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フルートデュエットの合わせをしてきた

 ぼちぼち本番(九月中旬)なので、重い腰をあげて、合わせをしました。

 別に音楽とかフルートとかナメているわけじゃないけれど、ほんと、デュエットの練習している暇、ないっす(涙)。パパっと譜面見たところ、少なくとも、アルテ15課とか、ミニヨン・エチュードよりは、かな~り簡単そうなので、今までずっと後回しにしていましたが、さすがに、そろそろ、そういうわけにもいかないので、合わせを約束した前日に、焦って譜読みをしました。ああ、ダメじゃん。

 とりあえず、譜読みして、軽くサラって、それで合わせの当日を迎えました。合わせと言っても、ちょっと静かな部屋をキープして、ほんの30分ほど、二人で練習しましょうって感じです。

 練習部屋に入って、フルートを組み立てようとしたら、後輩君、いきなり、頭部管練習を始めちゃいました。ははは(汗)。金管のマッピ練習なら、それなりに意味もあるのかもしれないけれど、フルートなら、頭部管練習するよりも、さっさと楽器を組み立てて音出しした方が時間の無駄が省けるのに…。

 ひとまず、彼が頭部管練習を終え、その後楽器を組み立てて、一通りスケール練習をして、音出しを終えるのを待ちました。

 「お前さんは、音出ししないのか?」って? はは、しないしない(笑)。それどころか、チューニングすらしないしない(爆)。ガガって楽器を組み立てたら、いきなりピーチャラ吹いてます。私、人間、いい加減っすから(笑)。

 彼の音出しが、ひととおり終わったようなので、ガガっと楽器を組み立てて「さあ、始めようか」と言ったら、とっても不安な顔をします。「どうした?」と聞いてみると「…あの~、チューニングは?」 やっぱ、私がチューニングしないと不安なんだ。「君のフルートは、さっき散々チューナーと格闘して、だいたい音が合っているんだから、私はその君のフルートに合わせればいいんじゃない?」と言って、さっさと合わせを始めました。

 だってね、フルートデュエットなんて、ハモってりゃあ、いいんじゃないの?

 …なんて、軽く考えて吹き始めたら、いきなり不協和音! おいおい後輩君、今の今まで音出ししてたピッチと、曲に入ってからのピッチ、全然違うじゃん(涙)。それじゃあチューニング、意味無いじゃん。それに、そこまで高いと、いくら音を曲げても曲げきらんよ。

 とりあえずストップを入れて、私のフルートの頭部管の入れ具合とか、角度とかを調整して、やや高めにしてから、もう一度合わせてみました。

 ううむ、低い音はより低く、高い音はより高く…って感じで吹いてくれるので、私は私でいい勉強になります。はあ~、私もフルート始めたばかりの頃は、こんな感じだったんだろうなあ…。

 さて、演奏する曲は「ロンドンデリーの歌」と「メリー・ウィドウ・ワルツ」の2曲です。曲集(アルソ出版「やさしいフルートデュエット VOL.1」)的には「ロンドンデリーの歌」の方が、だいぶ前の方に載っているので、こっちの方が簡単かなって思ってましたが、いざ合わせてみたら、メロディを担当しているフルート1はともかく、伴奏の2の方は、なんか吹きづらいし、素直じゃない感じ。それになんか美しくない。そこに行くと「メリー・ウィドウ~」の方が原曲に近いイメージで吹きやすかったです。

 これには後輩君も同意見で…っと言うか、彼には「ロンドンデリーの歌」は、メロディ・伴奏ともに難しすぎたらしく、全く歯が立たないようでした……ので、この曲はボツにしました。だって、吹けない曲では人前には出られませんもの。

 なので、曲的は「メリー・ウィドウ・ワルツ」1曲となりました。ううむ、舞台の持ち時間は10分なんだよな、これ1曲っで10分ってわけにはいかないよね、さてさて、どうしましょうか?

 とりあえずは「メリー・ウィドウ~」を合わせてみました…と言っても、やはり彼にフルート2は現状では無理なので、私が伴奏のフルート2、彼がメロディのフルート1を吹きましたが…私がずっと伴奏だったので、後輩的には申し訳ないと感じたのか「次までにはフルート2を吹けるように練習してきます」と言ってきました。

 フルート演奏的には、1より2の方が断然簡単なのに、1が吹けて2が吹けないと言うのは、単純に譜読みがちゃんと出来ていないだけなので「じゃあ、次までにしっかり練習してきなさい」と言っておきました。譜読みさえちゃんとすれば2は簡単だし、二人で交互にメロディを吹くのも悪くはないので、そこは次回までの宿題としました。

 ま、とりあえず、合わせたわけだ。

 彼のメロディに私の伴奏が寄り添うって感じで、まあまあ、とりあえず、なんとか通りました。さすがに、メロディが落ちてしまうと(おそらく無意識で)その直前に戻って、吹き直しをしてしまうので、彼が落ちた瞬間に、こっちはアドリブで間をもたせますが…やはり、それでは聞いていて変なので「メロディ落ちても吹き直さない事。君が落ちている間は私がメロディ吹いてごまかしているから、適当なところで入って来て。とりあえず、音楽は止めないで。メロディを消さないで。私も頑張るからサ」と言いました。

 …でも、音楽を止めないっで演奏を続けるって言っても、やっぱりフルート始めて三カ月かそこらの初心者には難しいよね。私も、とりあえずは言ってみたけれど、現実はそうもいかないから、私がフォローしないとダメだね。

 それでもまあ、なんとかヨレヨレでも最後まで通りました。最後まで通れば、きっとどうにかなるでしょう。

 なので、今度はメロディをきちんと吹けるように、私と一緒にメロディを吹いて練習してもらいました。と言うのも、リズムのリズムが甘いところが何カ所かあって、それをクチで指摘するよりも一緒に合わせて吹いた方が彼も分かるかなって思ったからですが…一緒に合わせてみると、ほんと、彼のテンポって一定していな事がよく分かります。私も以前はこうだったんだろうなあ…。

 さすがにテンポの乱れは、彼自身も気がついたみたいで「メトロノームを入れて練習したい」と言うので、それもアリかなって思って、メトロノームを入れて吹いてみたら…やっぱりメトロノームに合わせるのは、難しいですね。あっと言う間にボロボロ。そりゃあ、そうだよね。なので、すぐにメトロノームは諦めて、今回は、彼のリズムテンポに私が合わせる形で、最後まで演奏しきる事にしました。

 音楽なんて、メトロノームどおりの一定テンポで演奏しても、面白くも可笑しくもないので、彼のリズムで吹いた方が、絶対に出来が良いと思うんですよね。

 何度もメロディーを繰り返して合わせたところで、私が伴奏に回って合わせてみると、最初の時よりは、だいぶ楽に合わせられるようになりました。若い人は、すぐに色々と飲み込むので、うらやましいです。

 30分ほど練習したところで、私が飽きた(笑)ので、今回の合わせは終了。次回の合わせの練習日を決めて解散しました。彼は次回までに「ロンドンデリー~」のフルート2の練習をしてくると気合いれてます。それはそれでいいと思いますよ。私は…たぶん、次の練習日まで譜面開かないと思います。いや、音楽やフルートをなめているわけじゃなく、単純に忙しいのね。なので、練習は勘弁なのよ。

 そうそう、余った持ち時間の件だけれど、彼にマラカスでも持たせて、私が流行りの曲でも吹いちゃおうかなって思ってます。うん、それが良いね、それなら悪くない。では、何にしようかな? 誰もが知っていて、吹きやすくて、派手めの曲がいいですね。私一人で吹くなら、曲の難易度なんて気にしなくていいから、なんでも選べるよね…ってか、自分の吹けない曲は、最初から候補に入れないから、安心だね(笑)。

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コメント

  1. ぼー より:

    こんばんは。

    えと…すごく小生意気な意見でごめんなさい…と最初から誤っておきます。
    多忙なのは重々承知していますし、腕前的にも比べるまでもなくすとんさんの方が上ですので譜読み等は必要ないと思います。
    ただ…もう少し真摯につきあってあげても…と思ってしまいました。
    ブログですから実際とは違う感じなのかも~とも思うのですが、若者には優しく楽しく真剣に…成功をお祈りしております。ま、冷凍庫に入る若者は張り倒しますが(笑)

    自分もアドリブで吹いたり、人前でピーヒャラできる腕前に早くなりたい者です。

  2. すとん より:

    ぼーさん

     小生意気な意見(?)は感謝です。私ぐらいの年齢になると、間違った事をしていても、誰も注意してくれないので、それが当たっている限り、厳しい意見は歓迎です。

     譜読みは必要かな? 私、実はあんまり楽譜を読むのが得意じゃないんです。もっとも、耳だってそんなに良くないので、正確には「楽譜を読む」ではなく「事前練習が必要」と書くのが正しいかも。でも、今回の曲は、その事前練習が不要なくらいの難易度かなって、心のどこかで思っていたのかもしれません。

    >ただ…もう少し真摯につきあってあげても…と思ってしまいました

     …ですか。正直、今どきの真面目の若者って奴と、距離の取り方がうまくない…んでしょうね。私は自覚はありませんが、よく妻からは“何もしなくても、他人に怖がられるタイプ”とは言われます。そんなにオッカナイ人じゃないつもりだけれど、怖いんだそうです。他人の怖がられるような距離の取り方をしてしまうんでしょうね。後輩君は相方なわけだし、ちょっと反省。

  3. Lucifer より:

    楽しそうですね…w
    私はソロばかりなので、合奏してみると意識が色々必要になって難しいなぁって思ってます…

    ピッチ合わせ至難です…。

  4. すとん より:

    Luciferさん

     私も普段はソロと言うか、一人勝手吹きばかりです。合奏/合唱は好きですが、なかなかチャンスがないので、今回のデュエットは、なかなか楽しみです。

    >ピッチ合わせ至難です…

     いわゆる、チューナー的な音合わせでは美しくハモりませんからね。基音はもちろん、倍音まで合わせてのピッチ合わせですが…なかなか倍音まで合わせるのが難しいです。なんとか、ハモるように私が合わせていくのですが、やはり特定の音がどうして合わないんですね。奏者の違いもあるけれど、楽器の違いもあるんだろうなあって思ってます。

     でも一番の原因は、合わせる側の私の力量不足ですね(汗)。

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