フルートのレッスンに行ってきました。
お決まりのロングトーン練習をサッサとして、さっそくエルステ・ユーブンゲンの4番です。
「暗譜…出来てません!」 言い切っちゃいました(汗)。いやあ、頑張ったんですって。ただ、やはりこの年令では、一週間で30小節を暗譜するのは、無理でした。頑張って、頑張って、頑張れば、次回までには暗譜できているかもしれません。
「暗譜しなくても、たくさん練習してくればいいからね」とおっしゃってくれますが、でも暗譜してないと合格はくれません(笑)。
暗譜をしていないので、楽譜を見ながら、一度通してみました。もちろん、ノーミスですよ(へへん)。「だいぶ、音色がよくなってきたね」と褒めてもらいました。
で、そのまま、5番も吹いてみました。こっちも、当然ノーミスです(ふふん)。
さて、お次は、プチ・エチュードの6番です。そして、こいつもノーミスで最後まで吹き通しまた(やったね)! でも、不合格。なぜなら、おそろしく、ぎこちない演奏だったからです。ミスブローはしませんでしたが、難しい箇所は…たいていリタルダンドがかかっている事もあって、めったやたらにスピードを落として吹いたので、音楽的には間違っていないと豪語できますが「もっと、スラスラと吹いて欲しいなあ」と言われちゃいました。
いやいや、スラスラ吹けるほどには、指がスラスラとは動かないのですよ(涙)。いや、難しいのは指だけでなく、実はブレスコントロールも難しいのですね。それらを間違えないために慎重に吹いていたら…ぎこちないわけです。
「音も良くなってきたし、フレージングも良い。前回注意した箇所は全部直っているし、後は…」 はい、もっとスラスラと吹けるように練習してきます。
さて、今回の雑談と言うと、ポータブルCDプレイヤー(いわゆる“ディスクマン”)が欲しい…という話です。
先生は、移動の時は車が多いので、その時はカーステレオを使うのだけれど、車から降りた先で音楽を聞きたい事がよくあるのだそうです。それで、電気屋に行ってみたら、どこでも薦められるのが、デジタルオーディオプレイヤー(つまり“iPod”のようなモノ)なんだそうです。
「あれ、CDよりも音が悪いんだろ?」
「私は全く気になりませんが、たぶん先生に向きません」と答えました。なにしろ先生は『MDじゃ音楽はとても聞けたもんじゃない』と言い切っちゃうほどの耳の持ち主(一応、プロの音楽家だからね)だからね。もちろん、圧縮せずに、音質の劣化を防ぐやり方もあるとは言いましたが、デジタルオーディオプレイヤーでは、音質の良し悪し以前に、音楽CDからパソコン経由でプレイヤーに移さないといけないわけで、買ったCDを気軽にそのまま聞きたい人に向かないので、その点でもデジタルオーディオプレイヤーはH先生向きではありません。
「やっぱり音楽はCDのまま、聞きたいよねえ。昔は携帯型のCDプレイヤーも使っていたんだけれど、見当たらなくて…。(レッスンの帰りに)イオンにでも行って買ってこようかと思うんだけれど…」と仰るので、「確かにイオンには、ポータブルCDプレイヤーは売ってますが、外国製品ですよ。おまけにお値段も驚くほど安いです。音楽を圧縮していないCDを直接再生できるとは言え、アンプやD/Aコンバータの設計も雑でしょうし、部品だって良質なモノを使っているとは思えません。おそらく、音質は今どきのデジタルオーディオプレイヤーよりも悪いと思いますよ」
「日本の製品はもう、無いのかね」
「どうでしょうね、ほぼ撤退しているんじゃないでしょうか? もしあったとしても、イオンでは売っている可能性はかなり低いです。やはり、注文しないと手に入らないでしょうね。あるいはネット通販か…」
「ネット通販とかは、ちょっとイヤだねえ。直接手に取って確認して買いたいしねえ」
まあ、先生の言い分も分かります。
で、ちょっとググってみたら、やはり日本のメーカーは、ほぼ2005年にポータブルCDプレイヤーから撤退しているようです。もう、10年近く前の話なんだね。今では、国内メーカーとしては、ソニーがホソボソと製品の提供をしているみたいです。ただし、製品を提供しているってだけで、かつてのように力は入れていないようだし、外国製品と対向するためでしょうか、価格も抑え気味で、音質的な面では良い評判はありません。ま、この安さで良い音質を期待するほうがどうかしているような値段だから、仕方ないよね。
私が昔使っていたヤツはどこに行ったかな? 見つかったら、先生に差し上げてもいいんだよね、どうせもう自分では使わないから。でも、探しものって、探している時は見つからないモノなんだよね。
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コメント
はじめてコメントします。CDが世に出たばかりのころ、デジタルよりアナログの方が、音が良いという人がいました。すとんさんは、どうですか?
teppeiさん、いらっしゃいませ。
>CDが世に出たばかりのころ、デジタルよりアナログの方が、音が良いという人がいました。
オーディオの音の良し悪しは、録音方式だけでなく、マイクやパワーアンプ、スピーカーなどの機器の様々な要因で左右されるものです。なので、一概にデジタルが良いともアナログが良いとも、本来は言えないはずです。
それはさておき。
で、ご質問のCDが出たばかりの頃の話ですが、あの頃、最新録音は、すでにマザーテープそのものがデジタル録音されていましたので、単純に、レコードとCDの比較という事ならば、大元は一緒ですから、再生メディアとしてノイズのないCDの方に軍配が上がると思います。
しかし、昔アナログ録音された音源を、その当時の技術でデジタル化して作られたCDと、録音された当時の技術でカッティングされたレコードとを比較した場合、ノイズの有無はあったけれど、音そのものはレコードの方が数段良かったと思いますよ。この場合は、音源の大元が違うわけで、レコードの方はアナログ録音だったけれど、CDはそのアナログ録音をデジタル変換したものをCDにしたわけです。元が違うんだから、結果が違って当然です。
当時のデジタル変換技術(&デジタル録音技術)は、今と比べると、まだまだ未成熟だったんだと思いますよ。とにかくデジタル録音は、ノイズがなくて、すごく細かな音まで録音できる代わりに、楽音が痩せる傾向があったんですよ。つまり、音色が貧乏臭くなるのね。それが良いという人もいたけれど、それを称して「音が悪くなる」と言ってた人もいるわけです。
やがてデジタル録音技術は進歩発展する一方で、アナログ録音技術はどんどん廃れ、そのノウハウを失っていったわけで、今の段階では、アナログ録音とデジタル録音を比べる意味がなくなってしまいましたが、当時はまだまだデジタル録音は未成熟で穴だらけだったと言えますよ。
実際、同じ音源のCDでも、昔作られたCDと、今の技術でデジタル・リマスターされたCDでは、かなり音が違うものがあるのは、デジタル録音(&デジタル化)技術の進歩のおかげなんですね。