転んだ意味がないじゃないの(笑)。

 いやいや、ブログでクソなんて書くなんて、私、メンタルも壊れてしまっているのかな? まあ、歌えないってのは、それくらい欲求不満に陥るものなんだな。ああ、早く歌いたいものだ。

 あ、あと、風邪をひいてノドがやられると声が低くなるってのも、たぶん、同じ現象だね。声帯が腫れて厚ぼったくなって、振動が悪くなって、振動数が減れば、耳には低い音に聞こえるわけだもんね。

 どちらにしても、ノドは大切にね。私もなんだかんだと言って、そろそろ一週間以上、歌っていないぞ、プンスカ。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

  1. アデーレ より:

    大丈夫ですか?どうぞ、おだいじにね!
    ところで、すとんさん!声帯って、どうやって薄く伸ばしたらいいの?
    でしょうか?
    高音、力んで出したらいけないのでしたら、どうやって伸ばそうか…・

    目下、高音、伸び悩み。
    あと、風邪にはプロポリススプレー、効きますよ~

  2. すとん より:

    アデーレさん

    >声帯って、どうやって薄く伸ばしたらいいの?
    でしょうか?

     これ、難しいよね。と言うのも、本人的にはできているつもりでも、全然ダメだったりするからね。大切なのは方法論ではなく、結果だから。やり方を教わっても、その通りには出来ない方が普通だしね。

     参考までに私の感覚で言うと、口蓋垂を斜後上に引っ張る感じ。ただし、これだけでは不足で、喉仏も同時に真下に引っ張る感じ。ついでに頬骨を前に突き出す感じも忘れずに。まあ、三つを一度にやるのは難しくて、失敗しがちなのはご勘弁って感じかな(笑)。
    >、風邪にはプロポリススプレー、効きますよ~

     みたいですね。プロポリスには消炎効果があるみたいです。ただ、どれもこれも、高いねえ。

     プロポリスは、一応、カンロの“ボイスケアのど飴”に入っているので、ナメないわけじゃないです。私は、ノドが痛い時は、まず最初は、ボイスケアのど飴で対応し、それでもうまくいかない時は、ヨウ素ののどスプレーをします。それでもダメな時は、アズレンののどスプレーをします。今回はアズレンまで行っちゃいました。アズレンは人工的な消炎剤なので、安価でよく効きます。これでダメなら、消炎剤の内服薬のお世話にならねばなりませぬ。それこそ、お医者に頼んで処方してもらわないとネ。

  3. wasabin より:

    金魚ちゃんとすとんさん、
    体調悪いんですね。
    もう一月もすれば春ですから、持ちこたえて下さい~
    お大事に・・・

    喉も無理されると壊れますよ、いくら強いと仰ってても。
    私もこの冬から痰が絡むようになり、時々不自由さを感じてます。

    上手下手は別として、声で困ること今まで無かったのに、困惑してます。

  4. すとん より:

    wasabinさん

     そうなんですよ、私も金魚も調子が悪いんです。そんな時は、大事を取っておとなしくしているに限ります。

    >喉も無理されると壊れますよ

     そうですね。ですから、今回は、本当にまともに歌ってません。必要があって歌う時も、本当に小さな声で、ノドに負担がかからぬようにしています。で、暇があれば寝ているので、読書が進みます(笑)。

     タンは良くないですね。気管が炎症を起こしている証拠です。乾燥が原因では? マスクなどをすると、乾燥から多少は免れることが出来ますよ。

タイトルとURLをコピーしました