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ひがんでいるわけじゃないけれど、成り金さんって、うらやましくないんです

フルートのレッスンに行ってきました。

 今回も職場で「何事も起こりませんように…ちゃんとレッスンに行けるように…」と祈りながら一日を過ごしました。夕方になり「…ああ、無事に今日も終わりそうだ…」と安心した途端に、大抵、事件って起こるものですね。

 無事を祈れば祈るほど有事が発生する…なんて事って、マーフィーの法則にでも書いてあったかな?

 とにかく色々と事後処理をして、それから慌てて行ったので、今回は、ちょっと遅刻気味程度で済みました(ほっ…)。で、少し遅れて教室に入ったところ、まだ姉様がレッスンをしていました。「やれやれ、先生にご迷惑をかけずに済んだ」と思ったものの、なんか、いつもと雰囲気が違います。どうやら、姉様も遅刻していて(それも大幅遅刻)、今レッスンを始めたばかりのようなんです。なので先生から「ちょっと待ってて!」と言われて、ほぼ最初から姉様のレッスン見学をしてしまいました。

 ちょっとラッキーかな?

 当たり前ですが、姉様のレッスンは、私がやっている練習曲なんかよりも、ずっとずっとインクの量が多い楽譜でレッスン受けてました。聞いているだけで「ああ、きっとこの曲、すごく難しいんだろうなあ」って分かるほどの難曲を吹いてました。フルートって、こんな難しい練習曲もあるんだなあ…。

 それにしても、姉様と先生のデュエットは…なかなかのモノです。こんな見事な演奏を無料で聞いてしまって良いのかしらねえ?

 さて、姉様のレッスンも終わり、いつものロングトーン練習です。レンタちゃんほどではありませんが、なんとか実用範囲で、姉様と音程でバッチリ合わせられました。アゲハでは、ムラマツフルートと音程合わせてハーモニーを作るのは難しいのですが、頑張りましたよ。私も少しずつアゲハの吹き方を思い出しているみたいです。アゲハは…吹くのにコツがいるフルートだからね。

 アルテの15課8章の『Des-durのロングトーン』をパパっとやったら、本日の宿題の披露です。まずは2番『アルペジオ基本練習』ですが、なんとかこなせました。まあ、アルペジオの中には、ミbとソbが出て来ないからなあ(爆)。とりあえず合格。

 続く3番のトリルも合格。しかし、4番『Des-durのスケールとアルペジオ』と5番の『Des-durのクロマティック』は不合格、次週もう一度チャレンジです。いやあ、明らかな練習不足ですね(才能不足は…言いっこ無しでお願いします:笑)。

 ミニオン・エチュードの20番は、合格とは違いますが、次回までに装飾音符を付け加えて練習してくるように言われました。うむ、一歩前進したね。

 なので、今回は装飾音符の吹き方を教わりました。肝心なのは“さりげなく目立たぬようにアッサリ吹く事”なんですね。あくまでも“装飾音符”であって、オマケであって、ツマであって、決してメインディッシュじゃないんですね。だから、自己主張を感じさせる吹き方はNGなわけで、そういう地味系の作業が大の苦手である私は、ちょっとばかり苦労しました。

 何事も、目立たねば気が済まない私です(汗)。
 
 
 さて、本日の雑談は……音大の給与事情について、先生から赤裸々に教えていただきました。あまりに赤裸々だったので、その内容をネットに書くのは遠慮しておきますね。

 ただ、音大の先生として、きちんとやっていこうと思ったら、卒業しても学校から離れずに、学校の仕事優先でやっていかないと、勝ち組にはなれないのだそうです。演奏の現場で売れたから(H先生はこのパターン)とか、他の学校の方がサラリーがいいからとか、そんな理由で母校を離れてしまうと、二度と母校には戻れないわけで…なんて話を聞くと、音大に限らず、一般社会だって、結局、転職転職の人生よりも、冴えない会社でも新卒から定年まで勤めあげる方が、結果的には勝ち組っぽい人生を送れるのと一緒じゃんって思いました。

 あ、ここで私が言う“勝ち組”ってのは、アリとキリギリスさんのアリさんのような生き方の事を言ってます。つまり『ゼイタクできなくても、安心して安定した生活を過ごせる』のが“勝ち組の人生”って定義ですね。決して“一発千金でウハウハ成り金ライフ”を“勝ち組”とはしていません。ま、だから“勝ち組”と言っても、私の定義では、実にささやかな勝ちでしかないのだけれどね。

 成り金さんって、経済的にプラスだけれど、元々金持ちではなくて、成り上がった人なんだから、経済的にプラスになった分だけ、別の要素が絶対にマイナスになっているはずなんだよね。失ったものが、無価値で無意味なモノなら良いのだけれど、たぶん、本当は大切なモノを失って、その代わりに経済的にプラスになったから“成り金”さんになれたわけで、私的には、それなら経済的にプラスにならなくても、トントンでいければ、十分OKじゃんって思ったりするので、成り金さんって、勝ち組には思えないんですよ。

 つまり、身の丈にあった、小さな幸せをつかんで離さないでいられる事が、人生にとって大切な事なんじゃないかな。そう思います。でも、そんな「小さな幸せを握りしめたままでは、音楽家人生としては、どうなんでしょうね?…」と、他人事なので、ちょびっと煽ってみたりします(爆)。

 ああ、アゲハがピカピカして、まぶしい、まぶしい。

 そう言えば、エコール・マルセイエーズ・トリオのコンサートが近々あるそうですね、なぜかH先生がチケットをたくさん持ってます(笑)。まあ、同門のよしみだし、イロイロとあるんだろうなあ。私も見に行きたいのですが、平日の夜じゃ、行けませんぜ。

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コメント

  1. su_zan より:

    成金かあ。お金ないと楽器かえないよお。笑
    こないだパウエルの試奏会に遭遇したが、若い子までゴールドパウエルよ。
    いくらすんの? 親かってんやろうなあ。
    わたしは音がならないどころか、しんどかった。
    アルタスがスキー!
    ルイロットが吹けるとパウエルだめなんかなあ?
    オールドヘインズ、興味あり!

  2. すとん より:

    su_zanさん

     たしかに、お金がないと楽器は買えませんが、私はそんな心配はしていません。と言うのも、お金に限らず、必要なモノは必要な時に神様がきちんと与えてくださると、私は信じているからです。

     例えば、私の場合、フルート関係に限った話でも…。

     フルートを始めたのは『フルートを衝動買いしたから』という、実に突然な話なんです。これは、音楽の神様の導きのおかげだと思ってます。

     フルートを購入して、しばらくして「こりゃ、先生につかないとダメだな」と思った時、たまたま見つけた先生が、笛先生であった事。笛先生は、今思えば、ズブの素人向けの最初の先生としては、実に適任な良い先生であった事。そんな先生との出会いは、やはり音楽の神様の導きのおかげでしょう。

     フルートを買替えましょうと言われた時に、ちょうどフルート一本分の臨時収入があって、経済的に大きく悩まずに総銀フルートが購入できた事。

     アルテの15課に入るところで、いい感じで先生のバトンタッチがあった事。笛先生とH先生は、全然知り合いではないし、新規の生徒さんを滅多に取らないH先生なのに、うまい具合に生徒として受け入れてもらえた事。これなんか、神様の導き以外の何者でもないでしょう。

     フルートのオーバーホールにしても、やはり直前に臨時収入があったので、何も経済的に悩まずに、オーバーホール代を捻出できた事。もっとも、おかげで“磨き”まで入れてしまったので、あとでちょっと苦労していますが(笑)。

     フルート関係だけでもこんな感じですが、歌やヴァイオリンだって似たような感じだし、それ以外に、私の実生活でも仕事の上の話でも、やはり同様に、必要な時に必要なモノがちゃんと与えられて、今に至っているので、私の場合「○○がないよ、困ったなあ…」という経験がないので、そういう心配はいらないし、だから、お金もたくさんは必要ないと思ってます。

    >いくらすんの? 親かってんやろうなあ。

     子どもが高校生なら、確実に親が買ってますね。音大受験を考えているなら、そのくらいの年齢から、ゴールドを吹き始めますからね。実際、音大受験生の大半はゴールドユーザーなんだそうですよ。もっとも、合格者の相当数は、シルバーユーザーなんだそうだけれど(意味、分かる?)。

  3. 河童 より:

    >(意味、分かる?)

    痛烈ですね。
    自分の技量を棚に上げて道具のせいにしてはいけません。
    まずは練習・努力

    あの~、努力の結果いつの間にか収入が多くなった方はどうなんでしょう。
    JKローリングさんは成金ですか?

  4. すとん より:

    河童さん

     痛烈じゃ無いですよ、事実なだけです。

     なぜ受験生の多くがゴールドを使用したがるかと言うと、ギリギリの状況になった時に、楽器の力を借りてでも合格したい(させたい)という願いからなんですね。ですから、元々ある程度のメドが立っている人は楽器の力を借りる必要がないので、使い慣れたシルバーのまんまって事なんですよ。そんだけなんです。

    >JKローリングさんは成金ですか?

     私は成金さんだと思います。別に成金さんって、努力や才能で成り上がったか、何かの拍子でたまたま成り上がったかなんて、関係ないと思ってます。単純に、結果として、経済的な要因で、所属階層が急激にランクアップした人の事を、成金さんだと思っているだけです。

     なので、ローリングさんが、成功を収めた後も、それ以前とは暮らしぶりを変えず、住まいも人間関係も変えずに生活できていれば、成金さんとは思いません(単なる金持ちですね)が、おそらくは、暮らしぶりも一変されているでしょうし、つきあう人間もガラっと変わったのではないかと推測されます。変わる事が悪いとは言いません。でも、昔を捨てて、新しい人生を再構築していく中で、捨ててしまった事/モノがあるはずだと言いたいのです。

     本当の金持ちって、何も捨てないし、失わないまま、幼少の頃からの生活を何一つ変えずに生活しているんですよ。つまり、人生が安定しているんですよ。まあ、高値安定なんですが(笑)。彼らは彼らのレベルで分を知っているわけで、そういう意味では、成金さんの人生ってのは、分を越えた生活であり、全く安定していない生活なんだと思ってます。

     ならば私は、私の分をわきまえ、安定した生活を営む事が、レベル的に低くても、幸せかな?…なんて思っているわけなんです。

     成金さんの事、ちょっぴり羨ましくは思いますが、決して、そう成りたくないと思うのは、そんなわけなんですよ。

  5. su_zan より:

    ゴールドかあ。
    わたしは受験のときも、それからずっとシルバーでい。
    なんとかてっぺん死守しました。つかれたけどさ。
    コンクールはあかんかったなあ。わあい。
    うーん、でも。でも。
    ジャックズーンの木管が気になる今日この頃。
    今、音大生やったら木管にしてそう。ヘインズとか。

  6. すとん より:

    su_zanさん

     もしかすると、su_zanさんは音大卒の方ですか? そりゃあ、たびたび、釈迦に説法をしてしまったかもしれませんね。もしも、失礼がありましたら、平に平にご容赦ください。

     “てっぺんの人はシルバー”ってのは、よく聞きますね。私の知り合いの、若手有望株の笛吹きも、たいていはシルバーです。ただ、デビューが近くなると、事務所あたりがゴールドを薦めてくるみたいです。まあ、色々とあるんでしょうね。

     ジャック・ズーンって、私、知らなかったのですが、この方、ヘインズでオリジナルの木管フルートを作ってもらったとか? なんか、すごいなあ。さっそく、CDをポチしないと…。

  7. su_zan より:

    え? 昔の話よお。20年たってるわあ。
    20年、吹かなかったんやから。昨年、アルタスさんをかってみたの。
    好きだけど、大好きだけど、ルイロット、ヘインズも気になる今日この頃。
    試奏でシリンクス吹いたら、びっくりな音でした。
    どっちにしても素人だよん。

    >もしも、失礼がありましたら、平に平にご容赦ください。
    気にせんといて。大丈夫よお。わたしは素人です!
    楽器のことすごく役立ったから。なんせ、楽器のことって意外とかんがえてなくて、
    奏法でなんとかするみたいな教わり方をしています。
    それにメーカー増えていてわけわかんなかっから。
    すとんさんもルイロット吹いてみて。状態のいいものは本当に素敵。

  8. すとん より:

    su_zanさん

     ルイロット、吹いてみたいです。なかなか、状態のいいものに出会えないので、試奏できないのですけれどね。

    >なんせ、楽器のことって意外とかんがえてなくて、奏法でなんとかするみたいな教わり方をしています。

     それが本当は正しい演奏法なんでしょうね。いちいち楽器ごときに自分の音楽が左右されちゃいけません…なんて、私がエラそうに言っちゃいけませんね。でも、どんな楽器を使っても、自分の音で自分の音楽が奏でられるのがホンモノのミュージシャンだと思います。“奏法でなんとかする…”憧れですよ。

    >試奏でシリンクス吹いたら、

     カッコいいなあ~。私は試奏で吹くのは「イエスタデイ・ワンス・モア」だよ。ちょっと、かっこ悪いよね(汗)。

    >どっちにしても素人だよん。

     では、そういう事にしておきましょう(威張らない人って、カッコいいです)。

  9. su_zan より:

    だってえ、仕事全然違うしなあ。素人よ。

    好みがどんどんオールドになっていくの。
    不思議なんですが。
    ルイロット、わたしがプロだったら買うでしょうね。

    >“奏法でなんとかする…”
    唯一むりなんがM。こればっかりは本当に。

  10. すとん より:

    su_zanさん

     まあ、私から見れば、例え職業的にはプロ奏者でなくても、きちんと専門教育を受けた方は、準プロと申しますか、プロのような人と捉えておりますが…そこらの、プロアマ定義って、実は面倒なのかもしれませんね。ま、自己申告を優先いたしましょう。

    >唯一むりなんがM。

     なんか分かるような気がします。あそこは、楽器の個性が強すぎるんだと思います。ある意味、完成形? 実に楽に吹けるので、奏法に気をつかわずに、音楽に気をつかって演奏できるわけで、そういう意味では、素晴らしい道具としてのフルートを作ってらっしゃるメーカーだと思います。

     素晴らしいんだけれど、趣味性は低いなあ…ってわけで、私が吹くことはないでしょうね。

    >好みがどんどんオールドになっていくの。

     ってか、最近のフルートって、どんどんパワフルになっていくような気がします。パワーがあるのはいいけれど、吹いていても、聞いていても、疲れちゃうのが欠点だと思います。昔のモノには、昔なりの良さがあるんですよ、きっと。

  11. su_zan より:

    宝くじあたったら、いろんなオールドをそろえたいな。
    誰もが思うわけで。(≧∇≦)

    確かにパウエル、いいんだけど。
    金ないしねえ。でも、音がなあ。
    ピッコロぐらいはほしいなあ。

  12. すとん より:

    su_zanさん

     宝くじかあ…当たったら、どうしましょう? 以前は、ヴァイオリンを買いましょう、なんて思っていたけれど、今となっては、それは無し。だからと言って、フルートを買うつもりもない(今ので十分)。となると、楽器や音楽関係にはお金は使わないかな?

     きっと…たぶん…家を建て直すんじゃないかな? 私の場合。ああ、夢がないねえ。

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