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中年って、実は若い人の事を言うんだぞ!

 中年とは、青年と老年の間の年代を指します。

 青年とは、色々な定義があるけれど、一般的には10代後半から20代までを指します。一方、老人は何歳からでしょうか?

 老人の入り口を“初老”と呼びますが、この初老という言葉は『40歳の異称』であります。つまり、老人とは40歳以上の人間を指して言うのが、本来の正しい言葉の使い方です。

 参考までに、初老の次が中老です。中老とは英語では“middle age”に当たり、50歳前後の年齢を呼びます。で、中老の次は本格的な“The 老人”ってわけで、これは還暦を過ぎた人の事を言うと思って間違いないわけです。

 つまり、子供時代(少年期)と言うのは10代前半で終わり。続く10代後半から20代までを青年期と言い、人間として成熟しつつ、一人前になっていく年齢なわけです。

 で、一人前になった人を、中年と呼びます。中年は、別名“壮年”とも呼ばれ、仕事に家庭に社会に、まさに中心的な活躍をする人生の盛の年齢で、これが30代を指します。

 で、その盛りに陰りが見え始め、やがてフェイドアウトするわけだけれど、そのフェイドアウトの最初が40歳で、ここから初老と呼び、前線から一歩引いたところで活躍するようになります。

 そのフェイドアウトが一層進むと、中老、つまり50歳となります。で、やがてフェイドアウト…引退&隠居をし、いわゆる(本格的な)老人になるわけです。

 つまり、このように中年とは、30代の男盛り/女盛りの若くてエネルギッシュな人々の事を指します。

 「じゃあ、中年太りとか、中高年とか、あれはどういう意味よ」

 おそらく、中年と中老(middle age)がゴッチャになってしまい、本来は中老である人々を中年と誤用した使い方なのではないでしょうか? でも、中老は老人の一種です。いわば亜老人なわけで、決して若い人を指すわけではありません。一方、中年は元気いっぱいの若い人を指します。ですから、この言葉の誤用は、かなりひどい間違いって事になりますね。

 では、一応「還暦過ぎたら本格的な老人」と書きましたが、実のところは、何歳からが本格的な老人なのでしょうか?

 仕事を引退し、隠居生活に突入すれば老人と言えそうです。現代的に考えるなら『年金を受給している人が老人』と言っても間違いではないでしょう。

 その年金の受給開始年齢ですが、昭和17年(年金開始年)は55歳となっていました。つまり、55歳から老人だったわけです。これが昭和29年に60歳から支給開始と全面改正され、その後色々と改正され、平成25年から年金支給開始年齢が、65歳になってしまいました。

 つまり、戦後しばらくまでの間、老人とは55歳から上の人を指していたわけですが、その後、色々と年金を整備したり、社会状況の変化を鑑みた結果、戦後は60歳から上を老人として扱う事にしたわけです。まあ、これは還暦との絡みを考えたら、打倒な線でしょう。

 その後、平成25年から、人々の長寿化と財源不足から年金受給年齢を65歳に引き上げ、同時に様々な法律も改正して、65歳から上を(前期)高齢者。さらに、75歳以上を後期高齢者と呼び分ける事にしたわけです。

 結果として、現在は、65歳以上の人を老人として扱い、75歳以上の人を高級な老人として扱うことになったわけです。

 本格的な老人(ってか、標準的な老人)が65歳以上だから、必然的に中老の年齢が広がり、今や中老は50~65歳までって感じになりました。つまり、中高年の“中”を担当している年齢は、50~65歳って事になるわけです。

 ほんと、オジサン、おつかれだよ。

 しかし、世の中を見てみると、還暦過ぎても、十分な年収が得られずに、老体にムチを打ちつつ、生計をたてている方々がいらっしゃいます。若い時に一生懸命働いたのに、隠居できず、老人扱いされず、引退させてもらえないなんて、これって一種の“老人いじめ”だよね。

 実は私も、そうなりそうで、怖いですよ。今の職場は、60歳定年なんですね。でも、年金の支給開始は65歳でしょ?

 年金の支給開始年齢に合わせて、定年を延長している会社(主に大企業だね)もあるそうだけれど、ウチは違う。世の中が変わっても、きっちり60歳定年なんです。一応、希望すれば再雇用してもらえる可能性があるそうだけれど、それも確実ではないし、お給料は新人にリセットされた上、時給で支払われるようになるし、労働時間もこちらでは決められないので、せっかく再雇用されても、ほとんど無収入になってしまう可能性もあるわけです。つまり、再雇用されても、それだけじゃあ暮らせない可能性大なんですよ。

 最悪、定年退職をしてから年金受給までの間の5年間、無収入の時代がやってくる…かもしれないのです。まあ、再雇用されるにせよ、ヨソで働くにせよ、この5年間は、バイト生活をせざるをないでしょうが、60歳からの就活なんて…かなり厳しいよね。収入が下がるのは我慢しても、体力的にキツイ仕事や、資格や経験が必要な仕事は出来ないからねえ。ほんと、どうしましょうかね?

 ほんと、困ったもんです。今は、とりあえず、考えない事にしておきます(現実逃避だな…)。やっぱり、安い賃金でこき使われながら、不足分を退職金で補いながら、食いつなぐしかないのかな?

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コメント

  1. カモメ より:

    この定義に従いますと、あたしは初老の扉を叩く、てな位置ですが、青年~中年時代ずっとダメダメな人生を送ってきました。要するにフツーに働いて収入得てこなかったのです。ぷーさん、ニート、すねかじり、ですね。
    「あたしは生き延びるために生きているのだろうか」って、ずっとつらかったですよ。
    現実の格差の激しさ、拡大、IT普及で情報提供・収集や就労形態の変革これからもっと革命的になる予感、価値観の変化?などなどあたしは何も論ずる資格ないですが現実的にみんなが幸せになるのに取り組むべき優先順位は何なのだろう???

  2. だりあ より:

    私たちの夫婦は、妻の私は戦後のハシリ生まれで、夫は戦中の最後尾生まれです。なので「プレ団塊」というのでしょうか。私は結婚してしばらくは共働きしてましたが、すぐに子育て突入で専業主婦になりました。仕事は、好きで選んだ仕事だったので内心は続けたかったんですが時代が時代だったので退職したんですが、当時は結婚退職したら年金から脱退するのがいちおう(表だっては)当たり前みたいでしたよ。なんたって専業主婦全盛期でしたから。でも、会社によっては、結婚退職をしても働いていた期間に納めた掛け金を保持?して受給資格を維持してくれた会社もあったようで、今、私たち年代の女性のお小遣い事情はけっこうその当時のお勤め先の会社の年金扱いの差が出ていますよ。

  3. すとん より:

    カモメさん

    >現実的にみんなが幸せになるのに取り組むべき優先順位は何なのだろう???

     難しい質問ですね。まず第一に、幸せって奴は、心の持ちようであり、第三者がつべこべ言うべき事柄ではないからです。もう一つは、日本は自由主義国家だから、幸せになるのもならないのも、その人の自由であるからです。またなるにしても、あくまでも自助努力あるのみって点もそうかな?

     金があれば幸せなのかと言えば、そうとも言えないけれど、金がなければ幸せとは言えないでしょ? じゃあ、どれくらいあればいいのかなって、誰にも決められないし。

     じゃあどうすればいいの…って話ですが、私はひとまず「自分は幸せである」と決めつけるところから始めるのがいいんじゃないかって思います。決めつけで良いんですよ。これがまず優先順位的には、最優先にするべき事柄だと思います。そして、2番目は感謝の気持ちを持つ事だろうと思います。そして3番目は、その日その日を懸命に生き抜く事。この三つががあれば、みんな幸せになれると思いますが、いかが?

  4. すとん より:

    だりあさん

     厚生年金って、結構会社頼みの部分があって、会社次第で内容が変わるのが、頼もしかったり、恨めしかったりするんだろうと思います。

     年金の事を語りだすと、とてもコメント欄では足りなくなってしまいますが、要は雇用問題と裏表の状態なんだろうと思います。若い人たちが抱える年金不安ってのは、実は雇用がうまくいっていない事から来るわけだし、私が書いた老人いじめ的な話だって、実は雇用問題なんですよね。

     昔の日本人にとって、自営業と会社員と公務員しか雇用形態のバリエーションがなかったわけです。でも今は、それ以外にも様々な働き方があるわけで、そういう新しい働き方に年金が対応していないわけです。その対応していない事を問題視するのべきなのか、それとも「働かざるもの食うべからず」で切り捨てるべきなのか、それすら話題に登らず、目をそらしてきたのが、今日の社会問題となっている事の原因だろうと思います。

  5. カモメ より:

    Wow!
    >じゃあどうすればいいの…って話ですが、1,2,3
    ただ今自分の生活(精神?)にインストール試験中です!!

  6. すとん より:

    カモメさん

     そうそう、とりあえず“幸せ認識”をインストール、大切ですよ。それをインストールすれば、世界を見る目が変わりますよ。そして、次は“感謝の気持ち”ね。これで幸せが思い込みから実感に変わるはずです。で、最後が“懸命に生き抜く事”。これで人生、なんとかなるはずです。

     がんばっ!

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