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私、大山をナメてました(謝)

 と言うわけで、神奈川県の大山へ紅葉狩りに行ってまいりました。何が「~と言うわけ」かと言えば、前回のフルートレッスンで、H先生との雑談に大いに刺激されたので、ひょいと大山に出かけた…というわけです。

 江戸の昔から、大山と江ノ島は、庶民のお楽しみだったほどに親しまれている観光地です。まあ、江ノ島の方は、私、隅から隅まで知り尽くしているつもりですが、大山は、小学生の時に学校行事で泊まりに行った時以来、全く行ってませんので、ここは一発、大山詣&紅葉狩りに出かけることにしたわけです。

 計画を立てました。

 まず出発時刻は…近所というわけですから、遅めに設定します。何しろ、日々、お疲れさんなので、きちんと睡眠を取ってからお山に登ろうと考えたわけです。睡眠不足で登山…なんて、絶対にやっちゃいけない事だからね。で、午後の時間帯で登山決行し、夕飯時には自宅に戻る…という計画を立てました。

 具体的には…

 10時   伊勢原駅到着
       バスに乗って大山へ(乗車時間は約20分。待ち時間込みで1時間)
 11時   こま参道[土産物店が密集している通り]にて昼食
 12時   こま参道出発
       女坂経由で阿夫利神社下社を目指す
 13時   下社到着(30分休憩)
 13時30分 下社出発
 15時   山頂到着(30分休憩)
 15時30分 下山開始
 17時   下社到着
       ケーブルカーにてこま参道へ降りる
       こま参道でお買い物
 18時   こま参道出発
 18時30分 伊勢原到着

 …と考えました。まあ、無理の無いプランでしょ。でも、世の中は、往々にして計画通りに行くとは限らないわけです。

 まず、なんだかんだ言って、自宅を出発するのが30分ほど遅くなってしまったので、伊勢原駅に到着したのが、30分遅れの10時30分となりました。いきなり出だしから遅れちゃったんです(笑)。

 で、到着して、トイレ(混んでた!)に行って、バスに乗ろうとしたら、バスの列が長かったのですよ。どこまで長いのかと言うと、バス乗り場は駅の北口にあるのですが、北口のバス停から列は始まって、北口の広場をぐるぐるとうねって伸びて、そのまま駅の中に入り、改札口を通り後して、反対側の南口に出て、その南口広場をうねうねと並んで、駅前から外れて、線路脇の道に入り込んで、かなり駅から離れたところに、列の最後尾はありました。いやあ、列を追いかけるだけで、疲れちゃって、めまいがしました。そんな事をしていたので、列の最後尾に並んだ時点で、すでに11時になっていました。

 最後尾で案内をしていた職員さん曰く「乗車までの待ち時間は約1時間です」 その言葉を聞いて、幾人の人が残念そうな顔をして、あきらめて帰りました。私はその言葉を聞きながら『本当に、この列は1時間ではけるのかい?』と思ったものです。

 とりあえずバスを並んで待ちました。お昼をこま参道の土産物店で、名物の豆腐料理を食べるつもりだったけれど、それは時間的に無理と判断したので、列に並びながら、ドーナツを購入して、それを食べて済ませました。結局、1時間ではバスに乗れず、2時間も待ってしまいました。なので、バスに乗り込んだのは、13時になっていました。もう、この時点で、クタクタです。

 バスは当然ギューギュー詰めで立錐の余地もないわけです。私達が乗り込む時に、座席はわずかにあったので、それを妻と息子君に譲り、私は立つことにしました…そうしたら、道が混んで混んで、普通なら20分程度で到着するはずのバスが1時間半たっても、まだ到着しません…って、登山道に入って以来、ほとんどバスは走っていませんでした。駐車場に車を入れる自家用車の群れが、バスの通行を邪魔して、全然進めなかったのです。

 私を含めた、大半の客が、途中でバスを降りました。そこから30分歩いて、ようやくバスの終点に着きました。結局、こま参道についたのは、15時です。予定どおりなら、山頂に到着している時間です。

 まあ、バスを途中で下車して歩いてきたため、本来ならバスで通過してしまったはずの、いくつかの滝を見物できたのはラッキーかな?(そう思うことにしました)

 やっとの思いで到着したこま参道は、思いっきり素通りです。あれこれ気になるものが売ってましたが、心を鬼にして通過しました…のですが、結局、唐辛子屋の唐辛子があんまり美味しそうだったので、さすがに唐辛子だけは買っちゃいました(笑)。

 で、そのまま女坂を登る事にしました。女坂への入り口はケーブルカーの駅でもあるのですが、駅の入り口では「ただいま、ケーブルカーの待ち時間は1時間です」という案内が出ていました。でもたぶん、1時間で乗れるわけないよな(笑)。

 まあ、元々ケーブルカーには乗る予定が無かった私達なので、ケーブルカーの駅の混雑を横目に見ながら、そこは気楽に素通りして、女坂に入りました。

 女坂に入って、すぐに気が付きました。「これはマズイぞ」と。

 大抵の山には登道が2つあって、キツイ方を“男坂”、ユルイ方を“女坂”と呼びます。私達夫婦は、女坂程度なら、ひょいひょいと気軽に登れるものと考えていました。少なくとも、よく山散歩をしていた頃なら、この程度の坂道なんて、物の数ではありませんでした…が、それはよく考えてみたら、息子君が小学校に入る前の話です。今、彼は高校生です。つまり、あれから10年は軽く経ってしまい、私達は10年老いてしまったのです。

 以前なら、ヒョイヒョイ登れた坂道なのに…10年の歳月は残酷でした。なんて足を運ぶのがつらいのか、なんてカラダを重く感じるのか…10年の歳月を甘く見てはいけないのです。ですから、女坂を一気に登るつもりだったのに、途中で何度も休憩を入れざるを得ませんでした。

 でもまあ、それはそれでいいんです。別にタイムトライアルレースをしているわけじゃないのですから。その時の体調や体力に合わせて、自分の現在のペースで登っていけばいいんです。山道なんてものは、登ってさえいれば、かならず目的地に到着しますからね。大切なのは、無理や無茶をしない事です。

 坂の途中にあった、大山寺の紅葉は実に華麗でした。参道が深い赤で包まれているのです。これを見るだけでも、大山に来た甲斐はありました。大山寺で、甘酒飲んで、こんにゃく食べて、休憩をして、さらに上を目指しました。

 大山寺を過ぎたあたりから、坂を降りてくる人たちの雰囲気が変わりました。それまでは、シンドい顔をしながらも、登山を楽しんでいる人たちとすれ違っていたのですが、このあたりから、すれ違う人たちの傍若無人さが目立つようになりました。

 犬を連れて(歩かせて)下山している人(神域に動物を連れ込んでいいのかい?)、周囲の人に平気でぶつかりながら降りてくる人(主にジイサン)、道の真ん中で立ち止まってトウセンボしている人(主にバアサン)、あまり余所の山では見かけないタイプの人たちです。

 後で思った事ですが、おそらくこれらの人たちは、登山を楽しんでいるのではなく、下山のために乗るケーブルカーの長蛇の列に嫌気がさして、ケーブルカーの駅を一駅だけ降りて(大山寺のそばにケーブルカーの駅があるんです)ショートカットして、途中からケーブルカーに乗ろうした人たちだったんだと思います。だから、ケーブルカーがすいていたら、坂なんか降りてくるはずのなかった人なんだと思うし、だから坂を楽しんでいるわけでもなく、単純にひと駅飛ばして、列をショートカットして、途中からケーブルカーに乗ろうと考えているだけの人なんです。だから、山道を楽しんでいるのではなく、駅から駅を移動しているだけで、ただただ、頭の中は「少しでも早くケーブルカーに乗りたい」という思いだけだったんだろうと思います。

 でも、坂を下るって、そんなに簡単な事ではないんです。登山は、上りよりも下りの方が厳しいんですよ。

 だから、下り始めたはいいけれど、あまりのキツさに立ち止まってしまったり、下り始めたものの、うまく下りられずに、勢いが余って、あっちこっちの人にぶつかりながら下りて行ったりしていたのだと思います。

 私も何人ものジイさんたちにぶつかられました。愉快じゃありません。でも、彼らは私にぶつからなければ、そのまま勢い余って崖下に落ちてしまうでしょうから、ぶつかられるのも仕方ないと思いつつ、それでもやっぱり愉快ではありませんでした。こっちだって疲れているわけだし、見知らぬ人をイチイチ受け止めながら坂を登るなんて、しんどくてたまりません。

 でも、私はいいんです。巨漢ですから。それくらいは、我慢します。でも、妻はいけません。小柄な女性ですから。

 あるジイさんが、よりによって、坂を猛スピードで下りてきて、そのまま私の前を歩いていた妻にぶつかりました。当然、妻は飛ばされます。飛ばされて、階段から落ちて、崖に向かって転んでしまいました。

 妻が崖を滑っていきます。私はこの瞬間、妻が滑落してしまう事を覚悟し、次に取るべき行動を一瞬でシミュレーションしました…が、妻はなんとか、崖の途中で踏みとどまり(と言うか、全身でブレーキをかけて)なんとか滑落を免れました。

 ホッとした私は、妻を突き飛ばしたジジイを、妻の代わりに崖下に落としてやろうかと…いやいや、妻を突き飛ばした事に対して、文句の一つでも言ってやろうと思って探しましたが、すでにその頃には、そのジイさんはずっと坂の下まで行っちゃってました。“すみません”とか“大丈夫ですか?”の一言も無しです。当て逃げですよ、人を殺しかけておいて、逃げちゃったんですよ。信じられません、まったくもう。

 妻は幸い、滑落による大怪我(あるいは死)は免れたものの、左足を打撲してしまいました。もう、これ以上の登山はできません。まあ、時刻も遅くなってしまっていたので、山頂を目指すことは諦めました。

 幸いな事に、妻が滑落しかけた場所は、神社の下社のすぐ下だったので、妻は痛む足をひきづりながら、なんとか下社にたどり着く事ができました。すでに時刻は、16時30分になっていたと思います。

 下社に着いて、簡単に怪我の手当をして、売店で、おでんと団子を食べて休憩しました。残念なのは、もみじ汁をいただきたかったのですが、タイミング悪く品切れだった事かな? もみじ汁…どんな味するんだろ?

 妻が怪我してしまったので、下山は坂を降りるのを諦め、ケーブルカーを使うことにしました。ケーブルカーに乗るために1時間並びました。並んでいるうちに日が暮れてしまいました。大山から眺めた夜景がキレイでした。

 それにしても、すでにこの段階で「1時間でケーブルカーに乗れるなんて、ラッキーだな」と、感覚がややおかしくなっていました。

 こま参道に着いたら、すでに18時でした。バスに乗る列が、ケーブルカーの駅のすぐそばからできていました。そこからバスに乗るまで、2時間ほど並びましたが、並んだところが土産物店が立ち並ぶ場所ですから、案外飽きずに並べました。こんにゃく食べたし、イカめし食べたし、たい焼き食べたし(笑)。おまけにフリーWi-Fiもあったので、iPadでネットもスイスイ出来て、時間も簡単につぶせました…が、さすがに肉体的にはキビシクて、夫婦ともに立っているだけなのに、太ももがプルプル痙攣しちゃいました。

 伊勢原駅に着いたのは、20時30分でした。当初の予定では18時30分着でしたから、2時間オーバーですが、これは山頂へのアタックを諦めての2時間オーバーですから、仮に山頂に行ってたとしたら、大変な事になっていたと思います。

 伊勢原駅を出てから、伊勢原駅に戻るまで、私が座ったのは、神社下社の売店でおでんを食べた10分ほど。つまり、10時30分から20時30分までの10時間の間、私はずっと立ってるか、歩いているかしていたわけです。そりゃあ疲れるよな。

 そんなこんなで、結構散々な目にあった、秋の紅葉狩りでしたが、大変ではあったけれど、楽しかったですよ。特に、大山寺の紅葉の見事さは、本当に筆舌にしがたいほどでしたし、キツイとは言え、山道を登るのは楽しい。長蛇の列に並ぶのだって、その間、ベチャベチャと妻とおしゃべりしていたわけだし、それはそれで楽しかったわけです。まあ、妻の怪我がなくて、もっとスムーズに移動できて、山頂登山にチャレンジできたら、申し分なかったのですが…。まあ、怪我を直したら、山頂登山にリベンジしないとね。

 そのためにも、少しだけ(笑)、カラダを鍛え直すか。

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コメント

  1. おぷー より:

    夏に山口の秋芳洞に行った時の事を思い出しました。
    大山寺程ではないけれども、結構混んでました。
    オランダも真夏日が何日かあり、それが週末だったりすると、
    交通渋滞も起きるし、そちらに走る電車も一杯です。
    やっぱり避けたいですよね。

  2. すとん より:

    おぷーさん

     あー、秋芳洞ですか? あそこも逃げ道がない観光地ですよね。でも、洞窟の中はひんやりとしていて、真夏に訪れたい観光地の一つなのは確かです(だから混むんでしょうね)。

     オランダでは真夏日になると交通渋滞が発生? みんなしてビーチやリゾートに行くのでしょうか? 日本だと、真夏になると江ノ島が混雑するようなモノかしら? どちらにせよ、私、普段は混雑した場所、とりわけ行列が不可避な場所は敬遠しているのですが、今回ばかりはたっぷりと行列に並んでしまいました。私、行列って、そんなに好きじゃないんです。

  3. のんきなとうさん より:

    いや~、お疲れ様でした。
    私のような田舎者は、「待つ」「並ぶ」が超ニガテです。田舎生活で、そういう事はほぼ無いからです。
    ウマいラーメン屋に30分並ぶくらいなら、マズいラーメン屋でもスグ食べれられるほうを選びます!
    だから、子供が小さいころ、ディズニーランドへ連れて行くのが、とてつもない苦痛でした。都会の人たちは、何でおとなしく待っていられるのか、と尊敬の念を抱いたこともしばしばです。

  4. すとん より:

    のんきなとうさん

     私も、基本的には並ぶのが苦手ですが、並ばなければいけないとなったら、覚悟を決めて、並ぶだけの話です。

    >ウマいラーメン屋に30分並ぶくらいなら、マズいラーメン屋でもスグ食べれられるほうを選びます!

     私も30分待つなら、ウマいラーメン屋には並びませんね。でも、だからと言って不味いラーメン屋にも行きません。行くなら、美味いイタメシ屋さんかな? 美味いそば屋でもいいや、並ぶのはイヤだけれど“美味い”を外したくなかったりします。

    >子供が小さいころ、ディズニーランドへ連れて行くのが、とてつもない苦痛でした。

     ディズニーランドには、年に数日だけ、ほとんど混まないという特異日があるので、私はその特異日によく行きました。ほんと、混まない日は、本当に混まないんですよ(笑)。もっとも今は、たとえガラガラでもディズニーランドはもういいや。もっと他の楽しみを見つけたいと思ってます(単純に言って、飽きました:笑)。

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